横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

ホームページリニューアル及び、本ブログ更新終了のお知らせ

2023年11月10日 | 設計事務所の日々のこと

おはようございます。 

神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房です。 

この度、弊社ホームページを全面的にリニューアルいたしました。(下記リンクより閲覧ください) 

横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房

より見やすく、わかりやすいホームページを目指して、デザインとページの構成を一新いたしました。

また、スマートフォンやタブレットでの表示にも対応しましたので、デバイス問わずにいつでも閲覧いただけます。

それに伴い、本ブログは本日をもって更新を終了します。

2011年9月開設から長い間、御愛読ありがとうございました。

今後の情報発信は、新ホームページのNEWSと、弊社インスタグラム(Instagram)にて発信していきます。

これまで以上に、みなさまに有益な情報をお伝えできるように努めてまいります。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

※本ブログは閉鎖はしませんので、今後も過去の記事を閲覧ください。

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神奈川県立図書館と前川國男の建築

2023年04月04日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

2022年9月に開館した神奈川県立図書館がとても素敵だったので紹介します。

 

かねてからの本館は「前川國男館」として改修されるようです。
この一角は県立図書館・青少年センター・県立音楽堂と前川國男さんの建築が並んでいて圧倒されます。


▲青少年センター

 
▲収蔵館・ランドマークタワー・青少年センター          


▲前川國男館・音楽堂           

 
▲ピロティ(かっこいい!)                   

 

前川國男館のホローブリック(中空レンガ)⇒ 木製パネル
ガラス張りで開放的な図書館において本を直射日光から守り、内外の視線を程よく遮る木製パネルになっています。
縦ルーバーのデザインも踏襲されています。
看板のレタリングはさりげなくホローブリックがあしらわれています。


▲前川國男館 ホローブリック(中空レンガ)  

  
▲前川國男館 ルーバー              


▲神奈川県立図書館 外観  


▲神奈川県立図書館 木製パネル・ルーバー                           

 

内観は撮影できませんでしたが…

カウンター、テーブル、ソファ、テラス、カフェなど多種多様な読書環境があり、利用者や本の分野によって適した環境が選ぶことができます。
吹き抜けで開けた場所や天井の低い場所があり、壁で仕切られていなくても空間に特色が生まれていました。
極めつけが「静寂読書室」という部屋で、1人に付き1つのチェア、スタンドライト、ローテーブルつきで読書に専念することに特化した贅沢な部屋でした。

他にも、普通であれば裏方の可動式書庫がガラス張りで公開されており、本がある空間を有効に活用していると感じました。

 

以前の図書館(現・前川國男館)では閲覧室前でロッカーに手荷物を預けなければならなかったのが、BDS(ブックディテクションシステム)がつき自由に立ち入りできるようになりました。
最も驚いたのが、貸出カウンターが無く、机の上にほんと利用者カードを置くだけのセルフレジ(ユニクロみたいな…)になっていました。
利用者も司書さんも効率よく動ける図書館でした。

 

借りられる本も市立図書館にはない本が揃っていて、横浜市中央図書館も素敵だけどこちらも通いたいと思いました。
紅葉坂はなかなか登るのが大変ですが…

 

 

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横浜の建築設計事務所 【コア建築設計工房】
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〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
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2023「かながわ建築祭」タウンアーキテクト展に行ってきました

2023年03月15日 | セミナー・講習会

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

花恋も 若葉の芽吹き 風麗しく

若葉が芽吹き、風が気持ちいいと言いながら、花粉に悩まされるこの頃。
花恋、毎回花粉のことを何とかして別の言葉でごまかしたい春です。

それはさておき。
第34回JIA神奈川建築WEEK かながわ建築祭2023に行ってきましたのでその感想を少し。


△2023「かながわ建築祭」タウンアーキテクト展

小さな物語のはじまりということでしたが、
より地域に密着したまちとは何かを考えさせられる展覧会でした。
私自身川崎で育ったということもあり、川崎の町についてまとめられた提案書が気になりました。
新川崎市庁舎や、武蔵小杉、武蔵新城のまちづくりはどうあるべきか等、とても興味深い経験となりました。
また、展覧会の中には現役の建築学生さんが卒業制作で作成した作品が陳列されていて、
新しいアイデアをまた吸収できた貴重な体験となりました。
それではこれにて。

