このSTEP1の「九九のように覚える英会話」は後1回で終了し、STEP2のオウム返し英会話学習法」に移ることになる。 このブログをご覧になって、最後の方になってきたら「えらく難しいことを言っている」の感想を持たれた方も多いと思う。あるいは当オンライン講座の受講を躊躇されている方もおられると思う。 しかしここまで至って受講されてきた方との大きな温度差があると想像する。 簡単なことだが、今回のmeet herのフレーズを元にした現在形、過去形、未来形、現在完了形の表現展開を体験した。さらにその否定形、疑問形、否定疑問、疑問詞付き疑問のトレーニングを行ってきた。 受講者の方は、この基礎学習があって今回の学習に至ったのだ。 つまりmeet herが、Do you meet her?、Did you meet her?、Will you meet her?、Have you ever met her?などの表現展開も学んだ。さらにAre you meeting her?などの表現展開も。 その表現展開の基礎学習があってDo you have to meet her?、Do you want to meet her?、さらにAre you afraid of meeting her?に進んだのが今回の表現だ。 ここで「言葉というものは、小から大へと進むもので決してその逆ではない」ということを再度強調しておきたい。
01 be going to+原形動詞フレーズ 02 like +ing形動詞フレーズ 03 want +原形動詞フレーズ 04 have +原形動詞フレーズ
【一般動詞フレーズ5段活用】 have to meet her 「彼女に会わなければならない」 ============================= (1) have[has] to meet her 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形のみで使われる。 (2) had to meet her 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形のみで使われる。 (3) have to meet her 原形動詞フレーズ ※助動詞、to不定詞で使われる。 (4) have to meet her ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) had to meet her ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
【これが国際標準の英会話学習法だ!】 [英会話発想トレーニング 表現の枠組み] (1)[基本4時制の展開](現在形) 現在の事実 (1) 私は、(今)彼女に会わなければならない → I have to meet her. (2)[基本4時制の展開](過去形) ※過去の事実 (1) 私は、(その時)彼女に会わなければならかった → I had to meet her. (3)[基本4時制の展開](未来形) ※未来の事実 (1) 私は、(これから)彼女に会わなければならないでしょう → I will have to meet her. (2) 私は、彼女に会う必要があるかもしれません → I may have to meet her. (5)[基本4時制の展開](現在完了形) ※現在の付帯状況 (1) 私は、かつて彼女に会わねばならないことがありました → I have ever had to meet her. (2) 小西氏 は、かつて亡命する必要があった ※小西某 → Mr. Konishi has ever had to fly from my country
【一般動詞フレーズ5段活用】 want to meet her 「彼女に会いたい」 ============================= (1) want[s] to meet her 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形のみで使われる。 (2) wanted to meet her 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形のみで使われる。 (3) want to meet her 原形動詞フレーズ ※助動詞、to不定詞で使われる。 (4) wanting to meet her ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) wanted to meet her ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
【これが国際標準の英会話学習法だ!】 [英会話発想トレーニング 表現の枠組み] (1)[基本4時制の展開](現在形) 現在の事実 (1) 私は、(今)彼女に会いたい → I want to meet her. (2)[基本4時制の展開](過去形) ※過去の事実 (1) 私は、(その時)彼女に会いたかった → I wanted to meet her. (3)[基本4時制の展開](未来形) ※未来の事実 (1) 私は、(これから)彼女に会いたくなるでしょう → I will want to meet her. (2) 私は、彼女に会いたくなるかもしれません → I may want to meet her. (5)[基本4時制の展開](現在完了形) ※現在の付帯状況 (1) 私は、かつて彼女に会いたくなったことがあります → I have ever wanted to meet her. (2) 小西氏 は、かつて亡命したくなったことがあります ※小西某 → Mr. Konishi has ever wanted to fly from my country
「コミニカ英語基礎編」から「コミニカ英作法」 (1) 私は、(これから)彼女に会わなければなりません <~は ドウする文> ① 私は ?しない → I must ② 彼女に会う → meet her (完成文) → I must meet her.
