アウトドア好き親父の徒然日記 

アウトドア中心にしながらも生活全般について発信したいと思います。

尾瀬ハイキング(2010年5月27日~28日)

2010年06月07日 19時54分44秒 | 尾瀬

昨年の10月以来、7ケ月降りに尾瀬ヶ原を訪問した。
若かりし頃から尾瀬のリピーターとして100回以上の訪問を重ねているが、毎年初めての尾瀬入山時は期待に胸躍らせる感動がある。
鳩待峠から尾瀬ヶ原に向け登山道を下るとき、今年の、今日の尾瀬はどんな顔を見せてくれるのだろうか?と思いながら、そしてまた、今年も訪問できたことに感謝しながら一歩また一歩と確かめながらの入山である。

5月26日(水)は勤務であったため、勤務終了後に車を飛ばし毎回利用している尾瀬戸倉の駐車場で車中前泊である。
雨がしとしとと降り続き、翌日の天候が危ぶまれる中で、良くなってくれることに願いを込めて車の中で一夜を過ごした。



5月27日(木)朝起きてみると霧雨状態である。
雨もまた自然なり。雨の尾瀬も何回も経験しているので苦にもならないが、やはり晴れて欲しいものである。
早朝4時40分発の一番バス(ワゴン車)に飛び乗り、一路鳩待峠に向かった。
一番バスの乗客は6名である。水芭蕉の尾瀬にしては随分少ないと感じたが、雨降り、しかも木曜日であるからこんなものなのかも知れない。



鳩待峠休憩所で用意してきた朝食をいただき、出発準備を整え「イザ・出発!」。
いつもの通い慣れた風景、いつも通った登山道。
登山道の何処にどんなものがあるかも熟知した道であるが、気を抜いた登山は禁物である。



途中、登山道に残雪があったが、この時期はいつもの風景である。危険性は少ないが木道でのスリップ転倒に注意しながら約50分の道程を下った。



山の鼻に到着後、研究見本園を一回り、この研究見本園の水芭蕉の状態で尾瀬ヶ原の水芭蕉の咲き具合が判断できるのである。
今年の水芭蕉は、寒さのためか例年より開花が遅れているようである。が、小さいながらも霜の被害に合わずに綺麗に咲いていたため期待できるであろうと判断した。



霧雨は止む気配もなく間断なく降り注いでいたが、レインウェアを羽織るほどでもなかったためジャケットで闊歩していた。そのうち上がってくれるだろうとの期待を込めながら・・。

尾瀬ヶ原のコースは熟知しているから、何処にどんな植物が多くあって、この時期に何処に水芭蕉が咲いていているか。とか、どんな風景が望めるか。そこまで行くにはどの程度の所要時間が必要か。などは経験上身体に染みこんでいるから、殆ど何らの計画性もなく歩くことが多い。



今回は、下の大堀川の水芭蕉絶景ポイントを見れば大方の目標は達したようなものであるので、先ずはそこに目標を定めて歩いた。
尾瀬は、せわしなく急ぎ足で歩くところではない。
一歩一歩を踏みしめながら、ゆっくりと、そして、ゆったりとした気分で歩きたいものである。



下の大堀川の水芭蕉もまた例年に比べて少ないようであった。
陣取っていたカメラマンと暫しのカメラ談義をしていたが、昨日は水芭蕉が雨の影響で水面下であったとか。
数日同一ポイントで粘っていたがものになる写真は撮れない。
土曜日まで粘って撮れるかどうかと危惧していたので、今一番の状況を撮ることでしょう。と意味のない訳の分からない言葉で慰めるしか方法が見つからなかった。



竜宮~ヨッピ橋~東電小屋~東電尾瀬橋を経由して、今夜お世話になる山小屋のある見晴までのんびりと歩いたが、霧雨は止む気配すら見せず、休憩していると寒さが骨身に凍みる状態である。





東電小屋で早昼食後、早めに山小屋に入って暖まりたかったので尾瀬散策を早めに打ち切り、12時30分ごろにはチェックインしてしまった。





翌28日早朝はガスが掛かっていたので、天候は安定しそうであった。
晴れてくれればよし。





取り敢えず、下の大堀川の水芭蕉まで足を伸ばそうと考え、尾瀬ヶ原を縦断した。
時間調整のため、竜宮小屋付近の水芭蕉ポイントを写真に納め、頃合いを見計らって下の大堀川に行ってみたが、一部晴れ間も見えるものの至仏山の上部は雲に覆われたままであった。





昨日、カメラ談義をしたお爺さんも頑張っていたので、頑張った甲斐が有りましたね。と慰めの言葉を残して一路、帰りの拠点である山の鼻まで足を進めた。







山の鼻で休憩していたら、次から次へと団体ツアーが押し寄せ昨日の静けさとは打って変わって騒々しい尾瀬と化していた。
この時期、尾瀬は水芭蕉の時期であり、各社団体ツアーが押し寄せるのである。
団体客をよそ目に山の鼻を後にし、鳩待峠まで約60分の登りを楽しんだ。





今年もまた、尾瀬の大自然の懐に抱かれながら、安全で楽しい逢瀬を重ねたいと思う。
みなさんも一度、尾瀬の水芭蕉を堪能されては如何だろうか。
「水芭蕉を見ずして、尾瀬を語ることなかれ。」である。






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