「石淵ダム」見てきた。

岩手県奥州市胆沢区にある「石淵ダム」を見てきました。

このダムは堤高53メートル、堤頂長345メートルで
洪水・灌漑・発電を目的としたロックフィルダムです。
日本初のロックフィルでたくさんあるロックフィルダムの中でも珍しい、
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムとなります。

でも、この石淵ダムはもうすぐその役目を終わります。
下流側に胆沢ダムというロックフィルダムが完成すれば
上流側にあるこのダムは水没します。

2012年9月15日にダムマイスター研修会で
胆沢ダム・石淵ダムの見学会が行われ、それに参加してきました。
今年のお正月にこれが最初で最後と思って見に行ったダム。
こんなカタチでまた見に行けるとは思いませんでした。
これが、本当に最後。

現地には前日の夜仕事を終えて京都を出発。
途中、東北道で工事渋滞に巻き込まれつつ３０分遅刻で現地に到着しました。
他の見学者達は先にダムへ行っていたので遅れて合流しました。

バスが用意されていて、学習館で待っていたらほどなくバスがやってきました。




それに乗り込みます。
なんせ、遅刻しちゃってるので同行者（要は西クラスタｗ）達はがらがらのバスの中から
胆沢ダムを見つつ、胆沢ダムから上流側にある石淵ダムへ進みます。
本日のヘルメット！




まずは堤体下流側にあるところに到着。
早速ゲートの正面へ。




この日はフェーン現象で秋口の東北というのに３０度を軽く上回る気温。
真夏の状態ｗｗ　なにこれ、私のひんやりとした気温への期待とかどーすんのｗｗ




以前はなんせ真冬に行ったので、雪があったのでよくコンクリートの感じとか見ることはできなかったけど、
そうかこんなんだったんだなーって。
下の画像は今年の１月２日に行った時の同じ画角の写真。




半世紀以上２回、３回と大きな地震を経験しましたが
表面的な部分は被害を受けましたが、ダムそのものとしては
壊れる（って言い方しないなｗ）ことなくその役目を全うしています。




天端入り口です。
この天端の左岸側にはゲート室があり、
お正月に行った時には、門が閉まっており見学はできませんでした。



ゲート室の中も見学することができました。
ここのあたりでみんなとやんわり合流ｗ

みんな思い思いのところで熱心に見たり写真撮ったりｗ




ゲート室にはこんな手順書がｗ




ゲート室からは天端がよく見渡せます。
お正月にはがっつり閉まってたあの門も開いてる♪




天端のゲートから下流側を見ると胆沢ダムが見えます。




天端からダム湖側を見ると随分水が少ないのですが、
これは工事云々で水を抜いた、とかではなく渇水によるものです。





お正月にはあんなに水があったのに。




左岸側から右岸側に天端を進んでいくととてもとてーも気になるコレ！ 排水塔です。




天端を右岸側に渡りきったところで下流側を。
胆沢ダムが見えます。




天端右岸側です。排水塔の存在感ったら！




今回の見学会ではもう全てを、余すこと無く見学させていただきました。
排水塔のある湖底側にも行っていいと！
もうね！もうね！もうね！！！！
嬉しすぎて！！！！！

もちろん、行きます！行きますとも！！




ダム堤体の上流側、いつもは水があるところ。
水が無くてももちろん、立ち入ることなんてできない場所から堤体上流側です。
天端に人（西王子）がいるのですが、わかりますかね？ｗ
なんせ、すごい景色なんです！
コンクリート表面遮水壁に頬ずりできるｗｗ
写真がへたくそすぎて、そのスケール感がでないことこの上なしｗ




そして排水塔にお近づき！！
最初はガラスもちゃんと入っていたそうです。
数回の大きな地震で被災しています。




すでにこの時点で予定の見学時間を押しているｗｗ
駆け足（？）気味で天端を戻り、下流側に戻り、
このあとの胆沢ダムへ向かいます。

石淵ダム、お疲れ様でした。
沈んでしまうけど、ひょっこり姿を見せることがあるかもだけど、
きっとそれは渇水の時だよね。