サミットの意義

北海道洞爺湖サミットが今日から始まった。
だいぶ前から札幌周辺は警察官が溢れている。
洞爺湖周辺は、きっととんでもない事になっているだろう。
周辺のみなさま、ご察し致します。

ここ最近では警備もかなり強化されている。
ここ何日か、仕事で千歳周辺に行っている私。
検問に２回引っかかった。
先日引っかかった時は免許証拝見のみ。
今日は免許証拝見に加えて、トランク拝見も。
まるで違反した時のような止められ方だが(笑)、
その時とは違って実ににこやかに応じる警察官。
お互い大変ですねって言って別れてきた。
高速も通行止めになるし、我々にとっては不便極まりない。

ふと考える。
一体誰のためのサミットなんだろう。
爆弾発言かもしれないが、私たちには何の関係もない。
と、思わざるを得ないでしょ。
居心地が悪いだけだし、サミット反対と訴える人たちの気持ちも少しわかる。

だってさ、やれ地球温暖化だ、やれ食糧問題だ、ってなんだかんだ言ってもちゃんとした処方箋が出せるならいい。
でも結局はさ、玉虫色のオブラートに包んだ宣言しか出ないはず。
たった８カ国で何ができるんだろう。
いつものサミットのように、「セレモニー」に終わるならもういらない。
８カ国首脳の「顔合わせ会」のために、我々が不便になる…。
さらに何の解決策も見いだせない。
ね、うんざりでしょ。

様々な世界的な問題がある。
すべてが異なるジャンルの問題のように見えるが、
根っこは同じところにあるように私は思う。
その根っことは、格段に伸びた新興国の金余りだったり、
その金余りがサブプライムローン問題に発展したり、
金余りになったから投機マネーの原油高になったり、
そんな世界的な経済不均衡が様々な問題に原因を振りまいている。

それを３日間のサミットでどれだけ話し合えるのか。
８カ国だけじゃなく、新興国を含めたしっかりとした話し合いをしなきゃ。
拡大会合をするのはたった１日しかない。
何を話し合う？
もし私が首相だったとして…諸問題を話し合う議長だったら…。
いくら話が短いで有名な私でも、１日で話し合うのは無理がある。
始まってすぐに結論を出すのは申し訳ないが、
残念ながら今回で処方箋が出る事はなさそうだ。

サミットのあり方や意義が問われる今回。
我が北海道が舞台というのは、何とも釈然としないが…。
どうもサミットは、意味合いや位置付けが薄れつつあるようだ。
首脳のみなさん、北海道の素晴らしさをご堪能の上、お気をつけてお帰りくださいませ。