石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

国内穀物市場はコーンが大幅続落

2007-10-31 16:04:24 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、軒並み続落です。シカゴ急落を受けてストップ安を含む大幅続落で寄り付きました。その後は、夜間取引が反発に転じたため、Non大豆の期近12月限を除いてストップ安も外れ、下げ幅を縮小する展開となりました。前日比は、Non-GMO大豆が1000~230円安、一般大豆は550~220円安です。

東京コーンは大幅続落です。為替が1ドル=114円台半ばまで円安に振れたものの、30日のシカゴが反落したことや、海上運賃が高値から急落したことに圧迫されました。期近1月限は終日ストップ安に張り付きました。前日比は、520~410円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリン・原油は大幅安、灯油は期近中心に総じて上昇しました。原油は、NY原油が急反落したことを受けて大幅安しました。製品は原油安から安寄りしたものの、灯油は期近中心に地合いを引き締めて4限月がプラスサイドに転じました。灯油の期近3本が一代高値を更新しました。前日比は、ガソリンが1280~940円安。灯油が570円安~560円高。原油が1780~90円安です。


<国内貴金属市場>
金が反発し、銀は下落しました。金はNY安を引き継いで続落して始まりましたが、場中のドル建て現物相場の上昇などを背景に、後場には全限がプラスサイドへ切り返しました。銀はNY安に圧迫されて軒並み下落したものの、前場の安値からは値を戻しました。引けの前日比は、金が1~8円高、金ミニが7円安~24円高、銀が5.7~2.4円安です。

白金系貴金属(PGM)は、まちまちです。白金はNY安を受けて売り優勢で始まりましたが、その後は金の下げ一服などが下支えとなり、一部限月がプラスサイドを回復しました。パラジウムはNY安を引き継いで安寄りしましたが、後場は他の貴金属の下げ一服を受けてまちまちとなりました。引けの前日比は、白金が12円安~11円高、パラジウムが2円安~2円高です。


外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点と変わらず114円後半で取引されています。月末の仲値不足の観測などから午前のドル/円は底堅く推移しましたが、ユーロの上昇やオプションにからむドル売り/円買いなどで上値を抑えられました。日銀が午後に発表した政策現状維持の決定や展望リポートの内容は予想の範囲内のものとして受け止められ、米連邦準備理事会(FOMC)の結果公表を控えていることからも市場の反応は乏しかったようです。

シカゴ大豆は終始上値重い展開

2007-10-31 08:08:05 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆はNY原油の急落を受けて軒並み安で始まった後も、最近の上昇傾向に対する利益確定売りになどに押されて終止軟調な動きとなりました。大豆11月限は19.0セント安の992.0で引けました。産地での収穫は84%が終了しており、前年同期の82%を上回りました。またブラジルでは降雨が続いており、土壌水分の改善が進んでいます。

コーンはNY原油、金属市場の下落を背景に、朝方より終始上値重い動きとなりました。コーン12月限は前日比5.75セント安の370.25で引けました。今月全体として、市場に買われ過ぎ感がみられる事からテクニカル的に下げ模様となり、手仕舞い売りを誘発させました。良好な天候で収穫期末を向かえており、収穫進捗率も過去10年平均の73%になっています。韓国11万トン、台湾2.9万トン、フィリピン7万トンと各国米コーンの入札を予定しており、需要は好調です。   


<NY原油市場>
昨日閉鎖したメキシコの製油所が生産を再開したニュースやゴールドマンサックスが売り推奨を出したことで続伸も止まり、急反落となりました。NY原油12月限は前日比3.15ドル安の90.38で引けました。原油は今年に入り50%上昇し、ヘッジファンド他、多くの投機家に利益をもたらしました。NY原油先物は過去10年に見ない飛躍的な伸びを見せています。明日のエネルギー省レポートでは、NY原油在庫が30万バレルの増加、灯油、ディーゼル等の留出燃料在庫の減少が見込まれています。


<NY貴金属市場>
原油の下落に加え、明日にFOMCを控えていることから、利益確定の動きに押され、NY金は軟調に推移しました。銀も月曜高値付近の抵抗を突破できず、利益確定の動きからマイナス、プラチナも連れ安となりました。金12月は4.8ドル安の787.8、銀12月は10.2セント安の1432.8、プラチナ1月は24.6ドル安の1440.9で引けました。明日のFOMCでは利下げと据え置き、両方の見方があり注目されます。