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2023「かながわ建築祭」タウンアーキテクト展

2023年03月10日 | セミナー・講習会

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

本日、2023年3月10日より12日まで開催される、
「かながわ建築祭」タウンアーキテクト展に、弊社も出展いたします。

日 時: 2023年3月10日(金)~3月12日(日)10:00~16:00
会 場: 鎌倉芸術館(JR 大船駅から徒歩10 分)

「神奈川県7大学1専門学校 卒業設計コンクール」も同時開催されています。
ぜひとも、お立ち寄りください。


▲「かながわ建築祭」タウンアーキテクト展

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迎え、もてなす、迎賓館

2023年03月06日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

「虚空に花ふり音楽聞こえ、霊香四方(れいきょうよも)に薫す」

この一節は謡曲「羽衣」の中にあります。
赤坂にある迎賓館、羽衣の間のモチーフとなった歌です。
3/5に貴重なガイドツアーに行ってきましたのでその時のことを少し。

■迎賓館本館

気品と威厳あふれる迎賓館本館は
引き目でみると洋風ですが、
一つ一つの装飾をみると、鼓、兜や刀など、
純日本風の装飾が浮き出てくる何とも遊び心のある建物です。
建物の壁は厚いところで180cmあると聞いて、
明治、大正、関東大震災でもびくともしない先進的な耐震構造であったことが伺えます。


△迎賓館本館裏


△迎賓館本館表

個人的に樋の部分が邪魔にならずに
逆にアクセントになっている所が好きです。
アプローチの厳かな形と、
中央階段と大ホールの迫力は何とも言えない雰囲気でした。

■迎賓館和風別館


△迎賓館和風別館(池は元々水盤にする予定だった)

「日本らしいおもてなしを」
その想いが形となった迎賓館和風別館。
梅の花が満開の季節を迎え、
もぐらの穴があちこちにありました。
内部の床に使われていた玄昌石は宮城の雄勝で取れた石で、
黒く純度の高い宝石のようでした。
また、国賓のために茶道を体験してもらうために用意された茶室は
全て畳ではなく、半分絨毯敷きになっていて
畳に不慣れな方に配慮した設計になっていました。


△迎賓館売店にてティータイム

参観が12:30で早めのお昼を取ったのですが、
全ての施設の参観終了後、15:00になっていまして、、。
お腹が空いてしまいました。
トルティーヤをほおばりながら
寒空の下で迎賓館を眺めるのも趣があっていい気がします。
ただ下の石張りを汚さないように食べるので、
何だか緊張しました。

それでは、ここまで。

【参考URL】


雄勝の玄昌石

 

 

迎賓館赤坂離宮 | 内閣府

迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト。国賓等の接遇の様子、国宝迎賓館赤坂離宮の建物や調度品のご紹介のほか、一般公開(見学・参観)の情報や見どころについてご紹介していま...

迎賓館 | 内閣府

 

 

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箱世界

2023年03月01日 | 環境問題

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

「箱世界」と書きましたが、
この世界はどこか巨大な箱の中にあると感じます。
それも大まかに二つ存在している。
組織や文章となって現れる概念としての箱。
私たちの視覚や感覚で触れられる、物理的な箱。

概念的な箱としては、
一番大きな箱→私たちにとっての地球や宇宙
真ん中くらいの箱→国や各自治体であったり、
                                それを統率する法律。
最小単位の箱→1家族単位。

そしてその概念的な箱を守るため、
その箱を上手く活用したり活性化するために
物理的な「箱」が存在する訳です。
建築は目に現れますし、触れられます。
かと言って法律が何も無いのかというとそうではない。
結果的に物理的な箱になる概念物、
それが建築ではないかと考えています。
人間の感情や環境に直接関わる箱です。

