石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

トウモロコシは大幅続落

2009-02-18 21:11:57 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
東京大豆は、大幅続落です。17日のシカゴ大豆が、ドル高や株安を嫌気して急落し、一時9ドルを割る急落相場となったことが嫌気されました。場中は夜間取引が同値圏商いとなって下落一服感が強まり、買い戻されて下げ幅を縮小する場面もありました。しかし、後場になると夜間取引の反発力の鈍さが嫌気され、一般大豆が一時軒並みストップ安に張り付くなど一段と軟化しました。一般大豆は結局、先限を除く5本がストップ安のまま大引けました。前日比は、一般大豆1800~1790円安、Non大豆は2000~1450円安です。

東京トウモロコシは大幅続落です。為替が1ドル=92円台半ばで小動きとなるなか、17日のシカゴが、大豆の急落、ドル高、株安などで大幅続落したことに圧迫されて急落して始まりました。その後は大幅安水準でもみ合いとなりましたが、後場に期先から下げ幅を拡大しました。大引けの前日比は、950~480円安です。


<外国為替市場>
午後5時現在のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点からやや上昇し92円半ばで推移しています。リスク回避の資金が米国債に集まっていることでドル買いのフローが発生しているとの声が聞かれ、ドルは92円前半を中心に高値もみあいが続いたあと、ユーロ買いがクロス円を通じてドル/円に波及、ドルは水準を切り上げました。ユーロ/ドルは一時、前日海外市場のユーロ売りの流れを引き継いで1.2558ドルまで売られ2カ月半ぶりの安値を更新しましたが、1月の米住宅着工の発表を前に参加者は一段のドル買いには慎重になりました。仏ソジェンなど欧州銀行が決算を発表、ソジェンが第4四半期に黒字を確保したことなどが伝わると、逆にユーロの買い戻しが活発化しました。一方、欧州時間に入ってポンド/ドルは急落です。英テレグラフが、英国のAAA格付けが銀行救済のために危うくなっていると伝えたことがポンド売りにつながりました。


<国内石油市場>
国内石油市場は大幅続落です。前場では、17日のNY原油が株安や一段の景気悪化による需要減少懸念から急落したことを受けて、原油・製品ともに売り優勢で推移しました。後場に入ると夜間取引が下げたことから、一段とセンチメントが悪化して下値を探る展開となりましたが、午後3時半以降にNY原油の夜間取引が反発したことで切り返す展開となり下げ幅を縮小させました。灯油の全限月と原油の期先2本が一代安値を更新しました。前日比は、ガソリンが1770~1550円安、灯油が2340~1290円安、原油が1620~460円安です。


<国内貴金属市場>
金・銀は大幅続伸です。金は、NY高を引き継ぎ高寄りした後、ドル建て現物相場の上値の重さや円強含みに圧迫されて上げ幅を縮小しました。後場は、円安、ドル建て現物相場の上昇と強材料が重なったことから全限月が上値を伸ばし、先限は昨年10月以来となる2900円台を付けました。終盤の利食い売りを吸収し、先限は2890円台で引けました。銀も、NY高や金上昇に追随して総じて2ケタ続伸です。金、銀とも期先2本が一代高値を更新しました。前日比は、金が38~45円高、金ミニが38~45円高、銀が9.4~21.1円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が大幅続伸し、パラジウムは総じて小幅続伸です。白金はNY高や金堅調を受けて買い優勢で始まりました。その後は利食い売りなどが出て上げ幅を縮小したが、後場に入ると、金一段高につられて上値を伸ばし、先限ベースで昨年10月以来の高値3297円を付けました。終盤に利食い売りで上げ幅縮小も8月限を除く5本が3ケタ高で引けました。パラジウムはまちまちで始まった後、他の貴金属の上げ一服につられて総じて小幅安となりましたが、後場は白金高に支援され、小じっかりと推移したが、先限は小幅安で引けました。白金の期先2本とパラジウム12月先限が一代高値を更新しました。前日比は、白金が93~114円高、パラジウムが5円安~12円高です。