【若葉S】切れ味ケタ違い!好気配ダムール <SAN
2010.3.20 05:05
《本紙の狙い》エイシンフラッシュが熱発で回避。ヒルノダムールにとって、与しやすいメンバー構成になった。中間の乗り込みは入念で、さらにパワーアップ。前走以上の状態に仕上がっており、瞬発力の違いを見せつける。2戦2勝のペルーサが相手の筆頭。
ダムール10キロ筋肉増2馬身先着/若葉S <NI
-
- 藤田騎手を背にCウッドコースで併せ馬を突き放すヒルノダムール
<若葉S:追い切り>
土曜阪神の皐月賞トライアル、若葉S(芝2000メートル、20日、2着までに優先出走権)に出走するヒルノダムール(牡3、栗東・昆)は、本番でのローズキングダム(牡3、栗東・橋口)との初対決へ負けられない1戦となる。
前日の雨が残り、重くなった栗東Cウッドを17日、ヒルノダムールが豪快に駆け抜けた。直線入り口で先行するトキノヤマトボシ(古馬1000万)に接近すると、藤田騎手のゴーサインに瞬時に反応。レースで見せる瞬発力そのままに一気に突き放し2馬身先着した。6ハロン79秒4、しまい1ハロン12秒4。馬場コンディションを考えると上々の時計だ。
馬体の成長も著しい。若駒Sから1カ月半。後肢がグンと盛り上がり、見た目にはっきり分かるほど進化を遂げた。昆師は「もともと芯(しん)の入った馬だったが、よりしっかりしてきた。大きくなって筋肉量が増えた。10キロぐらいは成長分」とビルドアップした体に目を細める。若駒Sはディープインパクト、アンライバルドといったクラシックホースを生み出した出世レース。そこで評判馬ルーラーシップを33秒1の脚でねじ伏せ、世代トップクラスの力を証明した。
担当の平岩厩務員は、厩舎の看板馬で27日のドバイゴールデンシャヒーン(G1、AW1200メートル、メイダン)に出走するローレルゲレイロも受け持つ。今回は遠征の帯同はできず「行きたかったけど、日程的に難しいから」と日本から声援を送ることになった。ヒルノダムールが3勝目で弾みをつければ、ゲレイロの後押しになる。
[2010年3月18日8時21分 紙面から]
【若葉S】ダムールに藤田「モノが違う」 <DA
CWで絶好の動きを見せたヒルノダムール=栗東トレセン
「若葉S」(20日、阪神)
抜群の動きで出来の良さを伝えた。ヒルノダムールは17日、栗東CWで一杯に追われ、6F79秒4‐37秒3‐12秒2の好時計をマーク。前日に降った雨が残る重い馬場もお構いなし。併せたトキノヤマトボシ(4歳1000万下)を子ども扱いにして0秒5先着した。「しまいだけはやっておかんとな。外を回ってこの時計だから、モノが違う」と手綱越しから伝わった感触を藤田も絶賛した。
動きを見届けた昆師も驚きの表情を見せる。「予定より4秒ほど速かった。見ている感覚以上に時計が出ている」と破格の時計に目を丸くした。この中間は馬体重が10キロ以上も増えているという。「太いかなと思ったけど、これだけ動けば大丈夫。成長分だね。何の不安もない」。落ち着きが出て、短期間でも成長がうかがえる。「雰囲気が大人になった。遅生まれの分、この時期に変わってくるんだろう」。皐月賞、ダービーをにらみ、気配は上昇カーブを描く。
「負けられない」。そう言って指揮官が力を込める一戦。力強く突破し、大舞台へと突き進む。
<SCRIPT type=text/javascript> </SCRIPT>
ヒルノダムール理想的な79秒4…若葉S追い切り <HO
◆若葉S追い切り(17日) 皐月賞トライアルの若葉S(20日、阪神=2着まで優先出走権)に向け、有力候補のヒルノダムールは17日、栗東のCウッドチップコースで追われた。
トキノヤマトボシ(4歳1000万)を2馬身追走して迎えた直線は、ラスト1ハロン12秒4の末脚で2馬身半も抜き去った。6ハロン79秒4のタイムに、昆調教師は笑顔を見せた。「一瞬でかわしたし、見た目以上に時計が速い。理想的な追い切りができた。腹回りがドシッとして、成長感じる」。
ハイレベルの戦いとなった1月の若駒Sで、評判のルーラーシップを2着に下して2勝目を挙げた。ラスト3ハロンは33秒1の豪脚だった。「結果を出してもらわないと困る。別路線組からも強い馬がいるというのを見せたい」。トレーナーは確実に勝利をものにし、本番の舞台に立つつもりだ。
【若葉S】ヒルノダムール剛脚「破格の時計」 <SP
|
CWコースで追い切るヒルノダムール(右) |
前走・若駒Sで上がり3F33秒1の剛脚を繰り出し、快勝したヒルノダムール(牡=昆)はCWコースで6F79秒4~12秒4と力強い動き。「時計は出さない予定だったけど、併せた相手も走ったからね。3歳だったら破格の時計でしょう」と納得の表情だ。勝って本番を迎えたい。 [ 2010年03月18日 ]