国内コーン価格は急反落

2007-10-30 16:05:59 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、ストップ安を含む軒並み安です。原油・貴金属を含めて夜間取引が反落したことや期近のサヤ剥げにより、当面修正安に傾くのではないかとの不安から、利食い売りが先行してのじり安展開となりました。両銘柄とも期近12月限がストップ1000円安を売られました。前日比は、Non-GMO大豆が1000~120円安、一般大豆は1000~560円安です。

東京コーンは急反落です。為替が1ドル=114円台半ばまで円安に振れるなか、週明けのシカゴも続伸したものの、シカゴの夜間取引が軟調に推移していることもあり、月末の利食い売りが優勢となったようです。前日比は、640~350円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み上昇です。原油は、NY原油が前日までの強地合いを引き継ぎ大幅続伸したことから、買いが先行しました。その後、夜間取引の軟化や円相場の強含みから上げ幅を削りました。製品も原油高と円安から高寄りしましたが、利食い売りに押されて軟化しました。ガソリンの5限月、原油の全限月が一代高値を更新しました。前日比は、ガソリンが20~280円高。灯油が130~350円高。原油が10~400円高です。


<国内貴金属市場>
金が続落で、銀はまちまちでした。金はNY高・円安にもかかわらず、場中のドル建て現物相場の急落に圧迫されて軒並み2ケタ反落となりました。銀もNY高も、金下落などに圧迫されて一部限月がマイナスサイドに転落してまちまちとなりました。引けの前日比は、金が28~24円安、金ミニが31~19円安、銀が1.0円安~2.2円高です。

白金系貴金属(PGM)は、総じて反落です。白金はNY安となりましたが、円安を受けて買い優勢で始まりました。しかし、その後は金の上げ一服につられて軒並みマイナスサイドに転じました。パラジウムも他の貴金属の上げ一服を受けて反落しました。引けの前日比は、白金が70~28円安、パラジウムが23円安~8円高です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅円高の114円半ばで取引されています。週後半にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州大手金融機関の決算、10月米雇用統計など相次ぐ重要イベントをにらみ、この日の取引ではイベント前のポジション調整と見られる動きが活発化したようです。これまで買われてたユーロや豪ドルが売られる一方で、売り込まれてきたドルや円が買い戻されました。

シカゴ大豆価格は1ヶ月ぶりの高値

2007-10-30 08:17:49 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆はインフレ気味な市場を背景に堅調に推移し、1ヶ月ぶりの高値をつけました。大豆11月限は15.5セント高の1011.0で引けました。小麦の上昇の他、ドル安、原油と金属先物の急進が商品市場に勢いをもたらしサポートとなりました。

コーンはNY原油の上昇と堅調な他市場に追随し、本日も続伸しました。コーン12月限は4.0セント高の376.0で引けました。日本が米コーン16万トンを購入したニュースや安定した需要もサポートとなりました。また、西部コーンベルトでの10月の生産見通しが過剰予測だった事と次のUSDAレポートでは実生産が減少するだろうとの見方も上昇要因となりました。週間輸出検証は見通しを若干上回る4,380万トンとなっています。  


<NY原油市場>
暴風雨の為、メキシコが5つのうち一つの製油所を閉鎖したニュースと、記録的なドル安を受け続伸しました。NY原油12月限は1.67ドル高の93.53で取引されました。停止したPemesは米国にとって重要な供給元であり、大規模な打撃を受けるとの懸念が出ています。しかし、天候要因はファンダメンタルなサポートではなく、何かにつけ上昇する、いわばオイルバブルで、先行きは未だ不透明です。一方、米国北東部では暖房燃料の需要が高まっています。


<NY貴金属市場>
本日のNY金はドル安や原油高を受け上昇するも、FOMCを前に利益確定の動きも見られ、上げ幅は限定されました。他の商品市場も堅調なことや、テクニカル的な強さもサポートとなりました。銀は連れ高、プラチナはロング解消の動きに押され、軟調に推移しました。金12月は5.1ドル高の792.6、銀12月は15.0セント高の1443.0、プラチナ1月は3.6ドル安の1465.5で引けました。

