【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

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『 お袋に感謝! 』

2008年08月14日 14時06分19秒 | Weblog
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 No143) 『 お袋に感謝! 』
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 ■ 北島やりましたね~!
   昨日の夜は、バレーボール女子が
   熱戦をしたいたお陰で、DMを袋詰め


   する手が、途中何度も停まってしまいました。
   頑張っている姿を見ると、こちらも元気に成って
   来るので不思議ですね。



 ■ さて、今日はお盆特集2日目で、
   亡きお袋に関しての話をします。



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■目次

【1】仕事に子育て、

【2】多趣味

【3】ストレートな性格

 ★ 今だけのキャンペーン
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【1】仕事に子育て、
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 ■ お袋は、電電公社に勤めていました。
   交換手をしていました。
   今の若い人は知らないでしょうが、


   昔は、電話を電話局の中の交換手が、
   相手先に接続してくれました。
   一旦、交換手が取り次ぐと言う方式でした。


   ですから、交換手は電話がかかって来るのに
   対応しないといけないので、昼も夜も仕事を
   する必要が有りました。


   お袋も、週に1回の泊まりと、夜勤が有りました。
   そんな関係で、兄と私は伯母夫婦の家に、預けられて
   居ました。



 ■ 務めている時のお袋は、元気一杯と言う感じでした。
   私の記憶にある母は、おデブでした。
   若い時は、細かったようですが、出産したら太るもの!


   と威張って、太っていました。
   ウォーキングをしたり、水泳をしたりして、痩せようと
   努力してましたが、最後、癌で痩せるまでは、ダイエットには


   成功した姿は見る事が出来ませんでした。
   働きながら、私たち兄弟を育ててくれました。


   ただ、料理は決して上手い方では無かったです。
   良くお袋の味と言いますが、私にとっては、伯母の料理が
   そんなイメージです。


   お袋の得意料理は、2つだけありました。
   「カニ玉どんぶり」「ミンチどんぶり」
   この2つです。


   この2品だけは旨かったです!


   「カニ玉どんぶり」は冷凍のカニの肉を卵でとじて、
   それを、ご飯の上にかけると言うものでした。


   「ミンチどんぶり」はほうれん草・ニンジンを茹でて
   ご飯の上に飾って、卵の薄焼きをスライスしたものを
   その隣に飾り、醤油とみりんで味付けしたミンチを上に
   かけたどんぶりものです。


   この2品だけは、お袋の自慢料理でした。



 ■ お袋は、参観日には必ず着物を着飾って来ていました。
   それだけが、妙に印象に残ってます。
   その着物姿が綺麗な感じがしてチョット自慢でした。


   たぶん、男の子にとって、母親は特別な存在なのでしょう。
   私は、親父の方が好きだと思っていましたし、親父っ子だと
   周囲も思っていた筈ですが、


   お袋が亡くなったのは、未だに、辛いです。
   孝行もしてやれないまま、寂しく逝ってしまった!
   そんな、思いがします。



 ■ 母が、電話局で勤めていた時に、良く局内に
   遊びに行きました。
   まさか、将来、自分がNTTの電話機を販売するとは


   その時には、思いもしなかったです。
   子供ながらに、親の同僚や、上司と会うのは親の
   知らない側面が見えて良いことだと思います。


   私は、お袋の仕事着や、上司の人に声をかかられて、
   「いつもお母さんは頑張っているよ!」
   と言われた一言が、結構、嬉しかった記憶があります。


   たぶん、お袋も、本当は家で子育てをしたかったのでは 
   無いかと思いますが、まあ、家事が得意では無かったので、
   仕事をしていて正解だったと思います。


   それが、お袋には合っていたように思います。



 ■ 電電公社で33年働いて、NTTに成る前の年に、
   退職しました。
   その方が退職金が良かったらしいです。


   私が、NTTが民営化した翌年から、電話機の
   販売を開始してますので、2年の差です。
   たぶん大学2年の時ぐらいに、退職した筈です。




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【2】多趣味
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 ■ 非常に多趣味な人でした。
   お茶・お花・着物・人形・日本画・詩吟など
   いろんなことをやっていました。


   興味を持つとすぐにやり始めるタイプです。
   手先が器用で、編み物や、人形を作ったりも
   器用にこなしていました。


   親父は、酒大好きで、酒でストレスを解消していた。
   お袋は、多趣味で、趣味を通して、人との交流を
   楽しんでストレスを解消したようです。



 ■ もう一つ、病気のような趣味が買い物です。
   物を買うのが大好きです!


   これは、死ぬまで治らなかった!!


   亡くなってから、着物屋さんや、宝石店の請求の
   多さに、義姉はビックリしていました。


   自分の亡くなった時に着る着物まで、買い揃えて
   ありました。
   準備万端と言う感じもしますが、その着物の他に、


   真新しい着物も一緒に購入していたようで、
   それを、売る業者の気持ちが理解出来ません。
   だって、明らかに、癌で見た目も弱っている人が


   死に装束を買いに来ているのに、新しい高額な
   着物を普通は売り付けないでしょう?


