農家民宿 「椀de縁」 シェアハウス・ゲストハウス (バックパッカー、ライダー寝袋持参、自炊可)

漆器、茶事、田舎暮らし(河和田型グリーンツーリズム)
うるしの里で、面白いことしよっせ!

茶事vol、3 「茶飯釜」・・その1

2011-04-11 | 我流茶々
3月4月と釣り釜で稽古をしてる。
昨年の「炉」の季節からの弟子入りなので年間通しての稽古はまだしてないので、
なんでも初めてづくしで面白いっす!(笑)

そして私の亭主デビューです。弟子入り半年が早いのか遅いのか??


そう初めての亭主が、タイトルどおり「茶飯釜」の茶事でした


私がする1週間前に、先輩が亭主、私が正客役で、茶飯釜の練習
したので、その通りすればいいんだなって、ジックリみてました。
師匠は水屋で3人前の料理作り、次客役と、教えるのと急がしくしてました・・


私が亭主をする4日ほど前に、師匠と別の用事で会ってて・・なんだかんだで、
うちの父ちゃん(旦那)を招待なさいってことになってもた。
師匠曰く「案内状だしなさいね~、ホントは巻紙がいいんだけどねぇ~」って!!
「はぁ~~~???」そんな茶事の案内状なんて書いたことないしぃ~
結婚式の招待状みたくでいいんか?

ネットで検索するも、案内状の描き方が載ってる本の案内しかでてこんし・・

季語だけ入れて適当に書いて父ちゃん(旦那)にわたす。



師匠にお見せして・・「まあ大体そんなとこね、あと出席者の名前もねぇ、
正客誰々、以下何名でもいいのよ。こんど書き方教えてあげるわ」
・・って先に教えてだわ。

んで、前日に道具用意しに伺ったら・・
「Ahさん、せっかくだから、箸洗い(小吸物)と八寸入れましょう~」
ええぇ~~1週間前、先輩の時は省略だったのだよ。
まあ、正午の茶事とそれは同じだからいいけどね・・
「ああ、Ahさんそれからねぇ~~」
って、まだなんかあるんかよ!!

「先週と同じじゃ面白くないから、金色(味噌汁)おかわりできるように
やってねっ!先週、長手盆に飯椀、お膳に汁椀おいたけど、今度は
長手盆に、飯椀汁椀両方置いてね~。
茶飯釜は、草(真・行・草の草)の点前だから色々やり方あるのよ!
正午の茶事知ってればできるわね」

おいおい、先輩と違うんじゃねえの。


しかも、私ゃ初めての亭主だよ!!どうなってもしらんぞ!!!

テキスト?みたら何通りかあったけど、
その1・ご飯をよそってあげる
   ・汁は回して客にしてもらう
   ・飯器を回して客にしてもらう

その2・ご飯をよそってあげる
   ・汁をよそってあげる
   ・飯器を回して客にしてもらう
確かに、どちらも載ってたけど、
その他、吸い物、八寸が先とか・・・

でもでも・・汁のお替りなんてどうすんだよぉ~~
そんなの、どこにも載ってないよぉ
常に自在(釣り金)には何か乗ってないと・・

金色(味噌汁)と、炊き合わせ鍋(進肴?)と、
ヌレ釜(ご飯炊いた釜を急いで水屋に持っていき
さっさと洗って、お茶点てるよう水張って戻すのだよ)の、
三つ巴自在(釣り金)争奪戦になるんじゃ???

イメージトレーニングがイメージ通りにならん!!
とりあえず組釜式2枚用意することに・・

いよいよ当日、小雨交じりの日嫌な予感??

師匠曰く「せっかく旦那さん来てくださるのなら、正客やってもらいましょう~
貴人様扱いにするから、私が介添え(介護?)するからいいわよ。
疲れたら、横になって寝ててもいいのよ~それがホントの茶事なのよ」

ホントにベットの用意してくれてのにはビックリ。

「ああAhさん、それからねぇ~」
おいおい、まだ何か増えるのぉ~
「せっかくだから、寄り付きも、外の腰掛待合もしましょう~
丁度、名残の雪もあるし、小雨だけど、風情があっていいわぁ~
炉の灰形したら、火入れの灰形もよろしくねぇ~」

って師匠は露路の掃除をしながら私に言ってくるのよ!
朝行って、いきなりですよ、いきなり

さあ私の亭主デビューはどうなるのやら・・



皆さんにじり口から入っていきます。

私は不安より、ワクワク感でいっぱいでした・・
実践練習でありながら、本番でした。