(2) 私は、(これから)彼女に会わなければなりません <~は ドウする文> ① 私は ?ねばならない → I have to ② 彼女に会う → meet her (完成文) → I have to meet her.
(3) 私は、(これから)彼女に会いたい <~は ドウする文> ① 私は ?ねばならない → I want to ② 彼女に会う → meet her (完成文) → I want to meet her.
(4) 私は、彼女に会うのが恐い <~は ドウする文> ① 私は ?恐い → I am afraid of ② 彼女に会うこと → meeting her (完成文) → I am afraid of meeting her.
He only thinks of bed. 彼は"あのこと"ばかり考えている ※受講生の方は、ぜひとも副教材の「話すためのたったこれだけ英文法」9ページ以降の「名詞の働きはこんなこと」をお読み下さい。特に[2] 無冠詞は人格・本質・物の効用を表すの部分です。 He only thinks of her. 彼は彼女のことばかり考えている He only thinks of meeting her. 彼は彼女に会うことばかり考えている
think of buying a new car 新車を買おうかと思う think of changing one's job 転職しようかと思案する think of going to Canada カナダに行こうかと思う think of flying from my country 亡命しょうと考えている
たぶんNHKの英会話講座、学校英語でも塾や予備校、ネットでも「これは動名詞の構文なり、そして例文の次の通り教える。 しかし言葉の習得は、「小の表現から大への表現」に進むのは常識だ。 つまり、「あのこと」は別にして「彼女のこと」を考えるが基本となり、その発想がing形動詞フレーズを用いた動的な表現に展開するということだ。 さらに自由な英会話を実現するための重要なことをポイントを指摘したい。 今まで積み重ねてきたトレーニング、つまり英語脳を獲得するためのトレーニングだ。 何度も指摘しているが、英語はbe動詞系列と一般動詞系列の二つで成り立っている。ここで強調したいポイントはファンクションフレーズにもbe動詞系列と一般動詞系列の2つがあるということだ。 ちなみにこのことについてはすでに述べたことがある。 (1) 助動詞のファンクションフレーズ (2) be動詞系列のファンクションフレーズ (3) 一般動詞系列のファンクションフレーズ 実は、「第5章「英語の九九テーブル」はさらに展開する」がそのトレーニングだ。 (1)については、I will meet her.などの表現だが、これがそのまま「過去」の表現にならない。そこでどうしても、I am going to meet her.と(2)の表現が必要だ。しかしbe going to~の表現は普通、現在形と過去形で使われるが同じパターンのbe interested in ~ing、be proud of ~ing、be sure of ~ing(きっと〜する)、be thiking of~などは、現在形、過去形、未来形、「情緒表現」さらに完了形への表現展開に進むことになる。 この点が、不可欠なトレーニングと共にも日本の英語教育に大きく欠けている。 01 be going to+原形動詞フレーズ 02 like +ing形動詞フレーズ 03 want +原形動詞フレーズ 04 have +原形動詞フレーズ
今回は、(2) be動詞系列のファンクションフレーズの展開を見ていただくことになる。言うまでもなくbe thinking of がファンクションフレーズとなっている。 つまり具体的に説明すると、meeting herをイメージし、それをI'm thinking ofにつなげるといったことだ。
【be動詞フレーズ5段活用】 be thinking of meeting her「彼女に会うことを考えている」 ============================= (1) (am, are is) thinking of meeing her現在形動詞フレーズ ※現在形で使われる。 (2) (was, were) thinking of meeing her過去形動詞フレーズ ※過去形で使われる。 (3)be thinking ofmeeing her原形動詞フレーズ ※助動詞、to不定詞で使われる。 (4) being thinking of meeing hering形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) been thinking ofmeeing hered形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
【これが国際標準の英会話学習法だ!】 [英会話発想トレーニング 表現の枠組み] (1)[基本4時制の展開](現在進行形) 現在の事実 (1) 私は、(今)彼女に合うことを考えています → I am thinking of meeing her. (2)[基本4時制の展開](過去進行形) ※過去の事実 (1) 私は、(その時)彼女に合うことを考えていました → I was thiking of meeing her. (3)[基本4時制の展開](未来進行形) ※未来の事実 (1) 私は、(これから)彼女に合うことを考え続けるつもりです → I will be thinking of meeing her. (2) 私は、彼女に合うことを考えているかもしれません → I may be thinking of meeing her. (5)[基本4時制の展開](現在完了形) ※現在の付帯状況 (1) 私は、(ずっと)彼女に合うことを考えてきました → I hve been thiking of meeing her. (2) 私は、(ずっと)亡命しょうと考えてきました ※小西某 → I hve been thiking offlying from my country
「オウム返し英語学習法」から [1] Q: Thinking of her? A: Yes.Thinking of her. ↓ [2] Q: Are you thinking of her? A1: Yes, I am. I am thinking of her. A2: No, I'm not. I'm not thinking of her. ↓ [3] Q: Whom are you thinking of? A: I'm thinking of you.
