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「三蔵法師」について

2015年10月26日 | 人間学

 三蔵法師は、西遊記で有名だ。私が子供の頃には、「悟空の大冒険」というアニメをテレビでやっていて、今でも主題歌や挿入歌を歌えるほどだ。
 
 そして、青年時代には、堺正章さんが、孫悟空を演じ、あの故・夏目雅子が三蔵法師を演じた「西遊記」がテレビで放映されていて、よく観ていたものだ。沙悟浄は西田敏行さん、猪八戒は、岸部シローさんだったと記憶する。
しかし、三蔵法師というのは、何でも経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に通じている僧侶を三蔵法師と呼んで、名前に「三蔵」を付けて尊称しているということだ。
 
 実は、三蔵(法師)には、有名な人が3人いて、玄奘三蔵、善無畏三蔵、不空三蔵が有名で、私も詳しいことはわからなくても、名前だけなら聞いたことがある。そのほかにも結構いるようだ。後の空海が長安で最初に師事した僧は、般若三蔵という人であったということだ。
そして「西遊記」で知られる三蔵法師は、玄奘三蔵のことなのだという。
 
 浅学を暴露してしまうようだが、三蔵法師と言えば、西遊記の三蔵法師とばかり思っていたら、そうでもないことを知って、ちょっとびっくりして、このブログを書いているのだ。

 玄奘三蔵は、602年生れ(- 664年)唐代の中国、緱氏県というところで生まれている。法相宗の開祖となった方だ。西遊記の元になる大唐西域記ほか、仏教典多数を著しているようだ。 鳩摩羅什と共に二大訳聖、あるいは不空金剛などを含めて四大訳経家とも呼ばれているそうだ。
 
 善無畏三蔵は、637年生まれ(~735年)はインド・マガダ国の国王で偉大な訳経僧である。『虚空蔵求聞持法』、『大毘遮那経(大日経)』などを漢訳している。

 不空三蔵は、玄奘より100年ほど後の705年生まれ(-774)は、唐の高僧、訳経僧であり、金剛智・善無畏によってもたらされた密教を唐に定着させた人だ。
 
 この時代は日本では、622年に聖徳太子が亡くなっていて、645年は大化の改新だから、その頃以降の時代と重なっていて、遣唐使を遣わせていた時代と合致するはずだ。

 空海が774年生まれ(~835年)だから、これらの三蔵法師より、さらに後に生れて、唐に渡って晩年の恵果に師事したわけだ。

 歴史を紐解くと、偉人が大挙して生まれているように見える時代があるが、インドから中国にかけて、仏教の中興の祖のような人々がたくさん生まれた時代だったという見方もできるのではないかと思った次第だ。

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