水銀党です。
最近友人の外蛯沢に勧められて、木曜の深夜にWOWWOWのノンスクランブル放送でやっている『半分の月がのぼる空』というアニメを見ています。
原作は電撃文庫で私も好きな橋本紡先生の書かれた小説です。全六話と短いアニメでファンには不満だそうですが、アニメとしての完成度は悪くなく、原作を無理して要約しようとする作品に特有の焦って切り詰めている感もあまり無いので、個人的には良作だと思います。先週三話をやって、残り二話しかありませんが、これからがクライマックスですので、まだご覧になっていない人は、よかったら見てみて下さいな。
主人公が軽い病気で入院した先で、重たい病気で入院している少女と出会う、ツンデレの幼馴染あり車狂のワイルドな女医さんありという、一見するといかにもギャルゲーっぽい物語ですが、そこはさすがリバーズエンドやバトルシップガールの橋本先生だけあって、奥が深い内容です。
入院しているヒロインの女の子が、外見と境遇がめぐさんと似ているんですがね(笑)、性格が全く正反対なので面白いですよ。
というわけで、今日のメインテーマに。
ジャンジャカジャ~ン♪♪
水銀党特番『ELDER SISTER主人公・藤沢詩織の素顔に迫る!』
党本部・幹事長執務室
冬月「藤沢詩織一等宙尉。任務で多忙な中、遠路はるばる大儀である」
詩織「は・・・」
低い声で、詩織は返答した(ナレーション)
冬月「(・・・なんだ、この妙にシリアスなオーラは)貴官の人気投票出馬に、総裁はことのほかお喜びだ」
詩織「・・・・・」
詩織はただ直立不動のまま、黙って次の言葉を待った(ナレーション)
冬月「(脂汗)バレンタイン投票が終了した今、君は我が水銀党唯一の公認候補となった。党内の期待も大きい。頼んだぞ、藤沢君」
詩織「・・・了解しました。微力ながら、最善を尽くします」
わずかな沈黙の後、詩織はそう答え、儀礼的に敬礼した(ナレーション)
冬月「・・しかしその白い制服、中々洗練されたデザインだね。君によく似合って・・・」
どこか気まずいその場の雰囲気を取り繕おうと、幹事長がくだけた口調で冗談を言ってみせる。だがその気遣いさえ、今の詩織には煩わしく感じられた(ナレーション)
詩織「・・・・・。閣下、ご用件は、もうお済みでしょうか」
丁寧だがどこか棘のある口調で、詩織はそう尋ねた(ナレーション)
冬月「え?・・・あ、ああいや、どうかねこの後、せっかくの機会だし、銀様と三人で食事でも・・・」
冬月幹事長の安穏な態度に、詩織は苛立つ。忙しい中呼び出され何かと思えば、人気投票などという下らない余興と、食事の誘いとは。
前線でどれだけの兵が死んでいるのか、数字でしか知らないくせに。
詩織は微かに、眉をひそめた(ナレーション)
詩織「申し訳ありませんが、任務がございますので」
冬月「・・・そ、そうか。ご苦労」
戸惑う幹事長を尻目に、詩織は踵を合わせてもう一度敬礼すると、きびすを返した。
詩織「・・・失礼します」
バタン。
カッ・・カッ・・カッ・・・・
冬月「ふぅ・・・緊張した。なんなんだ、あのプレッシャーは(汗)」
銀様「・・・あんた、何自分の書いたキャラクターに気圧されてるの。情けない」
冬月「あ、銀様。いたなら言って下さいよ!」
銀様「いや、途中から来てたんだけど、私も声かけ辛くってさ・・・いやー、相変らずシリアスね、あんたの小説のキャラの雰囲気は。この平和なブログに持って来ると、違和感ありまくりだわ。
特にあの皮肉っぽいナレーションがやばいわ。どこの政治小説よ?
なんかもー、サイコ漂うノンストップシリアスって感じよね!」
冬月「・・・それはソラの小説でしょうが(汗)」
銀様「あはは、好きよねあの人、『サイコ漂う』ってフレーズ」
冬月「まあそれはおいといて、良いニュースと悪いニュースがありますぞ」
銀様「へえ、悪い方から聞きましょうか?」
冬月「藤沢詩織の選挙活動が、遅々として進みません」
銀様「・・・まあ、あれじゃあブログでギャグもできそうにないしねえ・・・月末までにあんたが続き書いて、それで知名度地道に稼ぐしかないわね~」
冬月「・・了解。で、良いニュースですが、薔薇水晶の保釈が成立しました。次回はここに出てこられますよ♪」
銀様「おお♪あんな奴でもいなきゃ寂しいってことは、やっぱり私達って餓えてるのね~」
冬月「・・・ただ、別の容疑で再逮捕されれば、また拘置所に逆戻りですけど」
銀様「駄目じゃん」
冬月「最近の検察、異常に厳しいですからね・・・とりあえず今度会ったら、
『よおエンジュメイデン』って声かけてやりましょうよ」
銀様「駄目よそんなの、あの子泣いちゃうよ?」
冬月「へいへい、お優しいこって・・・」
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