[1] Q: Thinking of meeting her? A: Yes.Thinking of meeting her. ↓ [2] Q: Are you thinking of meeting her? A1: Yes, I am. I am thinking of meeting her. A2: No, I'm not. I'm not thinking of meeting her. ↓ [3] Q: What are you thinking of? A: I'm thinking meeting her.
【今日の学習】 [九九]のように覚える英会話」の第5章に進むことになる。 第5章 「英語の九九テーブル」はさらに展開する 01 be going to+原形動詞フレーズ 「ドリルNo.52 庭の手入れをするつもりよ 「ドリルNo.53 プロゴルファーになるつもりだったよ 02 like +ing形動詞フレーズ 「ドリルNo.54 買い物をするのが好きだよ 03 want +原形動詞フレーズ 「ドリルNo.55 買い物に行きたいよ 04 have +原形動詞フレーズ 「ドリルNo.56 ここにいなきゃならないの? 「ドリルNo.57 家事をしなきゃならないよ ※以上「九九のように覚える英会話」でのトレーニングは終わり、「オウム返し学習へと進む。
「言葉というものは、小から大へと進むもので決してその逆ではない」 テロ準備罪の成立に反対した国会議員の小西某は、成立したら「亡命する」と言ったそうだ。東大を卒業したという彼に「英語の意味」を申しあげるのは不遜なことだが、あえて申しあげたい。英語では「亡命する」は、fly the countryだ。つまりfly from one's countryであり、fly from my country for political reasonsなのだ。「政治的理由で国から逃げる, 亡命する」ということだ。 国会議員が安易に「国から逃げる」などとは言って欲しくない。ちなみに彼は今、ソマリアになど亡命していると想像するが。
本題に戻そう。何度も述べたことだが、以前「亡命」するために北朝鮮からの、いわゆる「脱北者」がサイゴン(ホーチミン)までやってきた時の新聞報道があった。やっとサイゴンまでたどりついた時、彼がある農村で発した言葉、それがGo to Saigon.だったいう。たぶん彼は支援者から、「そう言いなさい」とのアドバイスを受けていたのだろう。それを聞いた農民が親切に「サイゴンへの道を教えたというのだ。これを「美談」のように報じた新聞。 東北に漁船とやらでやってきた朝鮮人にGo to Toyo.やGo to a nuclear power plant [station]と言われたらゾっとする。 Go to Saigon.は私の言う「小」の表現だ。農民でもとっさにこう聞いたかもしれない。 Will you go to Saigon? サイゴンに行くのか? Are you going to go to Saigon? 行くつもりなのか? Would you like to go to Saigon? 行きたいのか? Do you want to go to Saigon? 行きたいのか? Do you have to go to Saigon? 行かねばならないのか? Are you going to Saigon? 行こうとしているのか さらに、疑問詞を加えて。 Why will you go to Saigon? なぜサイゴンに行くのか? Why are you going to go to Saigon? なぜ行くつもりなのか? 略
ここで「言葉というものは、小から大へと進むもので決してその逆ではない」という国際水準のことば習得というものを理解して欲しい。 Why will you go to Saigon? なぜサイゴンに行くのか?のか、などとと聞かれたらI have to go to Saigon to fly from my country.などと答える。 さらに理由はと聞かれたらの、For political reasonsとソマリアで小西某は答えべきだ。このノリは、入国管理で聞かれたときの、For sightseeing(観光だ)と同じだ。
be動詞系列から始まり、I am, We are, She is, They areから始まり、一般動詞系列のI do, You do, She doesなどに展開するトレーニング。 Will she go to Saigon? サイゴンに行くのか? Is she going to go to Saigon? 行くつもりなのか? Will she go to Saigon? サイゴンに行くのか? 略 さらにトレーニングは疑問詞付きの疑問表現にまで展開をある意味で理屈ではなく「からだ」で習得した。 Why will she go to Saigon? なぜサイゴンに行くのか? Why is she going to go to Saigon? 行くつもりなのか? Why will she go to Saigon? なぜサイゴンに行くのか? 略 Why won't she go to Saigon? なぜサイゴンに行かないのか? Why isn't she going to go to Saigon? なぜ行くつもりはないのか? Why won't she go to Saigon? なぜサイゴンに行かないのか? 略 その成果が、より具体的な会話表現を通じて、STEP2のオウム返し英会話学習法」で開花すことになる。まさに当オンライン講座のメインテーマである「「英語でも他の外国語でも『そのまま理解する』ことが重要だ」を実感していただきたい。