一般大豆価格は期近を除いて続伸

2007-10-29 15:58:17 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、まちまちです。Non大豆は期近3本が反落し、一般大豆は期近12月限のみ急反落しましたが、他の限月は続伸しました。後場1節まではコーンのストップ高を含む急伸相場に追随し、じり高続伸となりましたが、その後コーンが利食い売りに伸び悩むと、大豆は期近が反落するなど上値を削る展開となりました。前営業日比は、Non-GMO大豆が発会した10月限を除いて700円安~170円高、一般大豆は780円安~340円高です。

東京コーンは大幅続伸です。為替が1ドル=114円台前半で小動きとなるなか、26日のシカゴが続伸したことや、この日のシカゴの夜間取引高、さらには海上運賃が高値を更新したことなどで、買い上げられる展開となりました。全限月が一代高値を更新しましたが、期先は後場に上げ幅を削りました。前営業日比は、470~750円高です。


<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリン・原油は総じて上昇し、灯油は反落しました。原油は、NY原油の上昇を背景に買い優勢で推移しました。ガソリンは原油高から上昇したものの、灯油は利食い売りに押されて反落しました。ガソリン5限月、灯油の期先3本、原油の当限を除く5限月が一代高値を更新しました。前営業日比は、ガソリンが50円安~470円高。灯油が680~80円安。原油が20円安~620円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は大幅続伸です。金はNY高を引き継いで軒並み大幅続伸で始まった後も、場中のドル建て現物相場の一段高に支援されて上値を伸ばし、本日発会した08年10月限が2943円まで上昇して84年7月以来の高値を更新しました。銀もNY高や金の一段高を背景に2ケタ続伸となり、本日発会した先限ベースで6月7日以来の高値をつけました。2008年10月限は金は2922円、銀が528.4円でそれぞれ発会しました。引けの前営業日比は、金が49~53円高、金ミニが全限月が48円高、銀が10.3~13.7円高です。

白金系貴金属(PGM)は、続伸です。白金はNY高を受けて買い優勢で始まると、金や原油堅調などに支援されて上値を伸ばし、先限ベースで上場来高値を更新しました。ただ終盤にかけては利食い売りなども出て上げ一服となる展開でした。パラジウムもNY高を引き継いで続伸しました。新甫2008年10月限は白金が5265円、パラジウムが1400円でそれぞれ発会しました。白金は上場来高値の5287円を付けました。引けの前営業日比は、白金が11~22円高、パラジウムが15~30円高です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前週末NY市場の午後5時時点からほぼ変わらず114円前半で取引されています。アジア株が軒並み高となったことで、外為市場では投資家のリスク回避姿勢が緩和し、円キャリートレードが活発化するとの見方から、クロス円を中心に円がじり安となりました。

シカゴコーン価格は強気に上昇

2007-10-27 12:21:41 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は強気な周辺市場と夜間取引の流れを受けて高寄り、堅調に推移。記録的なドル安と原油の史上最高値もサポートとなりました。大豆11月限は0.75セント高の995.5で引けました。一時は10ドル台を推移していましたが、引け間際には週末前の利益確定売りに下押されました。 

コーンはエネルギー価格の上昇や米ドルの続落、強気な他の穀物市場のサポートを受け寄付きから堅調な動きでした。コーン12月限は前日比5.75セント高の372.0で引けました。価格上昇に反してコーン需要が高い事と、収穫期末の売りが少ない事も上昇要因となりました。2008年コーン作付面積の大幅削減の見通しなど、長期的には強気との見方が広がっています。


<NY原油市場>
イランのテロリズム支持を米国は非難し、また新たな制裁措置を取るニュースを背景に本日も続伸しました。NY原油12月限は前日比0.98ドル高の91.44で引けました。トルコ、イラク間の紛争や制裁措置、原油在庫の減少など懸念は山積みにあり、100ドル台になるのも遠くはないという見方もあります。OPECは今後の需要増加に対して、来る11/1より増産の実施を予定しています。


<NY貴金属市場>
為替市場でのドル安、NY原油の高値更新がはやされ急上昇となりました。金12月は16.5ドル高の787.5、銀12月は37.5セント高の1428.0、プラチナ1月は15.4ドル高の1469.1で引けました。来週のFOMCでの利下げ見通しがドル安の背景にあり、またインフレ懸念も引続きサポートとなっています。