とある学校の記事に、いじめは学校の建築的環境で劇的に変わる
という記事を見つけました。
従来の片廊下式の少し七不思議でも
出てきそうな、独特の閉鎖的な空間と威圧感は
私も忘れたことがありません。
幾重の箱の中に私たちは生きているのに、
またその箱を追加してその中で整列して、
「何年何組」という箱の中で
学んでいるのです。
決してその箱自体は悪くありません。
でも、何か物足りないと思うのです。
「何年」はまだなくすことはできないけれど、
「何組」はあやふやにしていいのではないか。
そんな記事を見て、
全て「いつもどおり」、「一般的慣習」のまま
でいいのか?
とても考えさせられました。

人が作る以上、全ての生き物、全ての人に完璧に寄り添う建築を
完成させることは不可能と考えます。
いつでも、「多数決」です。
少なきものに寄り添うために
多くの代償を払うか、
多くのものに寄り添うために、
少なきものの代償を払うか。
こう聞くと大変大袈裟ですが、
日常茶飯事に起きている難しい問題です。
完璧にはできないけれど、
「箱」を考えて創造することができる。
一人ではなく、私たちで。
今よりもっと良い箱を、
その気持ちが、
形になることを切に願って。



【引用記事】

 

学校建築の経験と展開

──これまで学校建築を手がけられた経験から、よい学校空間、よい学校建築とはどのようなものか、お話し下さい。小嶋一浩──先生たちや住民たちに対して...

10+1 website

 

 

 

人が作る建物や町が人や社会をかたちづくる - Global Research 海外都市計画・地方創生・SDGs

「我々は建物を形作り、その後、建物が我々を形作る」というチャーチルの言葉と民主主義との関係について書いた話の続き。今回は個々の建物ではなく、人間が作る街の形によ...

Global Research 海外都市計画・地方創生・SDGs

 

 

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にゃんとも心地よい世田谷2

2023年02月16日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

冬と花粉と豪雨と雪と、、、。
地球が風邪を引く、今日この頃。

時は遡り、戦国、、ではなくて去年の12月。
世田谷へ、豪徳寺の招福殿と太子堂八幡神社にいって参りました。


▲招福殿正門

以前改修されていて見ることができませんでしたが、再整備されてとても綺麗になりました。


▲招き猫たちも元通り

招き猫も仮置きでしたが戻ると中々の迫力です。
小さな男の子が寺務所の売り場の方に、
「招き猫は何体いるの?」と聞いて、
「もう把握できていないくらいいるよ~」
と言っていたのを思い出しました。

今年一年ありがとうございました。という思いをこめて、
招き猫を奉納しました。
毎年一つ大きいのを買っていくのですが、
今年は徐々に外国人観光客の方が戻って来ているようで、
当初五号の予定でしたが売切れになっていました。
(そのため、六号を購入)→15㎝ぐらい。1/100定規と同じですね。

さてさて、場所は移動して太子堂八幡。
うさぎ神社とも言われている世田谷の地元密着型神社です。
運試しにおみくじを引いてみました。
’我が道を愚直に進め’という言葉に少し背中を押された気がします。
うさぎさんは光に敏感な子もいるので、写真にしませんでしたが、
とても癒されました。

帰りはお腹が空いてしまったので、
人気のピザ屋さんに飛び入りで食べさせて頂きました。
生地がもちもちで美味しかったです。
ではこれにて。


▲BARE PIZZA POCOさんのピザ(1人前サイズ)

▼参考URL

 

太子堂八幡神社 公式HP

清浄静境の社 厄除けの神 八幡さま 三軒茶屋、西太子堂に鎮座する八幡神社「太子堂八幡神社」の公式ホームページです。

太子堂八幡神社

 

 

 

大谿山 豪徳寺

東京都世田谷区にある曹洞宗の寺院、大谿山 豪徳寺の公式サイトです。

大谿山 豪徳寺

 

 

 

BARE PIZZA POCO ベア・ピザ・ポコ

東京・世田谷には、食べると元気になるピザ屋さんがあります。食べ進むにつれ、心にポッと明かりが灯って、何だか楽しくなってくる。本場ナポリのピザとは違う。もちろん、...