【一般動詞フレーズ5段活用】 go to Saigon 「サイゴンに行く」 ============================= (1) go(es) to Saigon 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形だけで使われる。 (2) went to Saigon 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形だけで使われる。 (3)go to Saigon原形動詞フレーズ ※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。 (4) going to Saigon ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) gone to Saigon ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
「オウム返し英語学習法」から [1] Q: Go to Saigon? A: Yes. Go to Saigon. ↓ [2] Q: Will you go to Saigon? A1: Yes, I will. I will go to Saigon. A2: No, I won't. I won't go to Saigon. ↓ [3] Q: Why will you go to Saigon? A: To fly from my country.
[1] Q: Go to Saigon? A: Yes. Go to Saigon. ↓ [2] Q: Do you want to go to Saigon? A1: Yes, I do. I want to go to Saigon. A2: No, I don't. I don't want to go to Saigon. ↓ [3] Q: Why do you want to go to Saigon? A: For sightseeing.
さて、本論に移ろう。 第5章 「英語の九九テーブル」はさらに展開する」では、すでに学習を終えた。 01 be going to+原形動詞フレーズ 02 like +ing形動詞フレーズ すでに述べたことだが、頭を整理するために再度確認しておきたい。 補語・動詞フレーズは原形動詞フレーズ、ing形動詞フレーズ、ed形動詞フレーズの3つしかない。つまり第5章での表現展開というものは、ファンクションフレーズと3つの動詞フレーズのどれが導かれるかということに過ぎない。 例えば、01は、原形動詞フレーズだけであり、02ではing形動詞フレーズと原形動詞フレーズだということはすでに述べた通りだ。
しかし、ここで注意していただきたいことがある。動詞フレーズにはbe動詞系列のものと一般動詞系列の2つがあるということだ。 I am going to be here. ここにいるつもりよ I am going to stay here. ここに滞在するつもりよ さらにbe動詞系列には受身表現がある。 I am going to be liked by everyone. みんなに好かれるつもりよ、好かれそうよ
一方、02では、以下のような展開になる。原形動詞フレーズとed形動詞フレーズが導かれる。 I'd like to be here. ここにいたいよ I like being here. ここにいるが好きよ I'd like to stay here. ここに滞在したいよ I like staying here. ここに滞在するのが好きよ さらにbe動詞系列には受身表現がある。 I'd like to be liked by everyone. みんなに愛されたいよ I like being by everyone. みんなに愛されるのが好きよ
【be動詞フレーズ5段活用】 be here 「ここにいる」 ============================= (1) (am, are, is) here 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形だけで使われる。 (2) (was, were)here 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形だけで使われる。 (3) be here 原形動詞フレーズ ※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。 (4) being here ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) been hereed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
