経過観察 ２００７．４

　本日は経過観察の日。月１回なのですが、やっぱり行くのが憂鬱になります。

 

　今回はCA-19-9が下がっているだろうことが分かっていても、何だか心配。

 

　という訳で行って来ました。担当医は変わって、主治医デビューのりんちゃん（と勝手に名付ける。）です。この先生は入院の時に点滴ルートを取ってもらったりしたことがあります。多分まだ２０代の若い先生です。

 

　そして、早い（笑）全てが早い。ちゃんと時間通りに診察室にやってきて

　「新しく担当します。血液検査の結果は出ていません。先月のCA19-9がちょっと上がってるみたいに見えるけど、これは標準内なので今のところ心配はありません。これからも見ていきましょう。あっワクチンの書類書くんですね。検査結果出てないから、先に内診やっちゃいましょう。」

　と鬼のような早さで説明。多分頭の回転が速くて、ゆっくりしゃべるのがまどろっこしいんでしょう。パソコンもチャットに慣れた人のように早い。前の主治医は「パソコンよく分からないんで、教えてくれない？」なんて言われたことがあるくらいなのに。

 マーカーはCA-19-9が25.5　CA-125が6.6　あれ？なぜに？ 

　内診、若い先生だから痛かったらどうしようと思っていたら、こちらもちゃっちゃと終了。それにしても内診に行くのが嫌で、婦人科に行かず、子どもも作らなかったのに、毎月恐怖付きで内診されるようになるなんて…。因果なものよ…。

 

　先生が凄く手際がいい（というか早い）ので、普段出ているはずのCA19-9も出ず、肝機能や白血球の値を書いて終了…。普段より１時間早く終わってしまいました。

 

　ジムに行こうかとも思ったのですが、折からの雨。　夜行こうと思ってたら、今度は「世界仰天ニュース」で「スキルス胃ガンの遺伝子」という特集をやっていたので、行けなくなってしまいました。

 

　スキルス胃ガンは遺伝するそうで、その病気で死んだ人の妻が、夫の親戚に遺伝子診断をするように言ったそうです。結果は１９人中１１人が陽性。何もせずに待つよりはと、彼・彼女らは胃の全摘を決断。そしたら何と１１人中９人が早期がんの状態だったという内容でした。

 

　卵巣がんもよく遺伝するって言われますが、私の周囲には一人もいません。でも、こういう遺伝子診断が一般的になれば、早い段階で診断を行って対処できますよね。

 

　例えば１８歳になったら、遺伝子を調べて、どの病気になるリスクが高いかを診断してもらって、食生活を変えていくとか…。

 

　何より、その後で紹介された、着床前診断ベイビーが興味深かったです。

 

　小児がんになったことのある母親が化学療法で治癒し、無事に子どもを生むことになりました。でも、またその子どもが小児がんに。実はこのがんは、目のがんで遺伝要素が高いとのことでした。 もうこの子に兄弟姉妹を与えてあげられないと落ち込む母親。（これでも贅沢な悩みですが…）

 

　でも、着床前診断でがんにならない受精卵を選択。今度その子どもが生まれるそうです。

 

　そういえば、私も小さい頃からがんの恐怖におびえてました。誰から習った訳でもないのですが、がんは遺伝する、そして父方の祖父母ががん、いつか父もがんになるだろう、なんて思ってました。だから自分は子どもを産まないなんて思ったものです。

 

　でも、頭のいい受精卵ってのは問題かも知れないけど、がんにならない受精卵を選択して子宮に戻すっていうのは、あながち悪いことではないと思います。

 

　早くそういうのが一般的になるといいなあ。