BARE PIZZA POCO ベア・ピザ・ポコ

 

 

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明けましておめでとうございます

2023年01月05日 | 設計事務所の日々のこと

明けましておめでとうございます
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。
本年もよろしくお願いいたします

年末年始休暇はいつも、大山に登っています。
今回は男坂から登ってみました。


▲いきなりそびえ立つ男坂の階段
け上げが30cmを超えるところもあり、「既存不適格」階段をよじ登るように登ります


▲ひたすら階段が続きます
息子は、「男坂じゃなくて男階段だ」と言っていました


▲下社に到着、大みそかの早朝なため人もまばらでした


▲遠くに江の島が見えます


▲帰り道で鹿と遭遇しました

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~これからのみなとみらい~_YSK建築セミナー2022 を聴講しました

2022年10月19日 | セミナー・講習会

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

早くも秋となり、
そろそろ暖かいぜんざいか、肉まんが食べたくなる頃になりました。
その食い意地はさておき、
YSKのWEBセミナーにて
「みなとみらい21 まちづくりと未来への展開」が開催されました。
今のみなとみらいが10年、30年先どうすべきか、
どう変わるのか、とても貴重な講演会でしたのでその感想を一部書きたいと思います。

▲YSKセミナー2022

1.「脱東京」
労働人口の流入人口より流出人口が多く、そのほとんどが東京一極集中のまちづくりに問題があった。そこで、人口を分散するために「みなとみらい21地区」が産まれたと聞き、驚きました。どうしても観光都市としてのイメージが強く、観光収入源を増やすために産まれた都市なのかと勝手に想像していたので。
今でこそ観光スポットですが、ビジネス街としてのみなとみらい21地区の始まりにやはり特別なまちであると感じさせられました。

2.「まちの三大戦略」

①オープンイノベーション
②ミュージックポート
③アート・ミュージアム群

①オープンリノベーション
リスクはある、だがロマンとイノベーションによっておこる化学反応は未知数。
沢山の異業種の企業が一体となって、
積極的に他社とコラボレーションしていくことで、常に新しく、常にクリエイティブなまちづくりをつくり生き抜く。
とても大事なことだと思います。利益やコスト、プロジェクトにさける時間数の問題を乗り越えた先にある無限大の答え。
わくわくはしますが、やはり新規事業を行う上ではコストやある程度の補助制度があってもいいのではと思いました。

②ミュージックポート
これを聞いた時、「ゆず」を思い出しました。
まさか、歩いていてストリートミュージックをまちづくりの一環として取り入れているとは思いませんでした。
歩けばアーティストに会える横浜、中々良いと思います。
そのうち、ストリートミュージックのレコードが出たら面白いなと個人的に思った次第です。

③アート・ミュージアム群
「個」ではなく、「群」として捉える。
美術館、博物館は展示しているものも違えば、思想、年代も違う。
確かに「個」になりやすい建築物ですよね。
アートのまちと聞くと「上野」の美術館、博物館群が思いつくのですが、
みなとみらいで行われるアートイベントは地下鉄の駅ナカや高架下が多く古典的なものから、
メッセージ性の強いものまで広いジャンルの作品を扱えるのがメリットかなと思います。
まち一体の情報発信地ならではのアート、
作品を見ていたら、別の美術館、博物館にたどり着いてついついはしごしてしまう、
そんなこれからのみなとみらい、期待と創造が膨らむまちであることを再認識しました。

いつまでも輝いて生き抜くまちであること
横浜の強い風にも負けないまちづくり
そんなことを頭に浮かべながら、
今回は締めくくらせていただきます。
次回もよろしくお願いします。

渡邊

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入社のご挨拶

2022年09月30日 | 自己紹介

はじめまして。

2022年9月より、株式会社コア建築設計工房の仲間入りしました

松浦と申します。

 

前職では建売戸建住宅を主としたハウスメーカーに勤めていました。

保育園をはじめ、住宅以外の建物に初めて携わるので

日々新しい発見ばかりです。

 

出身は鹿児島県で、大学進学とともに横浜市に住み始めました。

鹿児島から離れてそろそろ10年目になります。

話し方がほぼ標準語になってしまいましたが、

たまに気を抜くと鹿児島弁になっているようです笑。

 

これまでの経験を活かしながら、設計士として日々精進して参ります。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

