石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

シカゴ大豆先物価格は堅調な動き

2008-02-02 12:33:17 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は月初に絡むファンド買いや、ミネアポリス小麦の急上昇などを受け高寄りで始まり、その後も失望感が先行した前日の輸出成約の事前予想レンジが高すぎたとの見方から買い戻され、前半は堅調に推移しました。しかし後半は、軟調なNY金が圧迫要因となり伸び悩みました。大豆3月限は12.75セント高の1287.25で引けました。ブラジルでの収穫は現在までのところ、平年の15%に対して4%しか完了していないようです。

コーンは月初めのファンド買いに加え小麦の好調さに追随し、高寄りで始まりましたが、後半にかけては軟調な動きを見せ、コーン3月限は0.75セント安の500.25で引けました。昨日韓国は27万5000トンのコーン買付けをキャンセルしましたが、今朝21万トンの購入を発表しました。韓国のこの行動は、高値では買いたくないが、後3ヶ月間はコーンは必要であり、さらに海上運賃上昇がしているという輸入国を象徴するジレンマを見ることができます。


<NY原油市場>
米雇用統計での就業者数が予想以上に低い水準だった事と、総額給与額も大幅に下がったとの労働省の発表を受け、今後石油需要が減るとの見方より2ドル以上の下げ幅を記録しました。NY原油3月限は前日比2.79ドル安の88.96で引けました。株式市場と住宅価格暴落に輪をかけた本日の雇用統計の報道は、米経済の景気縮小を決定付けています。本日の会合でOPECは世界的な在庫の増加があれば供給量を減らす検討すると伝えています。また、エネルギー各会社は嵐の為、北海油井とガス田の操業を見合わせいます。


<NY貴金属市場>
夜間取引では堅調に推移していたNY金ですが、ISM製造業景況指数が予想を上回ったことが好感されドルが強含んだことや、これを受け原油が下落したことでファンドによる利益確定の売りが加速し、NY金は大幅反落となりました。銀も利益確定により連れ安、プラチナは引き続き電力問題がサポートとなっており、大幅上昇となりました。金4月限は14.5ドル安の913.5、銀3月限は12.5セント安の1687.0、プラチナ4月限は32.8ドル高の1770.2で引けました。