石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

コーン先物価格は上伸

2008-02-22 21:45:30 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、Non大豆の12月先限を除いて続伸しました。円高などを受けて、一般大豆の全限月とNon大豆の期先3限月が反落して寄り付きました。しかし、夜間取引で期近3月限が14ドル割れを回避する底堅さに期先から買いが優勢となり、一部拡大ストップ高を含む続伸展開となりました。前日比は、Non-GMO大豆が12月先限の220円安を除いて350~2790円高、一般大豆は410~1260円高です。

東京コーンは上伸です。為替が1ドル=107円台前半まで円高に振れるなか、前シカゴが前日の夜間取引と比較して下落したことで、前場は軟調に推移しました。その後大豆が急伸したことで、後場は追随高となりました。とくに期近は大引けでストップ高まで急伸し、大引けの前営業日比は、100~800円高です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらず、107円半ばで取引されています。輸入企業の買いと海外短期筋の利益確定、機関投資家などの売りが午前中から交錯、ドル/円は107円前半から半ばにかけての狭いレンジ内での値動きです。ドルは予想外に弱い米フィラデルフィア業況指数を受け、米景気後退をめぐる懸念が強まり、連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まったことを背景に、ユーロに対して弱含んでいます。夕方にかけてはドル/円、クロス円でポジション調整とみられる円買いが進んでいるようです。


<国内石油市場>
国内石油市場は総じて急反落です。為替が1ドル=107円台前半まで円高に振れるなか、NY原油が下落したことに圧迫されました。後場前半に一時的に下げ幅を縮小させる場面がありましたが、その後はおおむね大引けまで右肩下がりの展開が続きました。2000円を超える下げ幅となった限月も多かったようです。ただ、製品の期近はガソリン、灯油ともに25日の納会を控えて、他限月に比べて値動きが抑えられ、ガソリン当限は売り方の買い戻しで唯一プラス引けしました。前日比は、ガソリンが2270円安~780円安、灯油が2090~970円安、原油が2260~1000円安です。


<国内貴金属市場>
金・銀は総じて下落です。NY高も円高を背景とした売り物に吸収され、前場から売りが先行しました。後場には白金の急速な切り返しなどを背景に一部限月がプラスサイドに転じてまちまちとなりましたが、白金が上げ幅を縮小すると、再び地合いを緩め、軒並み2ケタ安となりました。終盤は円高、現物相場の軟化から期先が下げ幅を拡大しました。銀は期先中心に総じて下落となり、修正安局面を迎えました。前日比は、金が27~10円安、銀が4.6円安~変わらずです。

白金系貴金属(PGM)は、白金が下落し、パラジウムがまちまちです。白金は円高や金下落を受けて売り優勢で始まりました。安寄り後は、南アの供給不安が強いことから期先限月に押し目買いなどが入ると、先限主導で地合いを引き締めました。後場に入ると、軒並みプラスサイドを回復して上値を伸ばし、期近・期先ベースで上場来高値を更新しました。しかし終盤に円小幅高を受け、期近からマイナスサイドに沈み、期中から期先も大引けにかけマイナスサイドに沈みました。パラジウムも円高を受けて売り優勢で始まりましたが、白金上昇につられて軒並みプラスサイドを回復しました。先限ベースで2002年1月以来の高値を付け、終盤は上げ幅縮小もしっかりで推移しましたが、引け際にプラチナ安から6、10月限が小安くなりました。前日比は白金が39~16円安、パラジウムは15円安~33円高です。

シカゴ大豆先物価格は底堅く推移

2008-02-22 07:24:21 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆はパームオイルが再度史上高値を更新したことや、中国が積極的に大豆と大豆オイルを購入していることがはやされ高寄りで始まり、その後は軟調な大豆ミールが圧迫要因になりましたが、ドル安やNY金が高値を更新したことがサポートとなり底堅い推移となりました。また、米国や中国でのインフレ懸念もサポートとなっているようです。大豆3月限は8.0セント高の1405.75で引けました。

コーンはNY金の史上高値更新などインフレ進行がサポートとなり、高寄りで始まり、その後は全般的に手仕舞い売りに押される展開となったものの、依然として下値は底堅く、引けにかけては再び強含みました。小麦の高騰より作付け面積が小麦にシフトするにはとの見方がサポートとなりました。


<NY原油市場>
本日発表された在庫レポートが事前予想を上回る420万バレル増加した事を受けて原油価格は一気に2ドル以上も値を下げました。NY原油4月限は前日比1.47ドル安の98.23で引けました。現在時点での米原油在庫は昨年の11月以来最も多く、3億530万バレルと報告されています。また、ガソリンの在庫も増加しました。在庫増しに伴い、製油所も生産量を削減しています。濃霧の影響でヒューストン海峡が一時閉鎖されています。


<NY貴金属市場>
原油高によりインフレ懸念が高まっており、さらにはスタグフレーションへの懸念も台頭してきたことから、ファンド買いが活発になりNY金は堅調に推移しました。ドル安も背景にあるようです。銀は連れ高、プラチナは南アの電力問題に加え、強気な自動車産業などの需要がサポートとなり史上高値を更新。また、プラチナは逆ザヤとなっており、供給不足の懸念もサポートとなりました。金4月限は11.4ドル高の949.2、銀3月限は19.0セント高の1795.0、プラチナ4月限は49.4ドル高の2188.2で引けました。