松浦

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岡山の涼しげな建築・流店

2022年08月25日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

お盆に岡山に戻り、日照りの厳しい日でしたが、出かけておりました。


岡山の観光地の一つに後楽園という庭園があります。


日本三大名園に数えられる後楽園ですが、そこへ至るまでの道のりも素敵です。
岡山駅から路面電車に乗り、旭川へ開けた広場では後楽園と岡山城を見ることができます。


↑駅前直進してすぐ


↑左:後楽園 中央:旭川 右:岡山城


↑後楽園内


後楽園は広大な芝に水路が通る庭園で、視界が開かれて晴れ晴れとした気分になります。
ただ単に水平に広がるだけでなく、築山や小島、蓮池、梅林、田畑があり歩く度に景色が変わる回遊動線で飽きません。

そのように歩いて楽しむ後楽園に、素敵な休憩処があります。
築山を越えた飛石の先の「流店」という建物です。

 
↑外観、内観

 

道に敷かれた飛石が水路を渡るための飛石となり、建物を支える束石になっています。

 
↑飛石、束石

凛とした佇まいは軽やかに開かれており、人々が腰を下ろして涼んでいました。
間を水路が通り、涼やかです。

学生の時に読んだライト・落水荘の解説に挙げられた水辺の建築に、安芸の宮島、金閣寺、貴船の川床、岡山後楽園の流店が並べられ誇らしかった思い出があります。

田んぼに水を引く旭川の豊かさを活かした庭園に、岡山もいい所だったと思いを馳せたお盆でした。

 

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~wellcome board renewal!!~

2022年05月02日 | 設計事務所の日々のこと

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

春過ぎて 木々の恋の 盛りかな

木々の恋、花粉の季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
事務所では、ウェルカムボードをリニューアルしました!
前のものは手書きで寒色系の少し寂しいボードだったのですが。


▲エントランス(タッチパネル式)


▲ウェルカムボード

コットン紙に、暖色系の色でまとめました。
又、少しエントランスのイラストを入れて親しみやすくしました。

以前よりも溶け込んでいて良いものになった気がします。
それでは次もよろしくお願いします。

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NIMBY! BANANA!

2022年04月27日 | 街づくり

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

「NIMBY」をご存じでしょうか?
建築の仕事に携わってから、いろいろ考えるところがあり、興味を持った社会問題です。
考えてみましたが、結論、NIMBYは解決できないと思いました…。

「NIMBY」とは、「Not In My Backyard」。
「我が家の裏庭でやらないで」という意味です。

ちなみに「BANANA」は「Build Absolutely Nothing Anywhere Near Anything」。
「絶対に何も近くに建ててはならない」です。キャッチ―ですね。

NIMBYは簡潔にいうと、総論賛成・各論反対の意です。
「わたしたちに必要だけど、わたしの近所には作らないでほしい」これがNIMBYです。

例えば、ゴミ処理場。
都市部にゴミ処理場は作りたくないから、周辺の地域にゴミ処理場を作ろうとします。
ゴミ処理場を計画された地域住民は迷惑意識を持ちます。
地域住民にはもちろん、NOという権利があるので、NIMBYと非難されるべきではありません。
だからといって、住民投票を行えば反対に固まるのは間違いありません。
では、どこにゴミ処理場を作ればよいのでしょう…。

他にも、原子発電所や米軍基地、公園や保育所なども挙げられます。

ちなみに、道路も、事故や騒音があるので、迷惑なものですが、被害も恩恵もわたしたちに平等です。
道路はNIMBYに当たりません。しわ寄せがあるのがNIMBYです。

 

NIMBYが問題になった原因は、地域コミュニティが薄弱になったことにあるといわれています。
身内のための自己犠牲も、他人であれば許せないことは多くなるでしょう。
法が介入しておさめてくれるのが理想ですが、権利があるゆえに合意形成は遠のきます。

そこで、NIMBYの解決方法を考えてみました。

まず、お金で解決です。
「迷惑料」とは大きな声で言えませんが、交付金や利益還元のイイ話をすることです。
しかし、これでは抜本的な解決とは言えません。

私がいいなと思うのは、あらゆる分野の住民参画を促すことです。
例えば、ヨーロッパでは住民評議会なるものがあり、共同体として街づくりを行い、景観を守る地域があります。
対して、誰かが相談なしにスッと建物を作るのでは、住民の心象も共同体としての心持ちも良くなりません。
時間がかかりますが、このように広範囲に身内意識を育めば、NIMBYは少しは改善…するのではないでしょうか。

 

以下は、参考にした本の受け売りですが、「文明に歯止めをかけるNIMBY」とも考えることができます。

根源に立ち戻って、そもそも・・・
・原子力発電所→原子力発電所は必要か?電気はもっと必要か?
・米軍基地→安保は必要か?他に策は?
・保育園→保育園は必要か?共働きでなければ、核家族でなければどうだろう?

