ひな菊の丘から

久方ぶりのお江戸 その3

ホテルは湯船なしのシャワールームだった。でもトイレとセパレートだった。

お茶は飲まず、水だけもらった。

ホテルのモーニングも美味しい、と評判は良かったのだが、なんかあるやろ、と思って予約しなかった。ご近所のモーニングを調べたけど、いまひとつだったので、駅までの道に会った富士そばへ。後で、モーニングのセットがあるのに気が付いた、失敗したか。

チェックアウトぎりぎりまで部屋にいて、駅方面に向かって歩き、キムタツにメッセ入れる。「パン屋さんまで連れて行って。」という望みをかなえてくれるらしい。

今ごろ遅いけど、駅周辺の地図はここにあった。

また秋葉原をちょっと歩く。

オノデン坊や、最近はインバウンド少なくて寂しいか?

パン屋さんの開店まで時間があるので神田明神へ案内してくれるらしい。

ここは宮内庁御用達のお店らしい。キムタツの同級生の実家、この界隈に山ほどあるようで、ここも、あそこも、と教わったけど覚えきれない。ビルにしたものの、3F4Fにはメイドカフェが入ってる宮内庁御用達。

秋葉原は千代田区、でこの辺は文京区だけど

すぐそこは千代田区、この辺りは入り組んでいるらしい。

かうぢ、は麹のことらしい。

ここも初めて行く場所だ。

お神輿はこの隋神門を通らないので、脇を通って入るらしい。

御神殿

今回、唯一撮れたスカイツリー。神田明神の裏側を歩いていてようやく見つけた。

銭形平次の碑

すぐ横に控えめな八五郎の碑

お稲荷さんだ。

魚河岸水神社

神馬

えびす尊像らしい

坂道だねえ、神田明神は。坂を上って下って、また上って、キムタツの氏神様、ではないのかな?初詣に行くお宮さんへ。

キレイな名前の神社、妻戀神社へ。

そこからほど近く、ようやくひとつめの目的地、ドイツパンの店に到着。

全く日本語の通じないマイスター相手に健闘するキムタツ。私はほっかほかなヘイゼルナッツのパンを購入。彼はチーズの入ったのを買ってた。そして坂を下り、(ほんまにすごい坂やん)

最寄り駅まで送ってもらって、彼とはお別れ。ほんとにありがとうね、今度大阪へ来た時にはガッツリ案内します。・・・ってできるかな。

地下鉄一本で、乗り換えなし、銀座線(だいぶ長いこと乗った)を使って表参道まで。そこからかなり歩いたけど(わかってないので15分くらい、でも一本道だった)

紅ミュージアムへ到着。見たかったのはコレ!

小さなミュージアムだったけど、受付の人も、展示場の人も、とてもやさしくて丁寧な対応だった。その場所へ行って初めて分かったのだが、ここはキスミー化粧品が母体の館だった。展示は地下室

しょっぱなからテンション上がりっぱなし。上の写真の真ん中の棚に、三島の鉢

お勝手道具 大正時代末期 神棚もある。左手には井戸と水道

これは昭和10年ごろのもの。水瓶の感じ!火の用心の短冊。

土鍋とおくどさん、棚の上はすり鉢かな。黄色いのはおろし金か。

岡持ちなのかな?出前の。けんどん箱とある。

1860(万延元)年、箱型にしまうことができる。当時、ミニチュア玩具の名店として知られた七津屋の作品。もちろん子供のおもちゃとしてではなく、大人の趣味し好品、それもたいへん高額なものだったろう。昔からちっちゃいもの好きなひとはたくさんいたのだな。