一般大豆価格の期中4本がストップ高

2007-10-26 15:58:46 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、Non大豆の期近を除く4限月、一般大豆の期中4本がストップ高を買われるなどで軒並み反発です。夜間取引で期近11月限が10ドルを回復したことから、後場に一段高を買われました。前日比は、Non-GMO大豆が納会した10月限を除いて230~1000円高、一般大豆は550~1000円高です。

東京コーンは急反発です。為替が1ドル=114円台前半で若干円安に振れるなか、25日のシカゴが急反発したことに支援されました。売り方の踏み上げが強くなる展開となり、後場は全限月がストップ高に張り付きました。また、期近1月限を除く5限月が一代高値を更新しました。前日比は、500~800円高です。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急伸です。原油は、NY原油が3ドルを超す急騰となり、夜間取引で91ドル台を超えて上昇したことなどから大幅続伸しました。製品も原油相場の上昇を背景に急伸しました。ガソリン5限月、灯油・原油の全限月が一代高値を更新しました。ガソリンは3限月がストップ高で引けています。前日比は、ガソリンが2320~2700円高。灯油が1650~2170円高。原油が380~2430円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み急伸です。金はNY高を引き継いで続伸して始まったあと、場中のドル建て現物相場の上値追いに追随して上げ幅をさらに拡大しました。銀もNY高を背景に上昇して始まると、期先2本がストップ高をつけるなど軒並み上げ幅を拡大しました。2007年10月限は金が前日比16円高の2818円、銀が11.2円高の510.6円での納会でした。受け渡し枚数は金が5322枚、銀は403枚です。納会限月を除いた引けの前日比は、金が51~57円高、金ミニが56~
57円高、銀が15.8~18.0円高です。

白金系貴金属(PGM)は、軒並み上昇です。白金はNY高を受けて買い優勢で始まり、原油高や後場の円安などに支援されて上値を伸ばしました。パラジウムもNY高を引き継いで買い優勢となりました。2007年10月限は白金が5320円、パラジウムが1331円でそれぞれ納会しました。白金の受渡値段は上場来高値を記録しています。受渡枚数は白金が195枚、パラジウムが360枚です。引けの前日比は、白金が49~77円高、パラジウムが14~35円高です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から円安が進み114円前半で取引されています。日経平均株価を含むアジア株が上昇したことから、株高で投資家のリスク許容度が高まり、円キャリートレードが活発化する可能性があるとの見方から円が売られ、クロス円が上昇しました。前日の海外の流れを引き継いでドルの弱含みも続いているため、ドル/円は売買が交錯したようです。

NY貴金属価格はドル安にサポートされ堅調

2007-10-26 08:41:00 | 海外市況
<NY貴金属市場>
為替市場でのユーロ高ドル安や、原油高を受けNY金は堅調に推移しました。インフレ懸念もサポートとなったようです。銀やプラチナは連れ高となりました。南アフリカの鉱山で別のアクシデントがあったこともはやされました。金12月は5.4ドル高の771.0、銀12月は31.5セント高の1390.5、プラチナ1月は10.7ドル高の1453.7で引けました。今月末のFOMCでは90%の確立で利下げが織り込まれているようで、依然としてドル安がサポートとなっています。


<シカゴ穀物市場>
大豆はインフレ気味のトレンドを受け大幅上昇しました。大豆11月限は18.5セント高の994.75で引けました。強気な原油と金属を背景に投機買いが膨らんだほか、ドル安やテクニカル要因を受けての買いもサポートとなりました。なお、向こう10日間は乾燥した天気予報が出ており収穫が進む見込みです。

コーンはドル安を受けてのNY原油の上昇と金属市場に追随して大幅高となりました。コーン12月限は前日比9.5セント高の366.25で引けました。運送費の高騰に反し、堅調な輸出成約ニュースも強気要因となりました。週間輸出成約高は見通しを上回る154.6万トンとなっています。韓国は非遺伝子組換えコーン11万トンの入札を見送りました。乾燥気候の西部コーンベルトでは収穫が向こう5日間進みそうです。 