紛糾しそうなデリケートな思想ですね。確かにいろいろ衰退しそうです。

 

想像しがたいことですが、わたしたちの問題として考えないと、まわりまわってNIMBYとなるのだと思います。
そして、NIMBYは民主的である証拠なので、悪いものでもないのです。

なんともぼんやりとした記事になってしまいました。
解決は遠いな…と思いました。

参考文献:清水修二(1999).『NIMBYシンドローム考 迷惑施設の政治と経済』.東京新聞出版局 

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都市デザイン横浜展へ行きました

2022年03月24日 | 街づくり

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

現在開催中の「都市デザイン横浜展」へ行きました。
場所は、BankART KAIKOで、市庁舎の近くです。
横浜市の都市デザインに関する展示で、かねてより市庁舎でも一部分だけ展示されており、気になっていました。


↑展示場入口

横浜市の区ごとの都市デザインの特徴をコーナーで分けての展示をはじめ、動画や模型で紹介していて、とても分かりやすくて親しみやすい展示でした。

街のグランドデザインからディテールに至るまでが載っており、普段何気なく歩いていた場所が、歴史と都市デザインを経た場所だと新たに認識できて、街歩きが楽しくなります。
例えば、日本大通り。

とても幅員が広いのは外国人居留地との防火帯としての役割を担っていたためです(グランドデザイン)。
道路両端に植わっているのは火に強いイチョウの木です。
イチョウの木や花壇が整備されており、歴史的な建物が並ぶ景観とマッチしている素敵な通りです。
お昼休みはお弁当を開いている人が多いです。


↑日本大通りの舗装

↑画像上部:普通のアスファルト 画像下部:日本大通りのアスファルト

日本大通りの舗装はイチョウの実の汚れが目立たぬように、色彩の調整がされています。
アスファルトに黄色が見えますね。

 

このように、横浜に暮らしていても知らない街の工夫を教えてくれる展示でした。
他にもたくさん紹介されていましたし、普段いかない街や参考にした街などの特徴を学べて、行きたい場所が増えてしまいました。

春のお散歩の予習(?)に良いのではないでしょうか。展示は3月29日までなのでぜひ!

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横浜の建築設計事務所 【コア建築設計工房】
https://www.arc-core.co.jp/
〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
>>googlemapで見る TEL 045-212-3739

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災害の備えとごはん!!(身近な防災)

2022年03月22日 | 災害対策

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

さて「備えあれば憂いなし」といいますが、
普段災害に対して備蓄をどこに置いておりますでしょうか?
非常用に持っていくものなら寝室や玄関に、
在宅で過ごすならリビングやキッチンに、、、といった具合に様々な場所に置いているかと思います。

非常用の持ち出しであれば、避難所に向かい何かしらの物資の支援を得られますが、
家から動こうにも動けないときはそうもいきません。

もし、ガスも電気も使えないとなったら火を使う可能性が出てきますが、
家の中で火を使うのはご法度です。
ただ、窓先でできることはあります。
煙は出てしまうので煙感知器が作動しないような場所と考えるとバルコニーやベランダ、窓先が妥当です。(あとはお庭)
あとは固形燃料などがあると楽だと思います。
でも、それを急に使えるかと言われればそうもいきません。
場所も固定させなければ探す手間が発生します。
家の間取りを再確認し、置く場所、そして実際に訓練を交えながら物資の点検が出来る場所を決めておくといいと思います。

▲母がガス火でお手本として作ってくれたごはん(火も起こせるようになりたいです)

災害の備え、ごはん、そしてそれを置く場所、、、。

一つもかけてはならないことを身に刻みながら、
今日もいただきます!!(美味しい、、)

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