ちょっと怖いけど食材としての魚もいる。その下は豆腐田楽とその道具一式

徳利、鍋、箒と塵取りなどなど細かいところまで再現されている。引き出しの取っ手も。

おくどさん、木製の流し、同じく木製の桶や柄杓、樽なんかも本当に細かい細工でできている。いろはにほへとが描かれたうちわも。

瀬戸物のコーナー。五角形の皿の一番長いところで2センチ位。一つ一つに細かい絵付けがされている。

盃と盃台

手つきのお皿、ひょうたん型の器、など変わった形のものも。

煎茶道具、この辺り全て江戸後期から明治初期

この皿は、形は同じで全て模様が違う。手書きの絵付けもたいへん細かい。

上の磁器たち。少しずつアップで撮ったけど、展示としてはまとめてあった。

こちらは陶器、指を置いたら全体の大きさが少しはわかるかな、と思って。

江戸時代後期のギヤマン(ガラス器) 切子は棒状のやすりで手で削っていたらしい。

少しずつ味が違う陶器たち、絵付けだけではなく、模様も浮き出していたりする。

金物屋さんの店先。既にドールハウス。包丁やハサミも立体的に展示してある。明治時代。

大正時代 江戸小物細工というものらしい。江戸懐古趣味を背景に誕生したミニチュアを言うそうだ。今でいう昭和レトロなグッズの再来みたいなものかな。

時代はだいぶ下って、昭和期のままごとはブリキでできている。

説明文ごと写真を撮ってきたので、どうぞ読んでくださいませ。

鏡台のミニチュア。左は明治末期、右は大正時代 どちらも雛飾りのお道具で、中には小間物も揃っていたり、飾りは金蒔絵だったり豪華だ。

会場は広くないが、ものが小さいので見ごたえは十分ある。いちいちわー、きゃー、と大声を出したいところ、ぐっとガマンして心の中で叫んでいた。

さて、時間はまだ早いが、ここから上野に戻って美術館、博物館めぐりをするのは少し時間がもったいない気がしたので、スマホで検索した。するとすぐ近くに岡本太郎記念館があるというではないか。

あっちゃ~、休館ですか。

中之島でやってたのを見損ねたので、ここでリベンジ、と思ったけどダメだった。残念。

もう一つ、美術館があるのは知っていた。かれこれ40年以上前に、学芸員資格を取るための実習で来たことがあるのが、根津美術館。資格は結局役に立たなかったけどね。

特別展観と常設展を見て帰ろう。

前を歩いているのはインバウンドな女子二人。記念撮影をしてから入館していた。

庭の風情も落ち着いていてすてき。平日とは言え、そこそこに人は入っていた。

もう一つぐらい、と探してヒットした場所へ行く途中に見つけたブルーノート東京、この日はロックなユニットで、翌日が堺正章だった。

もう一つ見つけたのは、お菓子のヨックモックがやっている、YOKU MOKU MUSEUM

ピカソが見られるらしい。

展示室は地下に。

ピカソのセラミック作品が多数コレクションされているらしい。

抽象画、のピカソではなくて、もう少し身近な感じがした。

女子トイレの入り口もピカソっぽい

トイレから出た時、館の係員さんに会って、ありがとうございました、と言ったら、まだありますよ、2階も見てください、と言われてエレベーターで上がってみた。

お皿がたくさん飾ってあった。なんかみんな可愛いの。

ここは椅子に座って写真が撮れる、とあったのだが、私はひとりだったし、他にお客さまもいなかったので、座る人のいないシーンを撮ってきた。

こちらのミュージアムを後にし、また地下鉄表参道の駅まで。ここは骨董通りというらしい。

荷物が急に重く感じ、(お土産は軽いものしか買ってないのだが)駅に向かったら必要最小限のお土産を買い足して(職場と家族のみ)お弁当を買って新幹線に乗る。

行きも帰りも富士山は見えない側だったけど、特に帰りは雨が降ってきたのでこれでよし。東海道で出会うあれこれの食材をいただく遅いランチ。

帰宅したら、家族はまだ帰ってなかった。私の乗った阪急は、いつもの通勤の時の電車と同じ時間、でもさすがに晩ご飯をする元気はなかったので、何か買ってきて~と頼んだ。

以下はお土産たち。ドイツ人マイスターの焼いたパン

根津美術館で買ったお線香とクリアファイル

日暮里で買ったチャームとレース

いせ辰の堤はのし袋とぽちリーフ

楽しい旅だった。またすぐにでも行きたいな。

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