<NY原油市場>
原油在庫の予想外の減少と、イランへの新たな制裁措置を背景に大幅上昇し、大台の90ドルに乗せました。NY原油12月限は前日比3.36ドル高の90.46で引けました。ドル安が進んだ事も上げ要因となり、前年同期比では47%の上昇です。ウラン濃縮をめぐっての米国とイランの対立は依然やまず、2006年1月から原油価格に強く影響しています。当面は下げ要因が乏しくなるとの見方もあります。

国内大豆価格は、ストップ安を含み軒並み安

2007-10-25 18:17:54 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、ストップ安を含み軒並み安でした。前場は、夜間取引反発や円高一服を受けて期先が高く、押し目買いの展開となっていましたが、後場に夜間取引の反発が一服し、円相場が再び上値を指向すると再び下落に転じました。前日比は、Non-GMO大豆が1260~170円安、一般大豆は1000~240円安です。

東京コーンは反落です。24日のシカゴは続落したものの、この日のシカゴの夜間取引が上伸したことで、前場はプラスサイドに振れる限月が多く、当先を除き一代高値を更新しました。しかし、そのあと為替が円高に振れたことに圧迫されて、後場は上げ幅を失う展開となりました。前日比は、230~50円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急伸です。原油は、ドル/円相場が円高に振れたものの、NY原油が急反発したことで急伸しました。また、製品は原油高に加えて、当限の急騰納会が支援材料となり急伸しました。ガソリン当限、灯油の全限月、原油の当限を除く5限月が一代高値を更新しています。2007年11月限は、東京ガソリンが前日比2700円高の6万7860円、灯油は同2850円高の7万5960円といずれも急騰納会となりました。納会した当限を除く前日比は、ガソリンが1580~2180円高、灯油が1420~1850円高。原油が310~1390円高です。


<国内貴金属市場>
金が軒並み反発し、銀はまちまちです。金は円高となりましたが、NY高や場中の底固いドル建て現物相場に支援されて2ケタ反発となりました。銀はNY安や円高に圧迫されて期近・期中が下落しましたが先2本は上昇するなど、まちまちとなりました。引けの前日比は、金が13~22円高、金ミニが10~16円高、銀が1.1円安~1.4円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金がまちまちで、パラジウムは反落です。白金はNY安・円高となりましたが、金や原油の上昇などを受けて買い優勢で始まりました。その後は金堅調が下支え要因となったようですが、利食い売りに押されて後場でマイナスサイドに転じ、結局まちまちで引けました。パラジウムはNY安を引き継いで反落しました。前日比は、白金が1円安~6円高で、パラジウムが33~16円安です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅円高の114円付近で取引されています。市場では引き続き株価動向への関心が強く、日経平均株価が前日比100円近く下落するなどアジア株の軟調さを受けて、円が底堅い動きとなりました。しかし114円付近ではオプションに絡む売買が活発化して値が振れづらいとの声も複数出ているようです。

シカゴ大豆価格は米株式市場の急落を受けて軟調

2007-10-25 09:06:07 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は米株式市場の急落を受けて、商品市場全般は軟調な動きとなりました。大豆11月限は5.5セント安の976.25で引けました。ブラジルでの降雨見通し、米中西部での収穫に適した天候の見通しが上値を重くし、また小麦が2日連続でストップ安に張り付いたことも圧迫要因となりました。

コーンは収穫がはかどる中でのテクニカル的な買われ過ぎ感と小麦のストップ安が影響し軟調に推移しました。コーン12月限は前日比4.5セント安の356.5で引けました。NY原油の上昇で立会い半ばに上向きましたが、あまり材料視されませんでした。韓国は非遺伝子組換えコーン11万トンの入札をしました。来週にかけ温暖乾燥予報が出ているため収穫が促進しそうです。


<米コーヒー市場>
ブラジルでは明日にかけても降雨見通しが出ており、これを受けて引続き上値の重い展開となりました。コーヒー12月限は0.35セント安の123.50で引けました。最近の降雨によりこれまでの乾燥懸念はかなり後退した模様です。


