石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

一般大豆では当限を除く5限月が一代高値を更新

2008-02-21 20:32:42 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、ストップ高を含む急伸です。円安やシカゴ夜間取引の高値更新を好感し、総じてストップ高で寄り付き、一般大豆では当限を除く5限月が一代高値を更新しました。後場は、シカゴ夜間取引が上昇一服したことなどで上値を削る限月が目立ちました。前日比は、Non-GMO大豆が1230~1550円高、一般大豆は1180~1400円高です。

東京コーンはまちまちです。期近安の期先高の展開でした。為替が1ドル=108円台前半まで円安に振れるなか、20日のシカゴが続伸したことや、この日の夜間取引も堅調に推移していることで、期先から支援されましたが、期近は海上運賃の続落に圧迫されました。期先3本が一代高値を更新し、大引けの前日比は、390円安~380円高です。

       
<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらずの108円前半で取引されています。ドル/円相場は、米インフレ懸念と米利下げ期待の間に挟まれて、狭いレンジ内での売買交錯となっており、きょうこれから発表される米フィラデルフィア地区連銀の製造業業況指数、米新規失業保険申請件数、米1月景気先行指数に注目が集まっています。


<国内石油市場>
国内石油市場は大幅続伸です。為替が1ドル=108円台前半まで円安に振れるなか、NY原油が上昇したことに支援されました。その後のNY原油の夜間取引が堅調となり、期近が再び100ドル台に乗せたことで、後場に一段高となり、おおむねこの日の高値圏で引けました。灯油と原油は先限ベースでの上場来高値を更新し、ガソリンは先限、灯油の期中以降の4限月、原油の当限を除く5限月が一代高値を更新しました。前日比は、ガソリンが1240~2150円高、灯油が1250~1790円高、原油が400~1550円高です。


<国内貴金属市場>
金、銀は、続伸です。金はNY高と円安を受けて買い優勢で始まりました。その後は原油高や株高などを背景に堅調となり、先限ベースで1983年9月以来の高値を付けました。銀もNY高を引き継いで買い優勢となり、先限ベースで1984年11月以来の高値を付けました。前日比は、金が62~82円高、銀が11.5~16.6円高です。

白金系貴金属(PGM)は、急伸です。白金はNY安となりましたが、ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて買い優勢で始まりました。その後は他商品の堅調やテクニカル面の強気観から踏み上げとなって上値を伸ばし、後場に入ると、期先主導でストップ高に張り付きました。パラジウムもドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて買い優勢となり、後場でおおむねストップ高に張り付きました。先限ベースで2002年1月以来の高値を付けました。前日比は、白金が240~253円高、パラジウムが74~90円高です。


シカゴ大豆先物価格は小幅安

2008-02-21 08:18:10 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は周辺市場の調整気味な動きや、南米の収穫動向が圧迫要因となり大豆は軟調に寄り付きましたが、その後は強気なファンダメンタルや、現物市場の地合いが依然として強いことがはやされ、底堅く推移しました。大豆3月限は0.75セント安の1397.75と小幅安で引けています。強気なファンダメンタルの一方で、テクニカル的には買われ過ぎ感もあるようです。

コーンは前日の上昇に対する追随乏しく、商業筋からの引合いも弱く、テクニカル的に買われ過ぎとの見方もあり、利益確定の売りに押されましたが、後半にかけては大豆と比較してコーンの割安感などより底堅く推移しました。コーン3月限は3.5セント高の523.5で引けました。


<NY原油市場>
インフレへの懸念が広まった事で原油価格は昨日に続き100ドルの大台を維持しました。NY原油3月限は前日比0.73ドル高の100.74で引けました。OPECは先日原油在庫増しにより供給量の抑制をする見通しでしたが、原油価格の高騰を受け、この先100ドル台が続くようであればある程度の調整が必要との見方が強まっています。また、年末までには120から150ドル台に達するのではないかとの懸念が広まっています。


<NY貴金属市場>
米指標が予想を上回る結果となりドルが強含んだことや、原油の下落を受け序盤NY金は軟調に推移しましたが、その後原油が100ドル台を回復したことやインフレ懸念がサポート要因となり反発上昇となりました。銀はテクニカル買いにより一代高値を更新、プラチナは東京商品取引所でのプラチナの証拠金の値上がりにより、夜間取引での利益確定の動きが圧迫要因となり軟調に推移しました。金4月限は8.0ドル高の937.8、銀3月限は25.2セント高の1776.0、プラチナ4月限は14.3ドル安の2138.8で引けました。