地元の電気屋さんで開催された「SPEC with Kiso Acoustic リアルサウンド試聴会」へ行ってきました。
恥ずかしながら、SPEC社というオーディオブランドは初耳でした。
その会社の前島氏による解説付きの試聴会となりました。
アンプにはA級、B級という分類があり、A級の方が熱を多く発して冬は暖房いらず、というジョークまであります。
SPEC社はA級でもB級でもない、D級と呼ばれる熱を発生しないアンプ回路を中心に、こだわり抜いた音作りをする会社とのこと。
熱を発しないから故障が少ない、熱を発生しないから廃熱孔(ラジエーター)も必要なく、アンプの筐体は密閉されていてホコリも入りません。
なんだか、初めて見聞きするものばかり・・・。
トランスやスイッチは軍事用のものを採用。
オーディオ部品の究極は、やはり軍事用にたどり着くようですね。
なにしろ人の命がかかっていますから、普及品とは比べものにならない高レベルの品質なのです。
それから、足回りは木製。
金属でがっちり固定してしまうと、響きが失われて味気ない音になってしまう。
木製で響きを調整すると、ほどよい響きに追い込むことができると。
各パーツの素材もこだわり抜いています。
いろんな金属を試し、締めるボルトの素材や締め具合も変えて最高の音を導き出すのだそうです。
なので、雑誌の取材で貸し出したものが返ってくると、ボルトの締め具合が変わっているかどうかチェック可能で、変わっていると「開けた」ことばバレバレ・・・なるほど。
途方もない時間と手間がかかっているのですね。
ここまでくると、“製品”というより“作品”という表現が似合うと思いました。
SPEC社の社員はみなPIONEER社の出身だそうです。
大きな会社ではここまで細かい調整はできない、でも究極の音作りに挑戦したいという思いを抱いた有志が独立して創立。
アンプの音作りに悪影響を及ぼす3つの要素は、
1.振動
2.電磁波
3.逆起電流(でいいのかな?)
だそうです。
これらを徹底的に排除したSPECのアンプ。
3はアンプが駆動したスピーカーのコーンの振動が電気信号化して逆向性にケーブルを伝わってアンプに影響を与えるために音が濁ってしまう、との説明。昔耳にしたことがあります。
これについては、別に小箱(リアルサウンド・プロセッサー)を作り販売しています。
その小箱を付けた状態と外した状態で聞き比べをさせてくれました。
明らかに違う!
接続した方が、雑味がなくなりクリアーな音に聞こえました。
いいことづくめの説明なので、
「D級の欠点は何ですか?」
と意地悪な質問をしてみました。
「繊細なので扱いが少々難しい」
「悪影響を及ぼす要素を極力排除しなければならない」
という回答でした。
例えば、ある購入者宅で音が濁るのでその原因を徹底的に調べたら、こんな例があったそうです;
・隣の家のソーラー発電のインバーターが悪さをしていた。
・祖父が使う電気毛布が悪さをしていた。
等々。
クリーンな電源が必須なようです。
実は私、オーディオ仲間に昔勧められて、オーディオ用にブレーカーから直接オンオフできる独立電源回路を導入しています。
それ以前よりは音が良くなったような・・・。
スピーカーは「Kiso Acoustic」の製品でした。
こちらも初めて聴きました。
筐体は楽器をイメージして、振動を抑えるより共鳴させるという、日本のオーディオブラントにはない設計。
私が愛用しているソナス・ファベール(イタリア)と同じ思想ですね。
とにかく音がクリアで、細かい音が耳をそばだてなくてもスウッと入ってくる感じでした。
ただ、ブックシェルフ型の宿命か、ソロ楽器はよい雰囲気で鳴るものの、大編成のオーケストラになると広がりが今ひとつに聞こえました。
ヴァイオリンの大きさでコントラバスの音は出ない、ということでしょう。
持参したCD-Rから、イーグルスのホテル・カリフォルニアを再生してもらいました。
クリアな音、高い解像度、すごいシステムです。
初めて知ったのですが、ヨーロッパのオーディオ発表会の試聴で使われる代表曲の一つがこれなんだそうです。
あ、SPEC社はヨーロッパのオーディオ品評会で「よい音のブース第1位」を獲得した実績があり、日本よりヨーロッパで有名とコメント。
脱線しますが、欧米ではCDは消えつつあるらしい。
かの国々では、レコードと電子メディアが一般的だそうで、CDを聴くことは、日本におけるカセットテープを聴くのと同じような意外性があるとか。
試聴会にはマニアらしき人たちが5人ほど集まっていました。
飛び出す質問もマニアックで、私には一部ちんぷんかんぷん。
