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ティベリウス  「元祖」テレワークの実践者

2021年09月24日 | 人間学
 ティベリウスは、ユリウス・カエサル、オクタビアヌスであったアウグストゥスを継いだ、ローマ帝国の3代目であり、実質上の皇帝であった。
 アウグストゥスとの直接の血のつながりはなく、再婚した奥さんの連れ子であった。しかし、血統は、アウグストゥスよりも良いくらいで、軍事や政治の才能も抜群であった。
 しかし、壮年期に引退宣言をして、7年間ロードス島で勉強したりして過ごしていたことがある。アウグストゥスの子供が死んでしまったので、呼び戻されて政界復帰している。
 最終的には、アウグストゥスを継いで実質的な皇帝になるのだった。人間だから、後から見て、これはどうなのかな、と思うようなこともしているが、税金も上げず、自らの人気取りの様なり政策もせず、ひたすらローマ帝国の安寧に尽くした皇帝だった。
 晩年は、人間嫌い気味であったのか、カプリ島の別荘に引きこもってしまうが、ほぼ完ぺきな情報収集力と元老院への手紙等を頻繁にやりとりして、実質的な皇帝として、最後まで、ローマ帝国の政治を取り仕切った。カプリ島の別荘(実質住居であった)は、海が見える最高の景観で、ロードス島の住居にも、景観的によく似ていたらしい。
 元老院は、会議に出席しないで、手紙での参加ばかりで、ないがしろにされていると感じていたようだが、軍の最高指揮官でもあるティベリウスには、結局逆らえないのだった。
 インターネットなどあるはずもない、2000年前のローマであったが、アウグストゥスは、カプリ島の見晴らしの最高な別荘のような住居から、今でいうテレワークによって、立派にローマ帝国の最高権力者としての責任を果たしていたのだった。
 伝令や手紙のやりとりで、人手は随分とかかっただろうが、2000年も前に、現在のテレワークと同様のことをしていた皇帝がいたとは、大変面白かった。

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