<米原油市場>
原油、ガソリン在庫が予想外に減少しているとのエネルギー省レポートで4日振りに上昇する動きとなりました。NY原油12月限は前日比1.04ドル高の87.56で引けました。先週時点での在庫は3億1,660万バレル、今年の1/5以来の低水準です。OPECはサウジアラビアを中心に先月を上回る、3,140万バレルを日々供給するとの見通しです。一方トルコ軍は、イラク北部のクルド兵を襲撃したニュースもあり、上昇要因となりました。


<米貴金属市場>
米住宅市場への懸念から、ドルの年内の利下げ観測が強まったことや、原油高を受けNY金は堅調に推移しました。また、序盤対ユーロでドルが強含んだことから利益確定の動きに押され、銀やプラチナは軟調に推移しましたが、原油高がサポートとなり下値は限定されたようです。金12月は2.5ドル高の765.6、銀12月は6.0セント安の1359.0、プラチナ1月は10.0ドル安の1443.0で引けました。


<米市場総評>
米中古住宅販売が予想を下回り、米株式市場は一時急落するも、後半にかけては底堅い動きとなり、為替市場ではクロス円は軟調、米債券市場は堅調でした。シカゴ小麦は投機的な動きが続き、2日連続でストップ安となりました。

一般大豆価格は軒並み続伸

2007-10-24 16:06:19 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、一般大豆が軒並み続伸となるも、Non大豆は期近が反落し、期先も小幅続伸にとどまりました。一般大豆期近の寄り付きが急伸し、Non大豆も含め一時は軒並み追随高となりましたが、一般大豆期近が利食い売りに上昇一服となると、Non大豆は10月当限が後場から暴落して、他の限月も上値を押さえられました。前日比は、Non-GMO大豆が2570円安~350円高、一般大豆は310~940円高です。

東京コーンは続伸です。23日のシカゴは続落したものの、朝方為替が円安に振れていたことで、下値堅調に始まり、海上運賃高を背景にして前場2節で期近が上伸したことで、全体の地合いが引き締まったようです。期近1月限を除く5限月が一代高値を更新し、先限は先限ベースでの上場来高値を更新しました。前日比は、170~350円高です。


<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリンは総じて軟調な展開、灯油は期近主導で大幅高、原油は安く展開しました。原油は、NY原油が続落したことから売りが先行しました。製品は原油安から安寄りしたものの、灯油は当限が納会を控えて玉整理の動きから大幅高となり、他限月も追随しました。ガソリンは下げ渋りを見せましたが、灯油に比べて上値重く推移しました。灯油の当限から4限月が一代高値を更新しました。前日比は、ガソリンが330円安~370円高。灯油が290~1190円高。原油が320~60円安です。


<国内貴金属市場>
金は軒並み下落し、銀はまちまちです。金はNY高、円小幅安で前場はしっかりと推移しましたが、後場は円小反発、ドル建て現物相場の下落から地合いを緩め、当限と期先2本が2けた安でした。銀は前場、買い先行となりましたが、後場に入り、金が地合いを緩めたことに追随して期先がマイナスサイドに沈みました。前日比は金が12~2円安、金ミニが11~2円安、銀が1.4円安~1.7円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が反落し、パラジウムは続伸です。白金はNY高と円小幅安を受けて買い優勢で始まりましたが、その後は利食い売りが出たことに加え、後場の円高や金軟調を受けて軒並みマイナスサイドに転じました。パラジウムはNY高を引き継いで続伸しました。引けの前日比は、白金が30~18円安、パラジウムが5~21円高です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から円高が進み114円前半で取引されています。今日決算発表予定の米メリルリンチが決算で損失を計上するとの報道などを受けて日経平均株価が前日比マイナス圏に下落し、株安で投資家がリスク回避姿勢を強め、円キャリートレードが圧縮されるとの見方から円が買われた模様です。

シカゴコーン市場は軟調

2007-10-24 09:12:16 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は本日は薄商いでしたが、実需買いがサポートとなり堅調に推移し、大豆11月限は5.25セント高の981.75で引けました。また、強気なテクニカル要因やドル安もサポートとなりました。米中西部では降雨が続いており、収穫への悪影響が懸念されています。

コーンはドル安と大豆の上昇を受け高寄りで始まりましたが、新規買いが乏しく続落しました。コーン12月限は前日比3.5セント安の361.0で引けました。コーンの出荷が進んでいるニュースも下げ要因となりました。今週、コーンベルト北西部では乾燥予報が出ているため収穫が進みそうです。フィリピンはコーン価格が高額なため、7万トンの入札を見送りました。


