競馬コナンG ~1億円の道~
グレードレースに特化した競馬情報を 探偵ヨロシク 情報収集!! 気になるあの馬をフォーカスします。
 



【天皇賞】ウオッカJC白紙に…最悪引退も(ディリー)

 断然の1番人気に応えられず力なく引き揚げるウオッカ(手前)
 断然の1番人気に応えられず力なく引き揚げるウオッカ(手前)

 「天皇賞(秋)・G1」(1日、東京)

 ゴールが近づくほどに悲鳴が交じった大きな歓声が、府中の杜に響きわたった。1番人気のウオッカは3着。牝馬による初の秋の天皇賞連覇と、JRA・G1勝利最多タイ(7勝)の記録達成はかなわなかった。

 多くの報道陣に囲まれた武豊は「完敗です」と第一声を上げた。スタートして、リズムを大事にした人馬はゆっくりとポジションを後方へ。カンパニーを1馬身半ほど前に見る形でレースは進んだ。1000メートル通過が59秒8と、G1としては緩やかな流れ。勝負は最後の切れ味勝負に持ち込まれる。スパートをかけた勝ち馬を追いかけるように馬群を縫い、ラストは内に進路を切り変えたが、その差は詰まるどころか、スクリーンヒーローにも先着を許した。

 上がり3F32秒9の末脚は勝ち馬と並んで最速タイ。「最後の脚は安田記念(3F35秒7)どころではなかったが、追いつけなかった。状態は良かったし、折り合いもついていいレースはできた。最後はカンパニーと同じ脚になってしまった」。自身も秋の盾3連覇を狙った鞍上はレースを振り返り、勝者をたたえた。

 角居師も静かに口を開いた。「前に行く馬がいるからとは(武豊と)話していた。はじけているが、ほかにもはじける馬がいた。いいポジションで、いい競馬で負けた。完敗と言うしかないですね」と敗戦を受け止めるしかなかった。

 規定路線として次走はジャパンC(29日・東京)を予定していたが、次走について問われた指揮官は「あまり負けるのもどうかという気もしますね。1人では決められないことですが…」といったん白紙に。最悪このまま引退の可能性もにおわせた。今後については、近日中にオーナーサイドと話し合われることになりそうだ

 

【天皇賞・秋】3着ウオッカ“今後”に微妙なニュアンス

<天皇賞・秋>NO・1ポーズをとる横山典カンパニーに及ばなかった武豊ウオッカ
<天皇賞・秋>NO・1ポーズをとる横山典カンパニーに及ばなかった武豊ウオッカ
Photo By スポニチ

 「第140回天皇賞」が1日、東京競馬場で行われた。1番人気に支持されたウオッカはインから鋭い末脚を繰り出したが、3着が精いっぱい、連覇は夢と消えた。

 ウオッカが負けた。大歓声の陰で言いようのない喪失感が胸を包む。JRAプレミアムが付いても単勝オッズは2・0倍。圧倒的な支持に応えられなかった。武豊の第一声はシンプルなものだった。

 「完敗です」

 道中は折り合いに専念してイン後方から。直線で間を割ってからは凄い脚を繰り出した。だが、3着。牝馬初となる連覇の夢は消えた。武豊が振り返る。

 「状態は前回よりも間違いなく上。折り合いが付いて、いいレースができましたが、最後は同じ脚色になってしまいました」

 角居師は「この時計ですし、はじけてはいるんですが、もっとはじけた馬がいた」と分析した。上がり3F32秒9は勝ち馬と同じ。スペースを探して立て直すロスを考えれば、一瞬の伸びはケタ違いだった。勝ちタイムは昨年に並ぶレコードタイ。それより0秒3遅れたことについては「加速するまで時間がかかっているのもある」との見方だ。衰えはない。そして、角居師は「いい競馬で負けた」とまとめた。レース後はいつも通りに上がり運動。馬体にも異常はない。力を出して負けたのだ。

 今後はジャパンC(29日、東京)が既定路線。だが、角居師は「分かりません。1人では決められません」とオーナーとの協議をにおわせた上で「あまり負けるのも、かわいそうな気もします」と微妙なニュアンス。今年の安田記念優勝後には来年も現役を続行するプランが持ち上がったが、ここにきてトーンダウン。年齢的なものを考えれば、引退する日はそう遠くはないはず。もう1度輝けるのか。そして、そのレースはどこなのか。ファンは再び声援を送る場面を待っている。 [ 2009年11月02日 ]

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【天皇賞・秋】ウオッカ連覇へ!スキなし11秒6!!

<天皇賞・追い切り>併せ馬(左・ダノンプログラマー、中・トーセンモナーク)から抜け出すウオッカ
<天皇賞・追い切り>併せ馬(左・ダノンプログラマー、中・トーセンモナーク)から抜け出すウオッカ 

 女王にスキなし!「第140回天皇賞・秋」の追い切りが28日、栗東トレセンで行われ、ウオッカが万全の仕上がりをアピールした。CWコース5F66秒8~1F11秒6で、3頭併せの真ん中から余裕の先着。レース史上初となる牝馬による連覇へ。希代のスターホースがまた新たな勲章に王手をかけた。なお、同レースの枠順は29日に確定する。

 ウオッカの最終追いはCWコースでの3頭併せで行われた。行きたがることもなく、ゆったりとタメが利いていた。騎乗した武豊の表情も明るい。「凄く反応が良かったし、いつものウオッカらしい走りでしたね」

