「阪急杯・G3」(28日、阪神)
自慢のスピードが映える。ヘッドライナーは当初、翌週のオーシャンSを視野に入れていた。しかし、よりベストの条件を求めて、開幕週の仁川にチャレンジを決めた。「(僚馬の)エイシンタイガーと比べると、道中は我慢ができる。こちらは7F戦もこなせるしね。行く形がベストだが、差して勝つ競馬も経験している。流れにも乗りやすいんじゃないかな」と西園師は久々の距離を前向きにとらえる。
今回が休み明け4走目。前走の淀短距離S(5着)では498キロと使いながら体が増えていた。「放牧から帰ってきて、随分と体に実が入ってきた。ここにきて成長してきているようですね。前走も今までのようにバタッと止まっていない。力をつけていますよ」。6歳を迎えたセン馬の成長に目を細める。
多くの短距離馬が顔をそろえる西園厩舎だけに、高松宮記念(3月28日・中京)での活躍が期待される。ヘッドライナーにとって中京の電撃戦といえば、2走前の尾張Sで勝利を挙げた相性のいい舞台だ。「時計も速かったしね」と指揮官はその内容を評価する。重賞奪取で弾みをつける。