石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

大豆先物価格はストップ高を含む大幅続伸

2008-02-19 22:07:43 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、ストップ高を含む大幅続伸です。シカゴ夜間取引高が好感されました。一般大豆は寄り付きから総じてストップ高に張り付きました。Non大豆も前場は総じて拡大ストップ高まで買われましたが、やれやれ売りや円高を受け、2月当限を除き期先から上値を大幅に削りました。前日比は、Non-GMO大豆が610~2540円高、一般大豆は1380~1400円高です。

東京コーンは上伸です。シカゴの夜間取引高や為替の円安に支援されたうえ、大豆が軒並みストップ高の急伸となったことに支援されました。期先から上げ幅が大きくなり、期中以降の4限月が一代高値を更新しました。ただ、午後に円高が進展したことで、大引けでは上げ幅を削る限月が多くなりました。大引けの前日比は、150~540円高です。

         
<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日ロンドン市場の午後3時時点から下落し、107円後半で取引されています。午後に入っても動意の薄い展開が続いていましたが、中国の利上げのうわさをきっかけに米系証券の大きな売りが出て、ドル/円が急落です。ユーロ/円や英ポンド/円の下落に波及しました。夕方の取引では、ユーロ買い/ドル売りの動きが強まりました。


<国内石油市場>
国内石油市場は総じて反発です。NY原油の夜間取引高や、為替の円安、さらには商品全面高の基調に支援されました。後場後半は為替の円高で上げ幅を削る場面もあったが、引けにかけて再び盛り返す展開となりました。製品期近はガソリンと灯油で対照的な動きです。ガソリンの上げ幅が抑えられる一方、灯油は寒波に支援されて4ケタ高で引けました。なお、原油は期近が唯一小幅安で引けました。前日比は、ガソリンが220~1040円高、灯油が740~1120円高、原油が70円安~420円高です。


<国内貴金属市場>
金、銀は、反発です。金は欧州市場での上昇や円安を受けて買い優勢で始まり、その後は連休明けのNY市場を待つなか、小動きに終始しましたが、後場の円高が圧迫要因となって上げ幅を縮小しました。ただ欧州時間に入ると、ドル建て現物相場の上昇を受けて値を戻し、堅調に引けました。銀も欧州市場での上昇を引き継いで買い優勢となりました。前日比は、金が13~23円高、銀が3.1~5.1円高です。

白金系貴金属(PGM)は、大幅続伸です。白金は欧州市場での急伸や円安を受けて買い優勢で始まりました。序盤の買いが一巡するともみ合いとなりましたが、期近・期先ベースで上場来高値を更新し、売り方の買い戻しが進みやすいことから後場に入ると一段高となり、欧州時間のユーロ高を受けてストップ高を付けました。パラジウムは欧州時間の一段高を受けて買い優勢で始まると、終盤のユーロ高にも支援されて上値の伸ばし、値幅制限のない当限を除いてストップ高を付けました。先限ベースで2002年1月以来の高値を付けました。前日比は、白金が240~259円高、パラジウムが80~115円高です。