NHK-BS放送でタイトル名の番組を観ました。
ユーミンこと松任谷由実(旧姓:荒井由実)さんのデビューアルバムである「ひこうき雲」(1973年作品)のマスターテープを当時製作に関わった人たちが集まり、同窓会気分で聴いてみようという企画です。
37年前に作ったアルバムを聴くってどんな気持ちなんだろう。
苦労して作った卒業文集をひもとくときの気持ちに似ているのかな。
当時のユーミンの声はややアンニュイ、でもストレートに伸びる爽やかさも兼ね備えた不思議な魅力をまとっています。
雲を突き抜けて天に届くような鋭く美しい高音も聴かれます(今はもう出せないでしょう・・・)。
バックを担当するのは強者揃いの「キャラメル・ママ」というバンド(?)。
キーボード:松任谷正隆、ベース:細野晴臣、ドラム:林立夫、・・・その後の日本ポップス界の屋台骨を支えた人達です。
演奏は至ってシンプル。
オーケストラとか大がかりな伴奏が入らなかったおかげでしょうか、今でも新鮮な耳触り。
歌詞は詩的で夢のある言葉で綴られています。
当時流行していた四畳半フォークは細々とした日々の生活を歌っていたので、ユーミンの登場は衝撃的だったことでしょう。
私自身がユーミンを知ったのは「守ってあげたい」(1981年)だと記憶しています。
当時既に「松任谷由実」さんでした。
ふとしたきっかけでもっと昔の曲を耳にし、「荒井由実」時代のシンプルな世界に惹かれるようになりました。
今では冬になるとオフコースと並んで荒井由実時代のユーミンのCDがカーステレオの常連となっています。
番組は「ひこうき雲」の製作秘話にも迫ります。
いくつか驚かされた発見がありました。
■ ユーミンは10代半ばから音楽活動を始めた根っからの音楽人間で、当初ブリティッシュロックに傾倒していた。歌手になるつもりはなく、作曲家志望だった。
■ ディレクターの有賀恒夫さんの好みでユーミンの「ノンビブラート唱法」が決まった。
松任谷:「どうしてこの歌い方を指示したんですか?」
有賀:「ユーミンがビブラートをかけると細かいちりめんビブラートなってしまい、そういうの嫌いだったんだよねえ」と回答!
■ 有賀さんは音程チェックに厳しく、ボーカルの録音は1年以上かかった。
有賀さんは複数のテイクから一番良い部分を切り取り繋げて曲を構成していくが、ユーミンはそれが許せない。
「音程は合ってるかもしれないけど、気持ちが繋がらない。こんなのイヤ。」と抗議する。
しかし有賀さんは譲らない。
「10年後に聴いても恥ずかしくないアルバムを作るのがプロの仕事」と言い切る。
スタジオの隅でユーミンは泣いていたそうです。
■ ブリティッシュ・ロック志向のユーミンと、アメリカン・ロック志向のキャラメル・ママ。
初めのうちは「どうもちぐはぐで、ぎこちなかった」そうです。
しかし後半になるとがっぷり四つに組んで、二つの音楽が融合した今までにない新しい音楽を造り出します。
なぜって、松任谷正隆さんとユーミンが意気投合して職場恋愛に発展したから。
グループサウンズや四畳半フォークと一線を画す「ニューミュージック」の誕生秘話です。
2月に再放送されるそうです。
ユーミンファンは必見!
ユーミンこと松任谷由実(旧姓:荒井由実)さんのデビューアルバムである「ひこうき雲」(1973年作品)のマスターテープを当時製作に関わった人たちが集まり、同窓会気分で聴いてみようという企画です。
37年前に作ったアルバムを聴くってどんな気持ちなんだろう。
苦労して作った卒業文集をひもとくときの気持ちに似ているのかな。
当時のユーミンの声はややアンニュイ、でもストレートに伸びる爽やかさも兼ね備えた不思議な魅力をまとっています。
雲を突き抜けて天に届くような鋭く美しい高音も聴かれます(今はもう出せないでしょう・・・)。
バックを担当するのは強者揃いの「キャラメル・ママ」というバンド(?)。
キーボード:松任谷正隆、ベース:細野晴臣、ドラム:林立夫、・・・その後の日本ポップス界の屋台骨を支えた人達です。
演奏は至ってシンプル。
オーケストラとか大がかりな伴奏が入らなかったおかげでしょうか、今でも新鮮な耳触り。
歌詞は詩的で夢のある言葉で綴られています。
当時流行していた四畳半フォークは細々とした日々の生活を歌っていたので、ユーミンの登場は衝撃的だったことでしょう。
私自身がユーミンを知ったのは「守ってあげたい」(1981年)だと記憶しています。
当時既に「松任谷由実」さんでした。
ふとしたきっかけでもっと昔の曲を耳にし、「荒井由実」時代のシンプルな世界に惹かれるようになりました。
今では冬になるとオフコースと並んで荒井由実時代のユーミンのCDがカーステレオの常連となっています。
番組は「ひこうき雲」の製作秘話にも迫ります。
いくつか驚かされた発見がありました。
■ ユーミンは10代半ばから音楽活動を始めた根っからの音楽人間で、当初ブリティッシュロックに傾倒していた。歌手になるつもりはなく、作曲家志望だった。
■ ディレクターの有賀恒夫さんの好みでユーミンの「ノンビブラート唱法」が決まった。
松任谷:「どうしてこの歌い方を指示したんですか?」
有賀:「ユーミンがビブラートをかけると細かいちりめんビブラートなってしまい、そういうの嫌いだったんだよねえ」と回答!
■ 有賀さんは音程チェックに厳しく、ボーカルの録音は1年以上かかった。
有賀さんは複数のテイクから一番良い部分を切り取り繋げて曲を構成していくが、ユーミンはそれが許せない。
「音程は合ってるかもしれないけど、気持ちが繋がらない。こんなのイヤ。」と抗議する。
しかし有賀さんは譲らない。
「10年後に聴いても恥ずかしくないアルバムを作るのがプロの仕事」と言い切る。
スタジオの隅でユーミンは泣いていたそうです。
■ ブリティッシュ・ロック志向のユーミンと、アメリカン・ロック志向のキャラメル・ママ。
初めのうちは「どうもちぐはぐで、ぎこちなかった」そうです。
しかし後半になるとがっぷり四つに組んで、二つの音楽が融合した今までにない新しい音楽を造り出します。
なぜって、松任谷正隆さんとユーミンが意気投合して職場恋愛に発展したから。
グループサウンズや四畳半フォークと一線を画す「ニューミュージック」の誕生秘話です。
2月に再放送されるそうです。
ユーミンファンは必見!