   そう思いますが、薦められると、買ってしまう、
   お袋だったようです。



 ■ 凄い巻物を買ったと、昔、見せてくれたことが有りました。
   100万円したそうですが、どう見ても量販されている、
   無価値の軸です。


   セールスマンから買ったようです。
   その他宝石類もたくさん買っていましたが、クレジットは
   お袋の為に有る制度では無いかと、思えるぐらいに、


   目一杯買っていました。
   そうすることが、唯一のストレス解消だったのかも
   しれません。



 ■ 親父が亡くなって以降は、相手も居なくて寂しかったようです。
   テレビで映画を見るのが好きだったようですが、その他は
   詩吟の友達と詩吟をするのにハマっていたようです。


   親が一生懸命働いて、子供を育てても、
   子供は親元を去って、都会で暮らす!


   自分のことながら、やり切れない気持ちに成ります。
   島根の方田舎では、働く場所もありませんし、
   面白みが無い!


   どうしても、都会で働く道を選んでいました。
   親が、癌に成っても、付きっ切りと言う事は出来ずに、
   死に目にも会えなかった。


   役員会の最中に、危篤に成ったと言う連絡を受けましたが、
   その時間では、移動手段も無かったです。


   父、母、ともに死に目には会えない、
   親不孝者です。



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【3】ストレートな性格
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 ■ お袋の性格は、非常にストレートです。
   嫌なものは嫌、
   嫌いなものは嫌い、
   好きなものは好き!


   ハッキリし過ぎるぐらいにハッキリしてます。
   ですから、感情の起伏をそのまま相手にぶつけるので、
   酔っぱらった、親父とやり合えたのでしょう。


   凄まじい、口喧嘩を毎晩のように繰り返していました。



 ■ まあ、我儘な性格なので、人に好かれない性格だった
   かも知れません。特に、肉親には、そんな感じでした。
   流石に、長く外で働いていたので、外面は良いようで、


   それなりに友達も多かったようです。



 ■ 兄貴が、脳梗塞で倒れて、言葉を話せなくなった時に、
   一緒に、脳梗塞に成ったお袋でした。


   伯母が異変に気が付いて、すぐに病院に言ったお陰で、
   大事には至らなくて良かったのですが、
   お袋は、非常に心配していたようでした。


   お袋は、兄貴を出産する時、非常に難産で最後は
   帝王切開したようです。2人目は流産して、3番目が
   私で、その時も帝王切開だったようです。


   帝王切開で、輸血をした。
   そのせいで、肝硬変に成って、それが癌に成ったようです。
   一昨年の今頃の時に、病院に母と一緒に行って、


   肝臓に有る癌の映像を見たのですが、10cm近さの大きさで、
   薬で、小さくして、手術をすると言う方法が良いと、
   先生に任せました。


   私は、知り合いにいろいろ聞いて、薬を買って飲ませたり
   しましたが、効果は無かったです。
   結局、癌はドンドン大きくなって、どうしようも無いところまで


   来てしまっていました。
   最後は、緩和治療で痛みを取って、逝くのを待つ感じでした。
   何もしてやれませんでした。



 ■ 最後にお袋と食べたのは、うどんでした。
   山陰地方は、そばも有名ですが、お袋はうどんが好きでした。
   一緒にお店に行って、うどんと加薬ご飯のセットを、


   ゆっくり、ゆっくり食べていました。
   「この加薬ご飯は不味い!」
   と、お袋らしく、文句を言いながら食べていました。


   最後は、亡くなる2週間前に、病院に私が泊まり込みで看病
   した時です。病室に簡易ベットを置いて、看病しました。


   デブだった体が、随分細く成っていました。
   頭や、背中を撫ぜてやりました。


   考えてみると、親の頭を撫ぜる事って、初めてのような
   気がしました。お袋は、痛いのか、笑顔を出すことはもう
   無かったです。


  
 ■ 「良い子が生まれると良いね!」


   最後に、そう言ってくれました。
   赤ん坊を見たかったようです。
  

   丁度、妻が妊娠していました。
   もうすぐ、初めての子供が生まれそうでした。
   お袋は、子供好きだったので、子供が生まれるのを


   非常に楽しみにしていました。
   でも、余命は秒読み状態だと言われていました。
   その状態での、この言葉は、忘れられない言葉に成りました。



 ■ お袋が亡くなって、4ヶ月後に、
   無事に、長男が生まれました。
   生まれたばかりの顔が、お袋の顔にそっくりでした!


   思わず、「お袋が出ててしまった!」と
   嫁と、話しをしたほどでした。


   ありがたい事に今は、もう似てませんが、…。


   お袋は、74歳の生涯を、忙しく生きた人でした。
   悪口が大好きでしたが、そんなお袋が、
   どうしてか好きでした。



以上です。


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