【be動詞フレーズ5段活用】 be liked by everyone 「みんなに好かれる」 ============================= (1) (am, are, is)?liked by everyone 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形だけで使われる。 (2) (was, were)?liked by everyone 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形だけで使われる。 (3) be liked by everyone 原形動詞フレーズ ※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。 (4) being by everyone ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。 (5) been liked by everyone ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
NHKの朝ドラになった「アンと花子」の主人公村岡 花子氏は、大東亜戦争の前に、東京のあるミッションスクールで苦学して英語を学んだ。 そのドラマに当時の英語の授業が再現されていた。 詳しくは覚えていないが以下のようなものだった。 生徒達に教師が「過去形で、未来形で、進行形で、現在完了形で」などと指示していた。 生徒達は、あらかじめ配られた以下のような英文を元にして声をあげていた。 以下の英文はこの場面の正確な記憶がないので私の想像だ。 I get up early. I take off my clothes I put on his pajamas. I wash my face. I have breakfast. など10個の英文を変化させていた。 教師が、「過去形で」「未来形だ」「進行形で」「現在完了形で」、あるいは「主語をSheに変えて」といったものもあったと想像する。 ミッションスクールでの彼女たちは、これらの英文を丸暗記せざるを得なかった。日本人の英語教師からはその日本語の意味を教えてらったりすることらあっただろう。あるいは友達から「先生が朝にやってきてGet up!とかTake off your clothes!と言っていたよ。get upは「起きる」という意味だよ」などと教えてもらったり・・・・。 一方ミッションスクールでない、大半の公立学校では英語教師は五文型理論で教えていた。ちなみにこの理論は、アメリカ人のOnion氏によって創られたが、すでに明治時代に日本の英語教育に導入されていた。 彼の教えを守る英語教師は、get up、take off my clothesなどは、「熟語だ、慣用句だ」言って丸暗記しろと逃げる。理由はこれら方位語でなる動詞フレーズは五文型では説明がつかないからだ。そもそも英語の日常会話の70%以上が方位語を含んだ表現なのにその説明を放棄したということだ。
さらに強調したいのは五文型理論がもたらした弊害だ。 wash my face やhave breakfastのフレーズに注目して欲しい。 この文型になると、英語教師はやたらと元気になる。 I wash my face.はSVOの文型で、「私は 洗う 私の顔を」となるのだ、と。 英作する場合もこの順序でするなり、と教える。 いつの間にか、英語発想を教える場から日本語発想を教える場へと変わってしまっていることに気づくべきだ。 ここで私たちの先人のことを思い出してほしい。日本は昔、漢文の影響を受けてきた。しかし彼らは漢文の語順(英語も同じ)である「我は 読む 書を」を「読書する」にした。つまりread a bookにしたのと同じだ。あるいは「商いを営む」を「営業する」といったことだ。
さて五文型理論の弊害は、「何かをゲットする」「何かをキープする」「何かをメークする」といったおよそ英語発想とし異なる日本語の発想を持ち込んだことだ。 まさに「緑の小池」や「ルー大柴ヶ状態だ。 簡単に言うと、英語の発想であるget somethingが身についていればget money、get the first prize、get a young girlなど表現が増えていく。 一方て、make somethingでは、make moneyだと「金儲けをする」、make a face「顔をしかめる」、make a long face 「渋い顔をする」、make up one's face 「化粧をする」など。 ちょっと考えても、いくらこれらはSVOの文型だと説明されても、これらの日本語訳から英語表現をするのはほとんどムリだろう。