ホッコーパドゥシャ 10' ４月 大阪杯 ２０００m (阪神)

【大阪杯】パドゥシャ、衰え知らず！  <DA

上昇気流に乗ってきた８歳馬のホッコーパドゥシャ＝栗東トレセン（撮影・松井愛子）

　「大阪杯・Ｇ２」（４日、阪神）

競馬界はオジサンパワー真っ盛りだ。オーシャンＳから先週の高松宮記念まで、目下４週連続で７歳以上の馬が重賞Ｖを果たしている。仁川のＧ２戦にも、ホッコーパドゥシャ、サクラオリオン、フィールドベアーとベテラン３頭がスタンバイ。そろって、衰えの２文字とは無念だ。熟練のフットワークでターフを駆け抜け、世のオジサンファンを勇気づける！

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たるんだおなかは戻らない。寒くなれば関節が痛み、暑くなれば汗がしたたり落ちる。昼はカップラーメンで飢えをしのいで、家に帰れば娘より先にお風呂に入れない…。人間界ではつらい立場のオジサンだが、今年の競馬界は違う。ベテランが元気いっぱい。仁川のＧ２に挑む、８歳馬ホッコーパドゥシャも衰えなど全く感じさせない。

昨年の３月、浜田厩舎の定年解散により村山厩舎へと転厩した。転厩２戦目の福島民報杯をレコード勝ちすると、新潟記念で重賞初Ｖ。サマー２０００シリーズのチャンピオンとなった。「転厩したときは夏に弱いと聞いていたが、そんなことはなかったみたい」と村山師はタフさをたたえる。その後の３戦は凡走が続いたが、前走の中京記念ではメンバー最速の上がりで鋭く伸びて３着。１４キロのシェイプアップが奏功し、本来の鮮やかな決め脚を取り戻した。

近年は存在感を増す一方の高齢馬だが、特に３月は重賞で勝ち星を量産した。今年行われたＪＲＡ平地古馬重賞２２戦のうち、世代トップの７勝をマークするなど快進撃。オーシャンＳから先週の高松宮記念まで、４週連続で７歳以上の馬がＧタイトルを獲得している。

元気といっても年齢は重ねた。指揮官は常に馬体のケアを最優先に行っている。「ケイコも攻めて攻めてじゃなくて、いかに調子をキープしていくかがカギ。大阪杯は１頭だけ抜けている感じだが、あとはドングリの背比べ。ここで上を目指したい」。

今後は休養を挟んで、今年もサマー２０００シリーズに向かう予定。春を最高の形で締めくくり、エネルギッシュに太陽の季節へと繰り出す。

 

【産経大阪杯】パドゥシャ馬なり５６秒３  <SAN 

2010.4.1 05:05

中京記念３着のホッコーパドゥシャは、戦績的にも暖かくなって調子を上げるタイプ。馬体が絞れて毛ヅヤも良化し、この日の坂路では２本目に馬なりで４ハロン５６秒３（ラスト１ハロン１３秒３）を計時した。

「前走は体も絞れて荒れた内から鋭く３着。競馬の翌週は楽をさせて、先週からしっかりと乗り込んで仕上がりもいい。阪神も合いますから」。芝２０００メートルでは福島民報杯でレコードＶ、新潟記念勝ちの実績もある愛馬に、村山調教師は上位争いを見込む。

 

パドゥシャ動き軽快…大阪杯追い切り  <HO

◆大阪杯追い切り（３１日）　鮫島がまたがったホッコーパドゥシャは、坂路で単走。ステッキが一度も入ることなく、最後まで馬の走る気持ちに任せた。それでも、しっかりとした脚取りで駆け上がって、５６秒３。ラスト１ハロンは１３秒３で最終調整を終えた。

時計は決して速くないが、村山調教師は満足そうに話した。「ジョッキーは『前走（中京記念３着）より反応がいい。動きも軽い』と言ってくれた。見た目にもいい感じ。先週からしっかり乗っているし、前回と同じくらいの馬体重（４７８キロ）で出られる」。

さすがに、グランプリホースには一目置くトレーナーだが、ほかのライバルには一歩も譲らない。「１頭抜けている馬がいるが、それ以外とは差がない。コース相性もいい。楽しみ」。昨年のサマー２０００シリーズのチャンピオンは、気温の上昇とともにグングン調子を上げている。

（2010年4月1日06時01分  スポーツ報知）

 

 

【大阪杯・Ｇ２】ホッコーパドゥシャ再度大駆け　　＜SAN

　「大阪杯・Ｇ２」（４月４日、阪神）

中京記念では、直線目の覚めるような末脚を繰り出して３着に健闘したホッコーパドゥシャ。８歳になったが、馬はまだまだ元気だ。「前回は馬体が絞れていたことが良かったのかも。使いつつ良くなっているのは確かです」と村山師。理想である４７０キロ台での出走がかなえば、再度大駆けするシーンも十分考えられる。