石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

コーン先物価格は大幅続落

2008-02-28 22:09:27 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、総じてストップ安です。円の続伸とシカゴ反落、さらに夜間取引の続落と整理売りを加速する要因が重なったため、両市場とも軒並み急落して寄り付きました。寄り付きのストップ安限月は一般大豆の期中8月限だけでしたが、その後も買い気薄く、一般大豆は後場から軒並みストップ安に張り付き、Non大豆も当先を除いてストップ安に売られました。前日比は、Non-GMO大豆が1400~1160円安、一般大豆は軒並み1400円安です。

東京コーンは大幅続落です。為替が1ドル=106円台前半まで円高に振れるなか、27日のシカゴが続落したうえ、この日の夜間取引も下落したことで、期先から売り圧力が強まりました。期先2本は後場ストップ安に張り付き、大引けの前営業日比は、800~310円安です。


<外国為替市場>
17時現在のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅下落し、106円前半で取引されています。前日海外市場の流れを受け、全般的にドル売りの地合いが続いていますが、値動きは小幅なものにとどまっています。前日最高値を更新したユーロ/ドルは利食い売りで上値が重い展開し同じく前日最高値を更新したスイスフランは最高値圏で推移しています。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急落です。原油は、ドル・円相場が円高に振れ、NY原油が急反落したことを受けて売りが先行しました。製品も原油安と円高から大幅安です。後場に入り、原油・製品ともに夜間取引の一段安で下げが加速しました。NY原油が夜間取引で戻りが鈍いため、終盤の反発力は弱く、大幅安の状態から抜け出せませんでした。前日比は、ガソリンが1880~1110円安、灯油が2040~1390円安、原油が1570~390円安。


<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み反落です。金は、ドル建て現物相場の上げ一服や円高などを背景に反落して寄り付きました。その後は白金のストップ安などに圧迫されて後場には下げ幅を拡大したものの、後場終盤には円ジリ安や買い戻しなどに支えられて下げ幅を縮小しました。銀も、金や白金の下落に追随して反落しました。前日比は、金が28~19円安、銀が8.7~5.3円安です。

白金系貴金属(PGM)は、総じて下落です。白金はNY安と円高を受けて売り優勢で始まりました。前場は押し目を買われて底堅く推移する場面が見られましたが、後場中盤以降は、金や原油の軟調を嫌気した手じまい売りなどで下げ幅を拡大し、値幅制限のない当限を除いて、大引け直前までストップ安に張り付きました。パラジウムは6~12月限が前日のストップ高で上げ余地を残していたことを受けて続伸しましたが、期近・期先限月は他商品の下落を受けて売り優勢で始まりました。その後は白金の大幅安などにつられ、マイナスサイドに転落する限月が相次ぎ、まちまちとなりました。前日比は、白金が240~237円安、パラジウムが39円安~59円高です。

シカゴコーン先物価格は大引けは小幅安

2008-02-28 08:22:17 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は夜間取引での小麦の急落を受け軟調に寄り付き、その後も手仕舞い売りに押されましたが、中盤からは投機買いに支えられ下げ幅を縮小しています。大豆5月限は9.0セント安の1475.25で引けました。夜間取引でのパームオイルの上昇やドル安もサポート要因となりました。また韓国と日本がGMO大豆を買い付け始めるのではとの声もあり、サポート要因となっていますが、短期的には小麦のボラティリティーが焦点になりそうです。

コーンは夜間取引にて小麦がストップ安に張り付き、これを受けてコーンも安寄りで始まったものの、その後は前日同様、安値より切り返す動きとなり、下げ幅を縮めました。コーン5月限は6.0セント安の538.0で引けました。小麦はセッション中に瞬間的に一時ストップ高まで急伸するなど、激しい動きとなっており、コーン市場もその影響を受けています。


<NY原油市場>
朝方は堅調な動きだったものの、在庫増加のニュースを受けて軟調な動きとなりました。原油4月限は1.24ドル安の99.64で引けました。過去7週間で在庫は9%も増加しており、供給不安が遠退いていることが圧迫要因となる一方、ドルが主要通貨に対して下落していることが引続きサポート視されています。


<NY貴金属市場>
ドル安に原油高、そして米経済に対する不透明感からFRBによる利下げ継続との見方が広がり、NY金は堅調に推移しました。また、本日発表された耐久財受注や新築住宅販売が予想を下回る結果となったこともサポートとなったようです。銀は連れ高、プラチナは利益確定の動きに押され小幅安となりました。金4月限は12.1ドル高の961.0、銀5月限は49.2セント高の1933.3、プラチナ4月限は3.6ドル安の2152.3で引けました。