石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

コーン先物価格は急反発

2008-02-29 18:57:45 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、両市場とも期中の一部限月を除いて反発しました。前場は、強弱感が交錯し、まちまち相場となりましたが、後場は円高一服と夜間取引高を受け総じて引き締まりました。前日比は、Non-GMO大豆が10月限の10円安を除いて180~1620円高、一般大豆は8月限の130円安を除いて120~610円高です。

東京コーンは急反発です。為替が1ドル=104円台後半まで円高に振れたものの、28日のシカゴが急伸したことに支援されました。ただ、前場は大豆が急落したことで上値が比較的重かったようですが、大豆が大きく戻したことで、後場は上げ幅を拡大する展開となりました。大引けの前日比は、340~650円高です。


<外国為替市場>
15時現在のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から円高が進み、104円後半で取引されています。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言をきっかけに前日海外から強まったドル売りの流れが続き、ドル/円は午前の取引で一時104.57円まで下落しました。2005年5月以来、2年9カ月ぶりドル安/円高水準を更新し、午後にかけても弱含みが続きました。テクニカル上の節目となる105円台を割り込んだことで、市場では一段の円高が進む可能性が指摘されています。


<国内石油市場>
国内石油市場は急反発です。為替が1ドル=104円台半ばまで円高に振れたものの、28日のNY原油が急伸して過去最高値を更新したことで、買い意欲が強まりました。前場は高寄り後は比較的もみ合いとなりましたが、後場は前半に騰勢を強めて急伸しましたが、後場後半に入ると、為替の円高傾向やNY原油の夜間取引が高値から急落したことで、後場前半の上げ幅の大半を失いました。ガソリンより灯油の上げ幅が相対的に大きくなりました。前日比は、ガソリンが20~650円高、灯油が180~750円高、原油が30~470円高です。


<国内貴金属市場>
金はまちまち、銀は軒並み反発です。金はNY高や円高一服を受けて軒並み反発し、小じっかりと推移しましたが、終盤に円高の進行を受け小安くなる限月が増え、期先は3300円台を維持できませんでした。銀はNY急騰を引き継ぎ、大幅反発となり、一代高値更新続出となりました。また先限は終盤に675.7円まで上値を伸ばしました。金が値を削りましたが、銀は軒並み2けた高を維持しました。前日比は、金が8円安~7円高、銀が10.9~15.5円高です。

白金系貴金属(PGM)は、軒並み上昇です。白金はNY高を受けて買い優勢で始まりました。その後は円高や金の上げ一服を受けてマイナスサイドに転じると、手じまい売りなども出て急落しました。しかし南アの供給不安で先高観が強く、後場に入ると、押し目買いなどが入ってプラスサイドを回復しました。終盤の円高にも地合いを緩めず、全限月2けた高です。パラジウムはNY高を引き継いで買い優勢となり、後場に入ると、値幅制限のない4月限と、10月限を除いてストップ高に張り付きました。先限ベースで2001年7月以来の高値を付けました。前日比は、白金が13~61円高、パラジウムが78~87円高です。

シカゴコーン先物価格は引けにかけて一段高

2008-02-29 07:26:07 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は中国からの強気な需要見通しを背景に高寄りで始まり、直後は小麦の急落が圧迫要因となり押されましたが、中盤以降は一代高値の更新を続けている大豆オイル主導で堅調に推移しました。ドルが大幅に売られていることや、ブラジルでの収穫が遅れるのではとの見方もサポートとなりました。大豆5月限は37.25セント高の1512.5で引けました。大豆の週間輸出成約は61.62万トンと予想通りとなりましたが、大豆オイルは2.57万トンと予想を大幅に上回る結果となりました。

コーンは小麦の急落の影響を受けて軟調に始まったものの、その後は堅調な大豆に追随して堅調に推移し、引けにかけては一段高となりました。コーン5月限は18.25セント高の556.25で引けました。為替市場でのドルの急落、その他商品市場での上昇が目立ったことがサポートとなりました。週間輸出成約は77.6万トンと予想通りでした。


<NY原油市場>
ドルが対ユーロで安値を更新したことを受けて、102ドル台を探る動きとなりました。原油4月限は2.95ドル高の102.59で引けました。ナイジェリアやイラクなどの危ない国での生産障害の懸念や米北東部での寒冷気候による暖房油需要の一時的な増加がサポートとなりました。
 

<NY貴金属市場>
ドル安や原油高に加え株式市場も軟調に推移したことで、米経済に対する懸念から質への逃避による金買いが先行し、NY金は堅調に推移し史上高値を更新しました。銀やプラチナもそれぞれ連れ高となっています。金4月限は6.5ドル高の967.5、銀5月限は42.3セント高の1975.6、プラチナ4月限は2.5ドル高の2154.8で引けました。米利下げ観測など依然地合いは強いものの、一旦利益確定に向かえばその下落幅も大きくなるとの見方のようです。