Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/鎌倉と小田原

2021-05-27 21:41:11 | 旅行

2020年の記録

 

鎌倉駅から徒歩10分ほどの大通りからちょっとだけ奥まったところに日本基督教団鎌倉教会会堂はある。

 

天気も良く、鎌倉と小田原の散策に行ったものの、どうにも後ろめたさが拭いきれず、目的の教会を足早に巡り、小田原でランチをしたあと、早々に帰宅した時の記録。

 

鎌倉は、中学校の英語の教科書にKamakura(カマクーラ)として紹介されるほどの観光地。駅を出ると、目を引く土産物屋が軒を連ねる。

 

日本基督教団鎌倉教会会堂は、アメリカで建築教育を受けた吉武長一による設計で、アメリカ19世紀を代表する教会建築家リチャード・アプジョン(1802~1878)の ゴシックリヴァイバルの教会作品に似ている。(大正15年=1926年竣工)

 

鎌倉教会会堂から江ノ電(江ノ島電鉄)の和田塚駅まで歩く途中に旧横浜興信銀行由比ガ浜出張所がある。現在は、バー「THE BANK」として使われている。

 

“路地裏の教会”こと、カソリック小田原教会は、ほんとうに大通りから入った路地の奥にある。1931年(昭和6年)に司祭であるルイ・マトンが、山形県鶴岡教会天主堂建設に関わった経験を活かし設計した。

 

小田原ハリストス正教会・聖神降臨聖堂は、昭和44年(1943年)建築の東方教会らしい屋根にタマネギのある白亜の聖堂。司祭のマイカーだろうか? 文句を言える立場じゃないけど・・・・・、ちょっとね。

 

小田原宿なりわい交流館は、昭和7年に建設された旧網問屋を再整備したもの。無料のお茶を頂き、一休み。

 

済生堂薬局小西本店店舗は、江戸時代初期より東海道に面する現在地(旧中宿町)にあり、薬種商を営んできた老舗である。関東大震災で倒壊した旧店舗の材料を一部用いて大正14年頃に完成したと伝えられる。現在の店舗は軒出しも大きく、柱など主要部材に欅材を用いており、重厚な造りであった旧店舗の風格を継承している。みどりのケロちゃんが店頭に立ち、現役である。

 

日本聖公会小田原聖十字教会礼拝堂は、関東大震災で倒壊したが、1927年(昭和2年)再建された木造建築。古くから別荘や豪邸が建ち並ぶいわゆる高級住宅街の一角にある。

 

旧小田原町立図書館は、瓦の屋根は和風、横板張りの壁と細長い上げ下げ窓は洋風の和洋折衷の1933年(昭和8年)竣工の木造建築。現在は、二の丸観光案内所として使われている。

 

 

【メモ】

鎌倉、小田原を散策した3月21日の翌日は、ワラビスタンのネウロズ(クルド新春の祭典)が開催されるはずだったが、コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。

3日後の24日になると、東京オリンピック、パラリンピックの延期が決まる。史上初の延期は、極めて良識のある、合理的な判断だった。

 

1年後の今、ワクチン接種が始まったとはいえ、状況は深刻化している。それにも関わらず、オリパラ強行とは・・・・。「安全安心の開催」を反復する為政者は、“安全安心”の意味を理解しているのだろうか?科学的、客観的に安全を担保することはできるかもしれないが、“安心”は心の問題、99.99%安全と言われても、0.01%に不安を感じれば、“安心”とは言えない。

 

 

旅は続く