香取市佐原の1級整備士自動車屋(有)小林自動車 のブログです。

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キャンターのエンジン4M51搭載車輌。車検とオイル漏れ修理

2017-12-28 | トラック関係
メカニック向けの内容となりますが、
トラック好きの方、
ユーザー様でお困りの方がいたら
どうぞ参考にしてください。

新車時から
当店で買っていただいたお客様のトラック。

H13年のFUSO製キャンター
エンジンは4M51
この車両はディーゼルエンジンなのにDOHC搭載の
スポーツカーみたいなエンジンを搭載した車両です。

私自身も当時、
試乗した時に驚きました。
とにかく馬力が有りました・・・
更に回転の上昇がスムースで
「トラックに積んだら危ないんじゃないの・・・??」
ッと思うくらいのハイパーエンジンです。
オーバーじゃなく本当に驚きますよ・・・・
当時のパジェロ、
パリダカに積んでも良いくらい凄いと思いました。

この車両、
現在の走行距離が40数万キロですがマダマダ好調です!!
なのですが・・・・
エンジンフロント周りからのオイル漏れが有り
このままだと車検合格は危ういというよりも不合格でしょう。

さて漏れ箇所を確認しますと
前面各部からまんべんなく漏れの確認が出来ます。

パワステポンプ・バキュームポンプ・クランク軸
シリンダの配管部分・・・
コレはラジエタ廻り取り外して
エンジン前面の分解、そしてガスケット関連の交換となります。
実はこの車両
先程も書いたようにハイパーエンジンで
構造が複雑です。

エンジン前面のポンプやギヤを介して
三菱独特のサイレントシャフト(三菱特許)が回転します。
(ポルシェとFIAT・SAABに使用許可を出した)
一般的にいうバランサーですが
これはデリケートで位置のズレは許されません。
エンジンの振動を打ち消すバランスで回転させているので、
位置決めをしてバランサー固定してからの作業です。

ラジエタやサイドのダクトを全て取り払って
エンジン回転部分前面も全て外します。
そうしないとバキュームポンプは外れないし
クランクシールの打ち替えが出来ません。

サイレントシャフトの固定は
バキュームポンプのギヤ回転部分後方、
シリンダーサイドにボルトにて蓋がしてありますので外して
1番をTDC(圧縮上死点)に合わせます。

合わせ方はフライホイール側面のタイミング目盛と、
カムシャフト刻印にて間違いなく位置を決める。
シリンダーサイドのボルトを外してドライバーにて位置固定する。
そしてバキュームポンプを丸ごと外してガスケット交換です。

クランク・パワステも同様に
更にシリンダ上部と下部の油路ガスケットも交換し
エイル漏れ整備でした。


車検なのでブレーキも分解整備です
リヤのブレーキシリンダーオイル漏れにつきオーバーホール修理。
ピストン錆びつきを確認したので
磨いてからの組み付けでした。


整備完成て各部の確認をしている状況です!!

いや~
年末にミッチリと車検整備をしたので
来年に備えていつでも出動していただけると思います。
働く車を応援します。

トラック修理も頑張らせて頂いてます!!



小林自動車地図


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