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メタボな生活習慣が増幅させる「加齢臭」! 臭いに対して過剰反応の側面も

2008-12-29 17:27:20 | コラム
古本やロウソクの臭いといわれる加齢臭。発生原因は加齢にあるが、メタボ要因となる生活習慣が後押しする点には留意したい。

 「男性患者の比率が少しずつ増えている。10年前までは男性3に対して女性7だったが、今は4対6くらいまでになった」と言うのは、体臭に関連する疾病を主に治療する五味クリニック院長の五味常明氏。

 増加傾向にあるのは、「加齢臭が漂っている感じで、周囲の人に迷惑をかけているようなのだが……」と相談に来る中年男性だ。

 メディアでしばしば取り上げられ、世の中の認知度は高いが、そもそも加齢臭とは何か。

 じつはこれ、化粧品会社の資生堂などによる造語である。古本やロウソクの臭いと表現されるが、臭いのもとは「ノネナール」と呼ばれる物質で、発生原理は字のごとく「加齢」にある。

 人の体には、皮膚に潤いを保つ皮脂を分泌する皮脂腺がある。年をとるにつれ、この皮脂腺内にパルミトオレイン酸と呼ばれる脂肪酸と、過酸化脂質が増加する。両者が結び付き、分解・酸化されてノネナール(加齢臭)が発生する。

そして、この発生を後押しするのがメタボに通じる生活習慣。肉料理や脂っこい料理ばかり取る食生活を続けていると、「血管内にコレステロールが増加するのと同様に、皮脂腺に脂肪分が増える。分解される脂肪分が増えれば当然、ノネナールの発生量も増加する」(五味氏)。



同時に、ストレスをため込んでいると、体内に活性酸素が増え、それが過酸化脂質ひいてはノネナールを増加させる。

 したがって、加齢臭が発生していれば、上記のような食生活や強いストレス下にある可能性が高く、それはすなわちメタボになりやすい生活環境にあることを意味する。加齢臭はメタボ危機のサインを、体が発しているともいえる。

 加齢臭対策は必然的に、メタボ対策に通じる。脂質を過剰摂取しないようなバランスの取れた食生活と活性酸素を減らすビタミンCやEを含んだ野菜や果物をしっかり取ることだ。そして、適度な運動など、ストレスを発散する習慣を持つことも有効な対策となる。

 ただし、加齢臭については、「気にし過ぎの面もある。その傾向は中高年の男性本人にも、周囲の人たちにも強い」と五味氏は言う。

 背景には、日本社会全体がわずかな臭いに反応する面と、他人との関係に過敏になっている面がある。「話し相手が咳き込んだり顔をしかめたりすると、それを自分の臭いのせいだと思い込む傾向がある」(五味氏)。

 実際、五味クリニックでは今予約しても診察は1ヵ月以上先というほど相談者が多くなっているが、7割は本人および周囲の過剰反応によるもの。食生活の注意点などを伝えて初診で終わるという。本人の気にし過ぎがストレスになり、加齢臭発生要因になってしまうこともある。

 加齢臭発生の原理に男女差はなく、女性からも漂うことがあるが、男性の相談が圧倒的に多い。「加齢臭=オヤジ臭という発想から、身だしなみや生活習慣に無頓着な中年男性のイメージがもたらす影響も多いのではないか」と五味氏は分析する。

 体臭は体の変調サインで気にかけるのはよいが、過剰反応は問題。加齢臭も、生活習慣改善のきっかけにするなど前向きにとらえるのがよい。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 大坪亮)

メタボな生活習慣が増幅させる「加齢臭」! 臭いに対して過剰反応の側面もより


加齢臭を気にしないのも
どうかと思います。

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