「6等星」 手塚治虫の「ブラック・ジャック」で思い出すこと
高校生の頃は、学校の課題図書などの他は、それほど本は読む方では無かった。ただ、よく覚えているのは、星新一とか、手塚治虫の「ブラック・ジャック」や「火の鳥」などは、感動して読んでいた。
「ブラック・ジャック」で、妙に良く覚えている話というか、当時感動した話は、「6等星」という話だった。最近読み返した訳でもなく、ブラック・ジャックは現在手元に無いので、再確認したわけではないのだが、記憶をたどると、おおよそ次のような話だったと思う。
わりとずんぐりむっくりした初老前のような、あまり目立たないが、周囲にも大変人当たりが良い、なんていうのか好々爺のような医師である、人物の話しだった。
病院内では、それほど、出世コースを歩いているような人では無かったから、患者さんからは信頼されていても、そういう地位名誉を重んじる、他の医師や看護師(当時は看護婦と呼んでいた)は、少し馬鹿にしているような人物だった。でもその人は、そんなことは、全く気にかけないで、笑顔で患者さんを診察し、同僚、看護師にも分け隔てなく同様に接するような人だった。
そんな、周りから少し馬鹿にされている、その医師が、あるとき突発的に急患を迎える。周りの馬鹿にしていたような医師も、どうしたらいいのかわからないほどの重篤な患者だったのだ。周りが狼狽しているような時に、その医師だけは、目つきが変わり、患者の生命を救けるべく、豹変したのだ。看護師に的確に指示を出し、周りの医師も目を見張るほどの処置をしていく。結局、患者の命は助かった。
そのことがあって以来、その人が真底実力のある医師だったことが判明し、周りのその人を見る目が変わったのだ。病院の本当に実力者は、謙虚で、地位や名誉にも、それほど執着していなかったのだ。
地上から見ると、肉眼では通常、空気の大変澄んだ地域でも6等星くらいまでしか見えない(実際には東京など、都会では、空が、澄んでいないので、天気が良くて通常は、せいぜい3等星か、4等星くらいまでしか見えないとは思うが・・・)。
でも、地球から見て6等星だと言っても、当然、その星は、実際には、太陽よりも何倍も大きい場合もある。通常、目には見えない8等星であったとしても、同様で、さらに大きい場合もあるわけだ。
逆に言えば、地球から見た月と太陽の大きさがほぼ同じであるのに、実際は月が太陽よりはるかに小さいのと同じだ(余談だが、地球から見た、太陽と月の大きさがほぼ同じこと、北極星が北の(極の)地軸の延長線にあること、そして、オリオン座の三ツ星が、全く地球からの距離や大きさが違うにもかかわらず、地球から見た大きさと間隔が、ご承知のようにオリオンのベルトのように、等間隔でほとんど同じ明るさであることは 天体(天文学)の三大奇跡と呼ばれているそうだ)。
地上で、目立たない人でも、実際は大人物もいる。逆に地位や名誉もある大人物と思われた人が、実際にはそうではない場合もある。真価は危機のときに現れるのかもしれれない。
以前、NHKで「プロジェクトX」という番組をやっていた。こういう、いわば、6等星のような人物もたびたび、紹介されていたのが印象的だった。
「プロジェクトX」の主題歌は、中島みゆきの「地上の星」という歌だった。番組に影響はされていると思うが、結構好きな歌だった。
高校生の頃は、学校の課題図書などの他は、それほど本は読む方では無かった。ただ、よく覚えているのは、星新一とか、手塚治虫の「ブラック・ジャック」や「火の鳥」などは、感動して読んでいた。
「ブラック・ジャック」で、妙に良く覚えている話というか、当時感動した話は、「6等星」という話だった。最近読み返した訳でもなく、ブラック・ジャックは現在手元に無いので、再確認したわけではないのだが、記憶をたどると、おおよそ次のような話だったと思う。
わりとずんぐりむっくりした初老前のような、あまり目立たないが、周囲にも大変人当たりが良い、なんていうのか好々爺のような医師である、人物の話しだった。
病院内では、それほど、出世コースを歩いているような人では無かったから、患者さんからは信頼されていても、そういう地位名誉を重んじる、他の医師や看護師(当時は看護婦と呼んでいた)は、少し馬鹿にしているような人物だった。でもその人は、そんなことは、全く気にかけないで、笑顔で患者さんを診察し、同僚、看護師にも分け隔てなく同様に接するような人だった。
そんな、周りから少し馬鹿にされている、その医師が、あるとき突発的に急患を迎える。周りの馬鹿にしていたような医師も、どうしたらいいのかわからないほどの重篤な患者だったのだ。周りが狼狽しているような時に、その医師だけは、目つきが変わり、患者の生命を救けるべく、豹変したのだ。看護師に的確に指示を出し、周りの医師も目を見張るほどの処置をしていく。結局、患者の命は助かった。
そのことがあって以来、その人が真底実力のある医師だったことが判明し、周りのその人を見る目が変わったのだ。病院の本当に実力者は、謙虚で、地位や名誉にも、それほど執着していなかったのだ。
地上から見ると、肉眼では通常、空気の大変澄んだ地域でも6等星くらいまでしか見えない(実際には東京など、都会では、空が、澄んでいないので、天気が良くて通常は、せいぜい3等星か、4等星くらいまでしか見えないとは思うが・・・)。
でも、地球から見て6等星だと言っても、当然、その星は、実際には、太陽よりも何倍も大きい場合もある。通常、目には見えない8等星であったとしても、同様で、さらに大きい場合もあるわけだ。
逆に言えば、地球から見た月と太陽の大きさがほぼ同じであるのに、実際は月が太陽よりはるかに小さいのと同じだ(余談だが、地球から見た、太陽と月の大きさがほぼ同じこと、北極星が北の(極の)地軸の延長線にあること、そして、オリオン座の三ツ星が、全く地球からの距離や大きさが違うにもかかわらず、地球から見た大きさと間隔が、ご承知のようにオリオンのベルトのように、等間隔でほとんど同じ明るさであることは 天体(天文学)の三大奇跡と呼ばれているそうだ)。
地上で、目立たない人でも、実際は大人物もいる。逆に地位や名誉もある大人物と思われた人が、実際にはそうではない場合もある。真価は危機のときに現れるのかもしれれない。
以前、NHKで「プロジェクトX」という番組をやっていた。こういう、いわば、6等星のような人物もたびたび、紹介されていたのが印象的だった。
「プロジェクトX」の主題歌は、中島みゆきの「地上の星」という歌だった。番組に影響はされていると思うが、結構好きな歌だった。
アニメにチカラを入れ、虫プロが倒産しかけた時に描いたのがBJですが、始めのうちは読者から現実と違う面について指摘されるのに対応してたそうですが、ある時点から止めたみたいですね。
その六等星の話は、交通事故で挟まれたトラック運転手に手早く麻酔を打ったのをBJが見て、その技量に感嘆したのが冒頭でしたね。世の中、人やブランドも偽物で溢れてますが、分かる人には分かるのですね。