 3コーナーでは内のダノンプログラマー(3歳1600万)と外トーセンモナーク(4歳1000万)が前に出て“中へこみ”の態勢に。実戦に近い形になっても行きたがることなく、直線では2頭の間を余裕の手応えで抜け出して、食い下がったダノンに1馬身半先着してみせた。計時されたラスト1F(約200メートル)は11秒6。この瞬発力がまさにG1馬そのもの。折り合いが一番のポイントと語る鞍上の意のままに動いたことは評価できる。加えて武豊は成長も口にした。

 「落ち着きは去年の秋よりもある。リラックスできています。成長を感じることができますね。ドバイから帰ってきて、馬がたくましくなっているのを感じます」

 今春にアラブ首長国連邦・ドバイに遠征し2戦。長期滞在を経験したことで精神が鍛えられた。帰国後はヴィクトリアマイルで7馬身差と自身にとって過去最大の着差でV。安田記念では狭いスペースをこじ開け突き抜けた。ともに以前にはない力強さを感じる内容。武豊は今年G1・3勝目へ向けて、意気込みを新たにした。

 「春と同じくらいの感触をつかめた。何としても勝ちたいという気持ちは強いですね」

 今度はどんな競馬を見せてくれるのか。角居師さえも底知れぬ思いを抱いている。「競馬の仕方が変わってきています。良くなっていますね。競馬を使うごとに新しいウオッカが見られる」。秋初戦の毎日王冠は休み明け。やや気負いが見られたが、1走したことで落ち着きを取り戻したことは追い切り内容で証明できた。トレーナーは自信のコメントで締めくくった。

 「ホントにいい状態のウオッカになりました」

 今回も超一流の陣営が納得の仕上げを施した。大歓声に応える準備はできている。 [ 2009年10月29日 ]

 

【天皇賞・秋】武豊「求められるのは1着」

笑顔で答える武豊騎手
笑顔で答える武豊騎手

 ◇武豊と一問一答◇

 ――追い切りの感触を。

 武豊 最終追いとしてはいい感じでしたね。いつも調教では走る馬。ずっといい状態をキープしています。

 ――前走(毎日王冠2着)について。

 勝たなきゃいけない立場。負けたことは悔しいけど、秋初戦として内容は悪くなかった。折り合いを欠いたわけではないし、いいリズムで走れていたと思う。伸びを欠いたのは、力んで走っていたからだと思う。

 ――今回に向けて。

 以前から燃えやすい気性で、少し力んで走ってしまう。ただ、今年に入って、レース前は凄く落ち着いてくれるようになった。馬と呼吸を合わせてリズム良く走らせるだけです。

 ――意気込みを。

 結果を出さなきゃいけない馬。乗せてもらえることに責任を感じますし、求められるのは1着だと思っています。期待に応えたいですね。 [ 2009年10月29日 ]

 

 

【天皇賞・秋】進化続けるウオッカが歴史塗り替える!

連覇を狙うウオッカ
連覇を狙うウオッカ 

女王が巻き返す。「第140回天皇賞・秋」の主役はもちろんG1・6勝馬で、昨年の覇者ウオッカ。「1頭両断」でもウオッカの連覇の可能性を検証した。前哨戦の毎日王冠では昨年と同じようなレースぶりで2着。断然人気に応えられなかったが、本番で一変するのがこの馬のパターン。課題だった精神面もようやく完成され、史上初の牝馬による天皇賞・秋連覇へしっかり照準を定めている。

 5歳のウオッカだが「どこまで強くなるのか見てみたい」と角居師が語っているように、まだ進化し続けている。2歳の早い時期から活躍した馬は、古馬になると成長は鈍っていくものだが、この馬は成長力も規格外。酒井助手は「精神的に昨年よりも成長していると思う。落ち着いて調教できている分、それが実になっている感じ」と説明する。

 以前は危うい部分もあった精神面が完成の域に達した。主戦を務める武豊も前走の追い切りに騎乗した後に「ギャルからレディーになった」と証言している。前走・毎日王冠を振り返ってみよう。安田記念から4カ月ぶりの同じローテーション。いいペースで逃げ、最後は後続1頭だけに差されて2着。「結果として昨年と同じになってしまったので…」と酒井助手は残念そうに振り返るが、中身自体は違っていた。

 昨年のラップは

12・7~11・5~11・6~11・9~11・6~11・5~10・5~11・3~12・0

=1・44・6。

 今年のラップは

13・0~11・3~11・5~12・2~12・0~11・7~10・9~11・1~11・6

=1・45・3。

 前半3F35秒8~ラスト3F33秒8は同じだが、今年は道中2度の12秒台のラップが入っているように、昨年より制御の利いた先行策と分かる。着差は頭から1馬身に広がったが、道中でタメられた分、今年の方がゴールで、より力を残していた。となれば、レースの疲労が抜けるのも早い。「前走後はレースの10日後に時計を出せた」と酒井助手。1週前追い切りの21日には坂路4F52秒5をマーク。軽快な脚さばきに、叩いた上積みが十分すぎるほどうかがえた。

 使えば確実に良くなることは昨年のこのレースで証明済み。コースレコードの1分57秒2、ダイワスカーレットとのし烈な叩き合いに競り勝ったように、極限ぎりぎりの厳しいレースで強さを発揮するタイプ。本来の走りができれば、連覇が見えてくる。 [ 2009年10月27日 ]



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« エアシェイデ... ヤマニンキン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。