今日のCoZAの間

CoZAの間でのできごと・あれこれ(^.^)

空間の魔術師?!

2008-02-28 17:37:05 | 人の間
「雪椿が枝から散った美しさを会場のどこかに表現したい」
・・・とのご要望を受けてエントランスに白い石を敷き、
そこに椿を散らしました。

何かイベントを催す際ほとんどの場合は
作家の方のご要望をお伺いしたうえで、
CoZAの間の高橋直樹がセッティングをさせていただいています。
作家さん、作品、そしてCoZAの間とのCoZAボレーションならぬ
コラボレーションという考えからです。

作家さんはそれぞれ、こだわりのある方たちなので
最初はきっと不安でいらっしゃると思うのですが、
ありがたいことにお任せくださり、最終的にはたいてい喜んでいただけます。(手前味噌スミマセン)

考えてみれば、彼の本業は建築設計。
与えられた要件をカタチにしていくのが仕事です。
「ただ飾ればいいや」というのではなく、
空間内で作品の素晴らしさを最大限に引き出す方法を模索するのは得意中の得意。
時間が迫っている時など、彼の細部にわたるこだわりは
“ TPOをわきまえない完璧主義者めっ!”と私に責められながらも、最後はいつもなんとか収まります。

彼曰く「細部をキチッと仕上げてこそ、全体が良く見える」そうです。


今日から

2008-02-23 07:57:14 | お知らせ
「古布つるし雛展」が始まりました。

江戸時代より伊豆の稲鳥温泉で有名なつるし雛ですが、
古布を使って一針一針縫い合わせてゆく
たいへん手間のかかるものです。
ひとつひとつにジ~ッと見入ってしまうほどの細かさです。

桃、猿っこ、座布団、這いる人形・・・
それぞれにちゃんと意味があり、
生まれた娘の無病息災、良縁を祈って
母親、祖母、叔母など一族の女性たちが個々に作ったものを
42個繋げて雛壇の脇に吊るされた飾りです。

いつもちょっと渋めのCoZAの間ですが、
今回はいつになく華やいだ春の雰囲気でいっぱいです!

みなさんどうぞお越しくださいね

23日(土)~29日(金)am11:00~pm6:00
ただし、本日23日と最終日29日は5時までです。


瞽女さん①

2008-02-12 05:37:13 | 中越ひこばえ展
瞽女『ごぜ』と読みます。
毎秋恒例の“中越ひこばえ展”の企画の中で
瞽女唄を聴いていただいているのですが、
瞽女さんという存在に曳かれる(惹かれるではなく)理由を
少しづつ綴っていきたいと思います。

瞽女さんとは、一言でいうと盲目の女旅芸人のことです。
三味線を背負って、唄や地方のニュースをたずさえて山間僻地を歩き、
村人からお米や銭をもらって生計を立てていた、いわば日本のジプシーです。
もともとは日本中に存在していましたが、徐々にすたれ
最後は越後瞽女として新潟県にのみ残りました。

目の見えない彼女たちは、鎖のように繋がって
山を越え、谷を越え、川を渡り
山国の寒村へ娯楽を届けるために
一年の大半を旅に明け暮れた
強靭な肉体と精神をもった女たちでもあります。

私は幼い頃、父や母あるいは祖母たちが
“ごぜさ”を話題にしている場面に何度となくであいました。
詳しい内容までは記憶にないのですが、
どことなく声を潜めたような、
なんとなくさみしく暗いニュアンスだけは覚えています。

その後、たまたま雑誌かなにかで目にした
斉藤真一氏の描いた瞽女さんの絵の印象などもあり、
どちらかというと暗く、幻想的で、気の毒な存在として認識していました。

それが・・・ある出来事を境に180度その見方が変わりました。
そのきっかけとなったのが、息子に聴かせようとたまたま出かけた
全盲のピアニスト梯剛之さんのクラシックコンサートでした。


至福のとき

2008-02-08 09:30:31 | 時の間
この【CoZAの間】の主である ふく
ニャーニャーと足元にまつわり付いていたのに、
ゲンキンなもので、お気に入りの猫缶“ささみ”を食べたら
パッタリと静かになりました。

寒いこの時期は陽だまりでお昼寝です。