私の音楽 & オーディオ遍歴

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スピーカーの寿命

2013年02月02日 | オーディオ
 スピーカーを購入するとき、新品なら気にならないのですが、訳あって中古を探すとなるとウーファーエッジの劣化が気になります。
 昔のJBLなどで汎用されていた「ウレタンエッジ」は10年くらいでボロボロになると聞きます。
 しかし現在、その他にもいろいろ素材もあるようで、私の知る範囲では「セーム革エッジ」「布エッジ」「ゴムエッジ」という代物も。
 これはウレタンより劣化が少なく、ゆうに10年以上もつそうです。
 しかしウレタン→ セーム革エッジへ張り直すと音色も変わってしまうため、賛否両論がある分野らしい・・・。

 ネットで情報を集めていたら、以下のような記述を見つけました;

スピーカーの耐用年数について>(価格.com)

まさに使い方と材質で千差万別ですが、普及品なら5年から長くて20年というところでしょうか。
ユニットのエッジがウレタンのスポンジ様のものなら10年持たないでボロボロです。
布エッジに制動材(ビスコロイドなど)塗ったものも15年くらいでカチカチになってしまいます。

寿命に関しては製品がどんなものかってのもポイントになるかと思います。ソフト・天然系素材のユニットだと、金属・樹脂系素材のものよりもたないでしょうね。そう言う意味ではソナス・ミニマはシルクやセルロースを用いたユニットですから、寿命が長い方ではないでしょう。
でも、初期性能では無いとは言え、自分の好みの音楽でジックリ時間を掛けてエージング・熟成を続けてきたスピーカーは、また特性とは別の味が出てきているものです。
そうしたものはエッジやコーンがへたってきたとは言っても独特の味があります。勿論、良い素材でジックリと作られた、ある程度の高級機でないとそうした味のある変化はしませんが、世にあるマニアに愛されたビンテージ品など、実に雰囲気があります。
そう言う意味では、初期特性は維持出来なくても、また別な表情を見せてくれていると思うので、そうした面を単に劣化と捉えずポジティブに評価出来るなら、10年も20年も十分にもつことになります。

ウレタンのスポンジは皮脂や太陽光、タバコに弱いようで、これに気をつけると劣化は少なくなります。てか止まります。
個体差は有ると思いますが、意識しなかった時の物は3年で溶け(?)ましたが、禁煙してからの物は20年経っていますがどれも溶けてません。


オーディオスピーカーの寿命について>(Yahoo! 知恵袋)

使用状況やスピーカーの種類によって多少変わりますが、通常の家庭での使用の場合は概ね10年程度が目安になります。ただし、ここでいう寿命とは物理的なことを言っていて音質は含みません。
だいたい10年程度で、スピーカーユニットのエッジと言われる部分が材質の疲労と経年変化で機能を果たさなくなり、破れたり、振動板の位置を保持できなくなったりします。
メーカーによってはエッジの交換をしてくれる場合もあります。交換すればまた10年程度使用できます。
それ以外に、15年から20年経つと、ネットワークと言ってスピーカーのユニットごとに音を振り分けている回路に使われているコンデンサーという部品の寿命が来ますので、この交換が必要になります。
また、家庭用ではなくPA(コンサート用など)用として大音量で使用された場合は、それぞれの寿命が最悪半分くらいになりますし、アルニコという磁石を使ったSPの場合は、減磁といって磁石の力が弱まってしまう現象が起こります。こうなると音が小さくなってしまいます。減磁してしまった場合もメーカーで再着磁といって修理してくれる場合があります。

直射日光や極端な温度変化を与えなくても、スピーカーは劣化します。
一番劣化が激しいのがコーン周辺のエッジ部分です。
ウレタンがボロボロになってきて、徐々に音質が悪化し、最後は、もはやコーンを保持する能力を大失い、歪が一気に増大します。
(使用状況によって10年前後)
修理を頼んでエッジ交換するか、またはセーム皮などで自分で交換している人もいます。


スピーカーの寿命
≫スピーカーに良くない事って何ですか。
温度、湿度、紫外線、タバコの煙など。
高温、高湿度が悪いのは当然ですが。乾燥しすぎるのも良くありません。(程々が良いかと)
あとは定格を超えた入力ですかね・・確実に壊れます。


スピーカーの寿命>(楽天 みんなで解決)
1. スピーカーについては、特に(1)エッジなど支持系の劣化、(2)ネットワーク部品の劣化が問題になり得ます。

(1)は、特にウレタンエッジのもので顕著ですが、エッジが劣化してボロボロになってしまいます。また、そうでなくても、振動板が重力に引っ張られて、支持系の対称性を保てなくなり、音質に影響が出るとされています。環境にもよりますが、ウレタンエッジの場合、おおむね10年~20年程度で問題が出てくることが多いようです。
なお、ラバーやセーム革で補修することもできますが、物理的特性が変わってしまうので、音質も変わってしまいます。

(2)は、主にコンデンサの問題で、一般的には10年~20年程度で寿命を迎えます。すべてのコンデンサがフィルムタイプの場合にはそれほど問題がありませんが、電解コンデンサやオイルコンデンサの場合、それらの液体が蒸発してしまうので、この問題は避け難いです。


だったら新品を購入して10年で買い換えればいいじゃない、といわれそうですが・・・
あえて中古スピーカーを探す意味とは「音色のベクトル」でしょうか。
初登場の際は個性的な音色が魅力だった製品も、バージョンを重ねる毎にその色が薄まり現代的な「高解像度」を目指した音造りに向かってしまいがちです。

例えば、Sonus Faber というイタリアのスピーカーブランドがありますが、初期製品には弦楽器を鳴らしているような濃い音色で「ソロから室内楽程度の弦楽器演奏の再生は得も言われぬ魅力あり、しかしロックなどスピード感のある音は苦手」と分野に特化した性質がありました。
しかし、最近の製品は「何でもそれなりに再生できる」ベクトルへ向かい、濃い味付けは薄まってオールドファンには物足りない、という現象が起こりがちです。

というわけで、程度の良い中古を探す旅が始まるのですね(苦笑)。

参考
スピーカーエッジ張り替え修理「ゴトウ総合音響」
スピーカーエッジ張り替え(自分で)