花と、ワインと、ビーグルズ

プリザーブドフラワーショップ、花の教室、ワインショップ、カフェ&ワインバーを、愛犬と一緒に経営している女社長の日記です。

ワインの栓、コルク、スクリューキャップ、そして・・・

2009-05-10 09:34:06 | ワイン
ワインの栓の話ですが、最近はコルクではなくスクリューキャップ(カチッとひねって開けるやつ)のものが増えてきました。
特にオーストラリアワインはスクリューキャップ導入の先駆者的な存在で、白ワインはかなりの割合でスクリューキャップになっていますし、中には数万円もする高級赤ワインもスクリューキャップに切り替えたメーカーもあります。

スクリューキャップの最大のメリットは、ブショネ(コルクの劣化によるワインのダメージ)が無いこと。
コルクだと2、300本に1本はこのブショネがあると言われていますので、それを防げるなら良いことですよね。
それに飲み残しても、そのままキャップを閉めて冷蔵庫に入れておけば、2,3日なら問題なく保存できて便利です。
ワインの熟成にも問題はないようで、今後はこのスクリューキャップが主流になっていくのでしょうか・・・。

ただ雰囲気を楽しみたい方には、まだ抵抗があるようです。
ソムリエが慣れた手つきでキャップシルを切り、コルクを抜く作業は、ある意味、これからワインを楽しむための重要な序曲、とも言えますからね。

個人的には環境問題と利便性を考えると、スクリューキャップでも仕方ないかな、と思います・・・。

ところでみなさん、シャンパンやスパークリングワインはスクリューキャップについてはどうなっているかご存知ですか?
機密性の問題があり、さすがにスクリューキャップは使われていませんが、それに代わってあるものが使われています。
さて何でしょう?



ジャ~ン、答えは「王冠」です。
これはグリーンポイントというメーカーで、ドンペリで有名なモエ・シャンドンがオーストラリアで造っているスパークリングです。

「ワインに王冠なんで邪道だ!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、実はシャンパンの製造過程では王冠が昔から使われているのです。
シャンパンは瓶詰されてからしばらくの期間熟成させるのですが、その間はこの王冠で栓をして、出荷する時にお馴染みのくびれたコルクの栓に換えるのです。
ですから王冠は、全く縁がないものではないのです。
もっとも製造過程をひとつ省略するのですから「手抜き」とは言えるかもしれませんが(笑)。

ただこの王冠ですが、スクリューキャップ以上に「雰囲気」がありません。
というか「雰囲気ぶち壊し」と言った方が的確かもしれません。
コルクなら栓を抜く時のソムリエの華麗な手さばきや「ポン」という音(本当は音をさせてはいけませんが・・・)を楽しむことができるのですが、王冠だと栓抜きでプシュッと開けて終わりですから、かなり味気ない感じがします。
特にワインバーでサービスする時には、「最近のスパークリングはこんななちゃって・・・」とか会話でもしないと間がもちません。

スクリューキャップと王冠、みなさんはどうお感じになりますか?