こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

半文居

2006-04-07 | Gourmet
wine & slow-foods
半文居


桜の花びらがひらひらと春の空に舞い散って、新しい年度のスタートです。

2006年度第1週目のフライデーナイトは、予てから噂に聞いていた銀座の
隠れ家フレンチ「半文居」へ。お店の名前の由来は「文化を分かち合う場所」。

銀座の路地にひっそりと佇む、趣き深いネーミングのそのレストランの
扉をそっと押し開くと、カウンターとテーブルに分けられたわずか12席ほどの
親密な空間。更に、本日セレクトしたレストランが大当たりに違いないと確信
させてくれる芳しい香りが力強くあふれ出して、私たちを迎え入れてくれます。

黒板で示されたメニューはどれもこれも魅力的で、とりあえず直感に響く
ものを手当たり次第にオーダー。
「冷たいお皿ばかりになってしまいますが、いかが致しましょうか?」
「イベリコ豚のお皿が重なりますが、メインに鴨はいかがでしょうか?」
マダムから的確なアドヴァイスをいただき最終的に落ち着いたメニューは
次の通り。

冷たい前菜に、菜の花とヌレソレ(アナゴの稚魚)と温玉子を合わせた
春らしい一皿を。イベリコ豚とフォアグラ、砂肝のパテもオーダー。
温かい前菜には、スチームしたホワイトアスパラガスにミモザを散らした、
春のお皿第二段。メインは、鴨のソテー。そして、パスタにウニの
カッペリーニ。タルトタタンとハーブティーを頂いてフィニッシュ。
カラフェの赤ワインとアペリティフをそれぞれ頼んでお1人様7000円ほど。
素晴らしいコストパフォーマンス !

今回は残念ながらカメラを忘れてしまったため、お料理の撮影はしておりません。
ただ、このお店を紹介するにあたっては、却ってその方が正解だったような気が
致します。決して声高に語らず、アピールせず。銀座の路地にひっそりと佇む
その隠れ家は、訪れた人にだけ、秘密のベールをそっと外してその姿を現して
くれるのです。

ねね ? この秘密めいた書き方のほうが、逆に訪れてみたくなったりしませんか ?!

ですから、今回はあえてお料理の詳しいお味も記述致しません。
ただ、一言、とても美味しかったとだけ書き添えましょう。

「分かち合う」ほどの崇高な文化など持ちえていない私たち。
ただひたすら「美味しいね~癒されるね~」とにこにこしながら他愛のない話に
たくさんの花を咲かせて、親密な金曜日の夜を過ごしたのでした。
 

 「半文居」
 東京都中央区銀座3-4-1
 03-5524-0428
 18:00~22:00( L.O.22:00 )