石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

大豆先物価格は急落

2008-02-13 18:07:37 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、一般大豆2月当限の小反発を除いて急落しました。Non大豆は当限を除く5限月、一般大豆は期先3限月の合計8限月が拡大ストップ安に張り付きました。シカゴの13ドル支持に対する不透明感により、期先から利食い売りに崩れました。前日比は、Non-GMO大豆が2100~2080円安、一般大豆は2月限120円高を除き2100~630円安です。

東京コーンは大幅続落です。為替が1ドル=107円台前半まで円安に振れたものの、12日のシカゴが続落したことや、期近がさらに崩れたことで全体の下げ幅が大きくなりました。期先は前場2節まで下げ渋り模様でしたが、その後は追随して大幅安となりました。大引けの前日比は、550~280円安です。


<外国為替市場>
午後3時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点に比べ小幅円高の107円前半で取引されています。米国債の償還・利払い集中日を今週末に控え、一部国内の大手機関投資家が受け取ったドルを円に替える「円転」需要の高まり、アジア株安などが円買いの背景となりました。


<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリン・原油はまちまち、灯油は小じっかりでした。原油は、前場で小高く推移しましたが、後場では夜間取引や円相場の動向を眺めての展開でした。製品はガソリンが当限の軟化を受けて、軟調に推移しましたが大引け近くに引き締まりを見せました。灯油は当限が堅調に推移したことで、底堅い動きとなりました。全体的に薄商いの中、方向感なくもみ合う展開となりました。NY原油3月限は、午前中に93ドル前後で推移して、後場に入ると92ドル台半ばまで下落し、大引けにかけて、92ドル台後半まで引き締まりを見せました。前日比は、ガソリンが370円安~100円高、灯油が10~170円高、原油が40円安~100円高です。


<国内貴金属市場>
金、銀は、急反落です。金はNY安を引き継いで軒並み反落して始まりました。その後は押し目買いなどに支えられて下げ幅を縮小する場面もみられましたが、買い一巡後はインドの金輸入急減を嫌気した手じまい売りや、後場終盤のドル建て現物相場の下落に追随して下げ幅を拡大し、全限月が安値引けとなりました。銀もNY安を引き継いで反落して寄り付くと、その後も利食い売りや金の下げに追随して総じて20円を上回る急落となりました。前日比は、金が87~82円安、銀が22.8~17.2円安です。

白金系貴金属(PGM)は、急落です。白金はNY安を引き継いで売り優勢で始まりました。その後は押し目買いなどに支えられて一部限月がプラスサイドに切り返したものの、買い一巡後は高値警戒感から利食い売りに押され、後場終盤には金の下値追いなどにも圧迫されてさらに下げ幅を拡大しました。パラジウムもNY安を引き継いで反落し、後場終盤には売り物一色となって4・6月限と期先2本の4本がストップ安となりました。前日比は、白金が218~92円安、パラジウムが80~70円安です。

シカゴ大豆先物価格は上値の重い展開

2008-02-13 07:24:56 | 海外市況
<NY穀物市場>
大豆は本日は高寄りで始まり、その後もブラジルでの降雨が収穫を遅らせていることや、ミネアポリス小麦の高騰により、今後は大豆の作付面積が小麦に充てられるのではとの見方が先行し、底堅く推移していましたが、後半にかけては小麦の急落が圧迫要因となり、上値の重い動きとなりました。一方、エネルギー市場が回復していることで、堅調な大豆オイルもサポートとなりました。大豆3月限は5.0セント安の1321.0で引けました。

コーンは株式、エネルギー市場が回復の動きをみせましたが、小麦市場の暴落を背景としコーンは軟調な動きとなりました。コーン3月限は5.75セント安の497.75で引けました。イスラエルへ5万5000トンの米コーン供給が発表されました。アルゼンチンはコーン生育にとって良好な天候の見通しですが、ブラジルでの雨により収穫が遅れているとの懸念も出ています。 


<NY原油市場>
北海原油やナイジェリアのパイプライン障害などマイナス要因もありますが、少なくとも200万バレル在庫が増加するとの予想から、明日の米政府の発表で、5週連続在庫増しとの見方が強まり軟調に推移しました。NY原油3月限は前日比0.81ドル安の92.78で引けました。ベネズエラ国営石油会社の資産凍結問題でアメリカが関与していたと見られ、アメリカへの供給を検討していると報じられています。

 
<NY貴金属市場>
堅調な株式市場に資金が流れため、ファンドによる売りや利益確定の動きが強まり、NY金は大幅下落となりました。金融市場の不透明感を受け、特にファンドによる金の需要は強気であるものの、世界最大の金消費国であるインドの需要が減少していることも圧迫要因となっているようです。銀やプラチナもそれぞれ連れ安となっています。金4月限は15.6ドル安の911.1、銀3月限は22.0セント安の1725.0、プラチナ4月限は17.6ドル安の1921.8で引けました。