【きさらぎ賞】オルフェーヴル上がり最速も…/SP
オルフェーヴルはメンバー中最速となる上がり3F33秒2で追い込んだが、3着が精いっぱいだった。池添は「道中はハミをかんで行きたがった。(途中から)行きたいのはやまやまだっただけど、それだと次につながらないから」と先々を考えて折り合いを重視したことを強調。「まだ粗削りだけど、しまいは脚を使っている。今後のことを考えて競馬を教えているところだし、春に向けて実になってほしい」と気性面の成長を願った。 [ 2011年2月7日 06:00 ]
///////////////////////////////////////////////////////////
オルフェ勝ち負け期待/きさらぎ賞/NI
5日の栗東は前日までと一転して、馬場開場の午前4時半には気温0度まで冷え込んだ。寒さにも負けず、夜明け前の坂路に姿を現したのがオルフェーヴル(牡、栗東・池江泰寿)だ。グッと頭を下げ、気合たっぷりに4ハロン67秒2-15秒2で駆け上がった。吉村助手は「2、3走前はカイバを残したりしていたけど、今は追い切っても(食欲が)落ちなくなった。前走のようにジッとしていた方が競馬はしやすいと思う。何とかいい結果を」と勝ち負けを期待していた。
【きさらぎ賞】オルフェ自己ベスト51秒2 ・SAN 2011.2.3 05:06
俊敏な動きが状態の良さを物語る。午前7時の開門から間もない坂路で、オルフェーヴルが4ハロン51秒2の好タイムをマーク。先週の4ハロン51秒9を上回る自己ベストを更新し、重賞初Vに向けて万全の態勢を整えた。
オルフェーヴル(左)は抜群の瞬発力で、パートナーに楽々と先着。全兄ドリームジャーニーに近づくためにも、ここは勝ちたい一戦だ=栗東トレセン (撮影・恵守乾)
きさらぎ賞の追い切りが2日、栗東トレセンで行われた。ドリームジャーニーの全弟で、シンザン記念2着のオルフェーヴルは、坂路で4ハロン51秒2の自己ベストをマーク。併走馬に4馬身先着を果たし、重賞初Vへの期待が高まってきた。CWコースでは、ウインバリアシオンが鋭い動きで2馬身先着。トーセンラーは3頭併せで先着し、上昇ムードを漂わせた。なお、コティリオンは3日に追い切られる。
西の3歳重賞「第51回きさらぎ賞」組では、ドリームジャーニーの全弟オルフェーヴルが坂路で4F51秒2の好時計を楽々とマーク。万全の仕上がりで重賞初制覇を狙う。
「前走時も動きは良かったけど、さらに良くなっている。全体のタイムというより、追ってからの反応や動きが、今まででいちばんといってもいいね」
シンザン記念2着から中3週での競馬。池江寿調教師は、短期間で凄みを増していく愛馬の姿を誇らしげに見つめた。
最終追い切りは、池添騎手を背にオーシャンブルー(牡3新馬)と併せ馬。前半は僚馬を追いかける形で折り合いに専念した。ラスト1ハロン手前で射程圏に捕らえると、鞍上のGOサインに鋭く呼応。並ぶ間もなく一気にかわし、あとはゴールまで一直線。最後は一杯に追われ、ラスト1ハロンは12秒3の瞬発力で、4馬身の先着を果たした。
池添も「反応が良かったし、抜け出して1頭になってからも、集中して走っていた。本当にいい動きでした。追い切り後もケロッとしていたしね」と、手綱から伝わる好感触に笑顔だ。
4つ上の全兄は、同じ池江寿厩舎で活躍するGI3勝馬ドリームジャーニー。デビュー当初から比較され、兄弟の主戦を務める池添が寄せる期待は大きい。
「(シンザン記念は)先行有利の馬場状態で、あの脚を使えるのは力がないとできない。完成してくればGIを獲れる馬だと思っているし、何としてもクラシックロードに乗せたい」
メンバー最速の上がり3ハロン33秒5で追い込んだ前走の内容を、池添は高く評価。今春に夢を膨らませる。この中間は単独で行動させたり、集団の中で歩かせたりと、調教を工夫して精神面の強化にも努めてきた。心身ともに着実な成長を遂げているオルフェーヴルが、重賞初Vを決めてクラシックへの手応えをつかむ。 (瀬戸聡)