「空中ブランコ」 奥田英郎

平成１６年度上期の直木賞作品。前作の「イン・ザ・プール」に引き続き自分の大好きな本である。
５短編どれも面白いが、特に表題の「空中ブランコ」は個人的には傑作である。う～ん、ホント自分はDr伊良部の大ファンだ。内容的には、どれも水戸黄門とまではいかないまでも１つのパターンがあって、結局パッピーエンド的へ向かうのだが実に面白い。これぞ「面白い本」ってやつだ。
直木賞もこういった作品に与えられると何となく嬉しくなってくる。優秀作品へ送られる芥川賞、作家に送られる直木賞とは良く言われるが、個人的にはこの結果聞いて大満足でした。最近、横山秀夫さんの直木賞決別宣言等難しくなってきているが、今も昔も選考委員が選ぶため、賛否両論あって当然だとは思うが・・・。

さて今回は、大本命の伊坂光太郎氏か？ついに東野圭吾氏か？確か選考は明日１７日だったような？さて結果はいかに？

とりあえず肩凝らない面白い本と言えば、絶対この「空中ブランコ」お薦めである。