菅直人首相は14日夜発足させる菅第2改造内閣で、与謝野馨元財務相を経済財政担当相に
、藤井裕久元財務相を官房副長官に据え、消費税増税論者による「増税オールスターズ」を作った。
税制・社会保障の一体改革にかける首相の意気込みの表れだが、
党内多数派の小沢一郎元民主党代表や鳩山由紀夫前首相に近い議員を引き続き冷遇したため、
菅首相の政策推進力は著しく減退しそうだ。(加納宏幸)
「人生は不条理だなと思いました」
与謝野氏に担当を明け渡して経済産業相に転出する海江田万里経済財政担当相は辞表提出後の記者会見で語った。
海江田氏は平成21年、衆院東京1区で当時自民党の与謝野氏を破って政界復帰した。
小沢、鳩山両氏への近さへの当てつけのように後任に与謝野氏を据えられた悔しさを、
「不条理を正す政治」という首相の言葉に込めたようだ。
首相は小沢系議員を新たに起用することをせず、岡田克也幹事長、仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官という
「反小沢4人組」で政権を運営する姿勢を鮮明にした。
鳩山氏に近い議員では、税制改革との2本柱で首相が重視する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に慎重な
大畠章宏経産相を国土交通相に横滑りさせるなど担当替えが目立つことも民主党政権の人材不足を表している。
参院で問責決議を受けた仙谷氏、馬淵澄夫国交相を退任させ、首相は24日召集予定の通常国会冒頭から
野党が審議拒否する当面の危機を乗り切ったと思っているかもしれない。だが、本当の危機はその先にある。
「急にカーブを切るのではなく、周りの景色を見ながらゆったりとハンドルを切っていく必要がある」
与謝野氏は14日朝、都内で記者団にマニフェスト見直しについてこう語った。
21年の衆院選マニフェスト(政権公約)で消費税増税に触れず、「バラ色の未来」をうたった責任は首相にもある。
その清算を迫られる日は近付いている。
【内閣改造】「増税オールスターズ」の布陣 反小沢路線も鮮明 人材不足が露呈 より
第一次時ルーピー内閣が「オールスター」だったのだから、
今はもう2軍3軍、又は草野球レベルの素人集団だろう。
オールスターなんておこがましい。
増税の議論じゃあ自前の議員では話にならないから
与謝野をヘッドハンティングしたのだろう。
そこだけは関心するが、
都合の悪い増税を助っ人に責任を押し付けるだけじゃあダメなんだが。
増税やTPPの議論をするなら、
解散して信を問うたらどうか?