軽」(5日、小倉)
粗削りでも素質は快なフットワークで坂路を駆け上がったドレッドノート(左)=栗東トレセン
「小倉2歳S・G3確かだ。ドレッドノートは1日、佐藤哲を背に、栗東坂路で併せ馬。僚馬ビーム(2歳未勝利)にもたれて接触するシーンこそあったものの、鞍上のムチが入ると瞬時にシフトチェンジ。4F53秒2‐37秒9‐12秒2をマークし、0秒4の先着を果たした。「動き自体は良かったと思う。2歳だからまだ分からないが、能力はあるんだろうね」と佐々木師は及第点を与える。
デビュー戦は果敢にハナを切り、2着に6馬身差をつけた。物見をしながらの圧勝劇の一方で、レース前はイレ込みがきつく、装鞍所での暴れっぷりにトレーナーは頭を抱えたという。これを踏まえて、今回は厩舎で装鞍をして実戦に臨む。
「(レースの)100分前から鞍を着けることになるから、早く戦闘スイッチが入ってしまう。これは大きな不利。でも、初戦と同じコースだし、1度使ったことで落ち着きが出てくれるかもしれない」。精神面での成長が課題とはいえ、持って生まれたスピードは本物。絶対的な能力の高さでライバルを撃破する。