<米原油市場>
明日発表のレポートで、原油とガソリンの在庫が十分との見方により3日連続下落しました。NY原油12月限は0.75ドル安の 85.25で引けました。原油在庫は1,130万バレル、ガソリン在庫は70万バレル上昇との見通しです。灯油やディーゼルを含む留出燃料の今後の供給量は専門家の間でも意見が割れています。


<米貴金属市場>
為替市場でのユーロ高ドル安や、株式市場が堅調に推移したことを受け、NY金は堅調に推移しました。米経済に対し悲観的なことから、依然としてドルの年内利下げ観測も残り、金のサポートとなっているようです。銀やプラチナも連れ高となっています。また、南アフリカの鉱山の閉鎖もプラチナ上昇の背景となりました。金12は3.1ドル高の763.1、銀12月は9.5セント高の 1365.0、プラチナ1月は13.2ドル高の1453.0で引けました。


<米市場総評>
アップルなどの好決算がはやされ米株式市場は続伸し、これを受けて為替市場ではクロス円が大きく買われる動きとなりました。ドル安を背景にNY貴金属、ソフト商品、穀物市場の上昇が目立つも、NY原油は明日の在庫レポートを前に続落、シカゴ小麦は投機色の強い動きが続いており、ストップ安に張り付きました。

国内大豆価格はストップ高を含み急伸

2007-10-23 15:56:03 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、ストップ高を含み急伸です。円高一服を受け、今週末のNon大豆10月限納会に対する強気思惑から、一般大豆を含む他の限月にもサヤ出世高期待が広がった模様です。一般大豆の期近2本が拡大ストップ1500円高を買われるなど、両銘柄合わせて8限月が1000円を超える上昇を演じました。前日比は、Non-GMO大豆が660~1300円高、一般大豆は800~1500円高です。

東京コーンは反発です。週明けのシカゴは反落したものの、前日の夜間取引安ですでに織り込んでいたことや、このところ軟調だった期近が切り返したことで、全体に買い意欲が強まったようです。前日比は、200~380円高でした。


<国内石油市場>
国内石油市場は灯油・原油は上昇し、ガソリンはまちまちです。原油は、NY原油が続落したことで売りが先行しましたが、その後は円相場の弱含みや夜間取引の引き締まりから地合いを引き締めました。製品は原油安から売りが先行しましたが、納会を控えた当限の上昇からいずれも上昇に転じました。ただ、後場に入りガソリンが期近中心に地合いを緩め、灯油は納会を控えた当限中心に上伸しました。前日比は、ガソリンが200円安~220円高。灯油が380~640円高。原油が90~440円高です。


<国内貴金属市場>
金が小幅まちまちで、銀は軒並み反発です。金はNY安やドル建て現物相場の下落などにも関わらず、1ドル=114円台半ばの円安などに相殺されて小幅まちまちとなりました。銀は株価の下げ一服や円安などを背景に、軒並み反発しました。引けの前日比は、金が7円安~2円高、金ミニが10円安~6円高、銀が0.3~4.7円高です。

白金系貴金属(PGM)は、反発です。白金はNY安を引き継いで総じて売り優勢で始まりましたが、その後は株安一服や後場の円安などに支援されて軒並みプラスサイドを回復して堅調となりました。パラジウムもNY安を受けて軟調に始まりましたが、他の貴金属が地合いを引き締めたことにつられて反発しました。引けの前日比は、白金が11~64円高、パラジウムが6~20円高です。


<外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から小幅円安の114円半ばで取引されています。米株やアジア株の反発を受けて、海外市場で売り込まれたクロス円を中心に買い戻しが強まりました。ユーロ/円が海外でつけた1カ月ぶり円高水準の160.47円から162円後半まで切り返したほか、ドル/円も底堅い値動きが続いてるようです。

シカゴコーン価格は大幅続落

2007-10-23 09:46:09 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は前週末に続いて米株式市場の朝方の続落を受けて軒並み安で始まったものの、その後株式市場が落ち着きを取り戻し、大豆も下げ幅を縮める展開となりました。大豆11月限は6.75セント安の976.5で引けました。週間輸出検証は2717万ブッシェルと事前予想を下回りました。