でも、新しいオーディオの世界を垣間見た、貴重な経験となりました。
恥ずかしながら、SPEC社というオーディオブランドは初耳でした。
その会社の前島氏による解説付きの試聴会となりました。
アンプにはA級、B級という分類があり、A級の方が熱を多く発して冬は暖房いらず、というジョークまであります。
SPEC社はA級でもB級でもない、D級と呼ばれる熱を発生しないアンプ回路を中心に、こだわり抜いた音作りをする会社とのこと。
熱を発しないから故障が少ない、熱を発生しないから廃熱孔(ラジエーター)も必要なく、アンプの筐体は密閉されていてホコリも入りません。
なんだか、初めて見聞きするものばかり・・・。
トランスやスイッチは軍事用のものを採用。
オーディオ部品の究極は、やはり軍事用にたどり着くようですね。
なにしろ人の命がかかっていますから、普及品とは比べものにならない高レベルの品質なのです。
それから、足回りは木製。
金属でがっちり固定してしまうと、響きが失われて味気ない音になってしまう。
木製で響きを調整すると、ほどよい響きに追い込むことができると。
各パーツの素材もこだわり抜いています。
いろんな金属を試し、締めるボルトの素材や締め具合も変えて最高の音を導き出すのだそうです。
なので、雑誌の取材で貸し出したものが返ってくると、ボルトの締め具合が変わっているかどうかチェック可能で、変わっていると「開けた」ことばバレバレ・・・なるほど。
途方もない時間と手間がかかっているのですね。
ここまでくると、“製品”というより“作品”という表現が似合うと思いました。
SPEC社の社員はみなPIONEER社の出身だそうです。
大きな会社ではここまで細かい調整はできない、でも究極の音作りに挑戦したいという思いを抱いた有志が独立して創立。
アンプの音作りに悪影響を及ぼす3つの要素は、
1.振動
2.電磁波
3.逆起電流(でいいのかな?)
だそうです。
これらを徹底的に排除したSPECのアンプ。
3はアンプが駆動したスピーカーのコーンの振動が電気信号化して逆向性にケーブルを伝わってアンプに影響を与えるために音が濁ってしまう、との説明。昔耳にしたことがあります。
これについては、別に小箱(リアルサウンド・プロセッサー)を作り販売しています。
その小箱を付けた状態と外した状態で聞き比べをさせてくれました。
明らかに違う!
接続した方が、雑味がなくなりクリアーな音に聞こえました。
いいことづくめの説明なので、
「D級の欠点は何ですか?」
と意地悪な質問をしてみました。
「繊細なので扱いが少々難しい」
「悪影響を及ぼす要素を極力排除しなければならない」
という回答でした。
例えば、ある購入者宅で音が濁るのでその原因を徹底的に調べたら、こんな例があったそうです;
・隣の家のソーラー発電のインバーターが悪さをしていた。
・祖父が使う電気毛布が悪さをしていた。
等々。
クリーンな電源が必須なようです。
実は私、オーディオ仲間に昔勧められて、オーディオ用にブレーカーから直接オンオフできる独立電源回路を導入しています。
それ以前よりは音が良くなったような・・・。
スピーカーは「Kiso Acoustic」の製品でした。
こちらも初めて聴きました。
筐体は楽器をイメージして、振動を抑えるより共鳴させるという、日本のオーディオブラントにはない設計。
私が愛用しているソナス・ファベール(イタリア)と同じ思想ですね。
とにかく音がクリアで、細かい音が耳をそばだてなくてもスウッと入ってくる感じでした。
ただ、ブックシェルフ型の宿命か、ソロ楽器はよい雰囲気で鳴るものの、大編成のオーケストラになると広がりが今ひとつに聞こえました。
ヴァイオリンの大きさでコントラバスの音は出ない、ということでしょう。
持参したCD-Rから、イーグルスのホテル・カリフォルニアを再生してもらいました。
クリアな音、高い解像度、すごいシステムです。
初めて知ったのですが、ヨーロッパのオーディオ発表会の試聴で使われる代表曲の一つがこれなんだそうです。
あ、SPEC社はヨーロッパのオーディオ品評会で「よい音のブース第1位」を獲得した実績があり、日本よりヨーロッパで有名とコメント。
脱線しますが、欧米ではCDは消えつつあるらしい。
かの国々では、レコードと電子メディアが一般的だそうで、CDを聴くことは、日本におけるカセットテープを聴くのと同じような意外性があるとか。
試聴会にはマニアらしき人たちが5人ほど集まっていました。
飛び出す質問もマニアックで、私には一部ちんぷんかんぷん。
でも、新しいオーディオの世界を垣間見た、貴重な経験となりました。