私の音楽 & オーディオ遍歴

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「第48回栃木県合唱コンクール」見聞記

2011年08月29日 | コンサート
 子ども達(高2・中3)が出場するので宇都宮市まで出かけました。

 皆レベルが高く、四半世紀前に自分たちが歌った’合唱もどき’とはえらい違いです。
 最近、当時の録音テープが見つかって聞いてみたのですが、各パートが他に負けまいとして元気よく大声で歌っています。「他のパートの声が聞こえると、自分の音程が狂う」と必死だった記憶があります(苦笑)。

 さて、コンクールですが、バラエティに富んだ内容でした。
 オーソドックスなハーモニー重視タイプから、手ばたきや足踏みを取り入れたパフォーマンス・タイプまで。
 私としては、声の大きさやメリハリのインパクトで聞かせるよりも、人の声の美しさ、弱音でも引き込まれるハーモニーの美しさが合唱の肝だと考えていますが、鼓膜を攻撃してくるような実験的パフォーマンスの方が拍手が大きく、審査員の評価も高いことが気になりました。

 金賞を受賞した某中学校の合唱が「新興宗教のミサ」にみえたのは私だけでしょうか。歌っている生徒は何かに取り憑かれたようなトランス状態の表情で、ちょっと引きました。
 全国大会は、あんなのばっかりなのかなあ。
 「トラディショナル部門」と「ボイス・パフォーマンス部門」を分けた方がよいのでは、とさえ感じた次第です。

 それから、指揮をする先生も自分に酔って踊っているような人もいたのが興冷めでしたね。
 一方、生徒の実力を引き出す司令塔に徹している指揮者は見ていて気持ちがよかった。

 ま、「いぶし銀」「秘すれば華」が好きな私は、古い感覚の日本人なのでしょう。
 私の子ども達の学校の合唱はオーソドックス中のオーソドックス的な仕上がりで好感が持てました。

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