コーンはNY原油の下落と市場の買われ過ぎ感が投機売りを誘発し大きく下げました。小麦の上昇に下値は限られ、コーン12月限は5.75セント安の364.5で引けました。今週、北部、西部コーンベルトで他穀物の収穫が進みそうとのニュースも圧迫要因となりました。週間輸出検証は見通しを下回る3,930万トンとなっています。


<米コーヒー市場>
ブラジルでの目先のまとまった降雨見通しが圧迫要因となり、軟調な動きとなりました。コーヒー12月限は1.45セント安の123.55で引けました。為替市場でのドル高なども圧迫要因となりました。 


<米原油市場>
トルコ軍によるイラク北部攻撃が緩和するとのニュースにより軟調に推移しました。本日納会のNY原油11月限は1.04ドル安の87.56で取引を終了しました。先週の株式市場下落やバンクオブアメリカ、アルコア等の損失決算発表の他、世界経済成長の遅れによりエネルギーの需要低下を巻き起こす懸念も下げ要因となりました。


<米貴金属市場>
為替市場でドルが買い戻されたことを受け、利益確定の動きが先行し、NY金は軟調に推移しました。株式市場や原油の下落も背景にあるようです。銀やプラチナも連れ安となっています。後半にかけ、ダウの追い上げもあり下げ幅は限定されました。金12月は8.4ドル安の760.0、銀12月は8.0セント安の1355.5、プラチナ1月は8.8ドル安の1439.8で引けました。

国内コーン市場価格は反落

2007-10-22 16:04:45 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、Non大豆の10月当限が大幅続伸するなど期近3本を除いて、一般大豆全限を含む9限月がストップ1000円安に張り付きました。円高・シカゴ安と弱材料が重なったためのようです。しかし、後場にはNon大豆10月当限高と円高一服を受けて2月限のストップ安が外れるなど期近がしっかりした状態で引けました。前営業日比は、Non-GMO大豆が1000円安~1190円高、一般大豆は軒並み1000円安でした。

東京コーンは反落です。19日のシカゴは上伸したものの、一時為替が1ドル=113円台後半まで円高に振れたことや、シカゴの夜間取引安、さらには株式が急落したことで、計算以上の下げ幅となり、期近は一時ストップ高となる限月もありました。その後為替が1ドル=114円台前半まで円安に振れ、株式も安値から戻したことで、大引けでは下げ幅を縮小させる限月が多くなりました。前営業日比は、370~230円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急落です。原油は、NY原油が急落したことやドル/円相場が前週末に比べて大幅な円高となったことで急落しました。製品も原油安と円高を受けて急落しましたが、後場に入り円高の一服などから、買い戻しの動きが活発となり、下げ渋りを見せました。前営業日比は、ガソリンが1300~480円安。灯油が920~590円安。原油が1050~340円安です。



<国内貴金属市場>
金・銀は軒並み急落です。金は一時1ドル=113円台前半まで急騰した円高や、ドル建て現物相場の急落を背景に前引けでは総じて80円を越える急落となりましたが、後場に入って下げ幅を縮小しました。銀も前場はストップ安続出となった模様ですが、後場には株安・円高一服などを背景に全限がストップ安から外れました。引けの前営業日比は、金が56~50円安、金ミニが71~47円安、銀が18.0~14.5円安です。

白金系貴金属(PGM)は、大幅続落です。白金はNY高となりましたが、円急伸を受けて売り優勢で始まると、株安にも圧迫されて値幅制限のない当限を除いてストップ安を付けました。ただ後場に入ると、円高一服を受けて買い戻される場面も見られました。パラジウムはNY安と円高を受けて期中以降がストップ安を付けました。引けの前営業日比は、白金が90~52円安、パラジウムが60~36円安です。


<外国為替市場>
週明けの東京市場では早朝から、前週末NY市場の取引終了時から50銭近く円高の114円前半から取引が本格化して、一時113.25円まで下落し、9月10日以来、1カ月ぶり円高水準をつけました。ドル安へのけん制発言がなかったことに加え、G7が声明で中国に人民元の増価加速を求めたことで、アジア通貨に上昇圧力がかかるとの見方も強まったようです。