COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

<シリーズ 森に生きる>のドキュメンタリー

2011-06-21 14:44:00 | Weblog

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 6月23,24の両日早朝(22、23日深夜)のBS世界のドキュメンタリーの<シリーズ 森に生きるで、燃えた森の再生をテーマにした、新作のドキュメンタリーが放送されます。23日の舞台は中米のホンジュラスで、焼畑後に空中の窒素固定に働く根粒バクテリアが寄生するマメの木を植えて、養分の失われた土壌の回復を早めようとする研究者の試みが、2日目の舞台は大規模な火災に見舞われたオーストラリアの森林の驚異的回復の様子を1年間追った記録です。いずれもチャンネルはBS1で、放送時間は00:00-00:50(24時間表記)です。以下は番組HPから得られた放送内容の概要です。

23日(木)「“マメの木”が森を救う!」
 焼き畑農業は森林や原野を焼き、農作物の栽培を数年行った後、土地が回復するのを数十年間待って再利用する農法。このやり方を守れば、“持続可能な農法”だ。しかし最近では十分な休閑期間をとらないまま栽培を行うため、土地がやせてしまい思うように収穫できず、新たな農地を求めて森林を次々に焼くという悪循環が起きている。その過程で大量の二酸化炭素が排出され、地球温暖化が促進されているといわれる。
 熱帯地域の環境や生態に詳しいマイク・ハンズ博士は自らも農家。25年に渡って環境にも優しい代替農法の研究を続けてきた。焼き畑農業での収穫の減少は、土中の重要な栄養分が失われることが原因だと知ったハンズ博士は、畑の間にマメの木を植えれば不足する栄養分を補えると考えた。 そこでハンズ博士は焼き畑農業が続くホンジュラスで、やせた農地にマメの木を植えて収穫を増やす農法を広めようと考える。さらに地元NPOの助けを借りて政府関係者にも会い、「農業を通して温暖化防止に貢献する」ことを提案。COP15(コペンハーゲン)に向けて準備を進めていた。しかし2009年6月に起きたクーデターで計画を断念。マメの木の種を買う資金にも困るようになる。ハンズ博士は、焼き畑に代わるこの新しい農法を広めることができるのか。博士の活動を4年間に渡って密着したドキュメンタリー。【原題:Up in Smoke  制作:Notion Pictures (イギリス 2011年)】

24日(金)「焼け跡に芽吹く~山火事の森 1年の記録」
 2009年2月、夏のオーストラリア南東部は猛暑に襲われた。さらに12年連続の干ばつに見舞われ、ビクトリア州の深い森林でも乾燥が進んでいた。そこへ強風と雷が襲い、発火。瞬く間に炎が住宅や森を襲い、逃げ遅れた人びとと動物たちが逃げまどう。
 40万ヘクタールが焼き尽くされたあと、川に逃げ込んで奇跡的に助かった人は、気づくとすぐ近くに難を逃れたコトドリ2羽がいたという。3日後にはまだ熱の残る地面からはキノコが。母なる自然は死に絶えていなかった。
 火は3週間くすぶり続け、5週目に初めて森に雨が降る。すると、焦げたユーカリノキの幹から早くも新芽が芽吹き始めた。森の再生は既に始まっているのだ。地面では膨大な数の種が発芽し、灰を栄養分に伸びていく。火事により地表に光が届くようになったことでシダ類が地面を覆い、昆虫などが増えると大型のトカゲやヘビなども戻って来た。
 冬。絶滅危惧種のフクロモモンガダマシが、被害を受けた森で冬を越せるよう、保護活動グループは餌箱とカメラを設置して観察する。火事のあとに確認できているのはわずか6個体のみだ。そして春、さまざまな草花が芽吹く。その若芽や種を求めて小動物や鳥が集い、さらにそれらを餌にする大型の動物や鳥もやって来て、森は活気を取り戻していく。
 火事から1年後、専門家は奇跡的な光景を目にする。完全に焼けてしまったように見えるマウンテンアッシュの枝に新芽が出ていたのだ。これまでに例がないという。その一方で焼けた木の伐採も進む。しかし、焼けた木々は森の再生に必要であり、伐採してしまえば回復は200年遅れることもあると専門家は指摘する。【原題:Out of the Ashes  制作:December Films (オーストラリア 2010年)】

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