「エプソムC・G3」(13日、東京)
目下の充実ぶりを存分に示した。新潟記念Vで勢いに乗るゴールデンダリアは9日、美浦Wでプロヴィデンス(4歳1000万下)との併せ馬。前を行く僚馬との差を1馬身で保ったまま、4角手前で内へ。並んでいたのはそこから残り1Fまで。馬なりのままスルスルと併走馬を引き離すと、5F67秒6‐37秒1‐12秒4で1馬身先着した。
「前回もすごく良かったけど、今回も同じように反応が良かったよ」。騎乗した柴田善は笑顔で口を開いた。3歳時は決して万全の状態ではなかっただけに「3歳のころに今ぐらいの状態で使えていたら…」と、なし得なかったクラシック制覇に思いを巡らせる。「もともと素質のあった馬だからね。体が楽になったせいか、前みたいに走っていて耳を絞ったりしなくなった」。主戦は成長ぶりに目を細めた。
蟻洞(ぎどう)のため1年9カ月もの長期休養を強いられたが、二ノ宮師も「昨秋あたりからようやく走れる状態になってきた」と完全復調をアピール。秋のG1タイトルを見据え、遅咲きのフジキセキ産駒が躍動する。
【エプソムC】善臣満点ダリア12秒6