2011年3月末、DEATH LABELの社長大川さん、フォトグラファーTSUKASA、キャプテン、俺の四人は石巻に向かいました。
到着すると目の前には酷い惨状が広がっていました。
家は津波に押し流され、跡形もない。
門脇地区はほぼ壊滅状態。
たくさんの方が亡くなりました。
専修大学石巻キャンパスにテントを張らせてもらってステイして毎晩の様にボランティア会議を行ない、割り振りを決めて家を無くした人達が住めるスペースを作る為に学校などを掘り出していました。
幾らやっても切りが無い。人ではいくらあっても足りない状態。
そんな時に門脇地区の川沿いに住む、おばあちゃんに出逢いました。
出逢った頃のおばあちゃんは疲れ果てた顔をして目の前の川で洗濯していました。
話しを聴くと「給水車は着ているみたいだけどだいぶ遠くまでしか着ていないし自転車が壊れていてとても水をもらいに行けないから川の水で生活している」と聴かせてくれました。
僕達はまず自転車を掘り出しパンク修理をしてあげました。
その間に庭、台所を掘り出してあげました。
やればやる程おばあちゃんの顔に元気が戻って来ました。
家に入るのも大変な状態だったのがなんとか台所を使える所まで復旧する頃にはすスッカリ笑顔が戻っていました。
あれから3年以上が経ちどうしているかな~っと思っていたら以前「欽ちゃんのワースト脱出大作戦」に出演していた頃にお世話になったディレクターの方が仙台に転勤になりお家を訪ねてくれました。
おばあちゃんはスッカリ元気になっていて僕達の事を鮮明に憶えてくれていた様です。
「あの時に自転車を掘り出してくれてパンク修理してくれて水が汲みに行ける様になった…恩人だと思っている、忘れない」とおしゃっていたそうです。
とても元気な笑顔の写真を送ってくれました。
そしておばあちゃんではなく60前のおばちゃんだったコトも教えてくれました。笑
でもそんなおばちゃんをおばあちゃんと感じさせてしまう程みんな疲れ果てていたのだと思います。
そんなおばちゃんの元気な写真とコメントを聴くと行って良かったと思います。
あの時は節電で「リフトも止まってしまったしやる事無いから行くか?」位の安易なノリで行ったけど行って良かったと思います。
理由なんてなんだってイイ。
まずは行動する事で何かが変わる。
これからも「やらぬ善よりやる偽善」続けて行きます。
今年も11月16~17日に代々木公園に雪を降らせてスノーボードと骨髄バンクを未来に伝えるイベントを開催します。
http://www.sbpif.net
このイベントも「本当に助けたいならこんなイベントやっていないで直接支援しなよ」っと言われる事もあります。
ただ俺が今やりたい事は未来への種蒔き。
人が偽善と言おうとも俺は突っ走ります。
この活動が骨髄バンクを誰もが知っている、そしてスノーボードに憧れる若者が溢れる未来を創ってくれると思っているから。
今年も雪主の募集開始しています。
イベント実現に力を貸してください。
雪主募集ページ
宜しくお願いします。