29～30日の番組見どころ

29日　21：00-22：15　NHK総合　NHKスペシャル「日本国憲法誕生」。
現行憲法がGHQ（連合軍総司令部）による「押し付け」という見方がありますが、２月10日の ETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」では、憲法学者鈴木安蔵氏らがまとめた草案に、占領軍が着目していたらしいことが放送になりました。今回の番組は、公開された国会の憲法改正案委員小委員会の秘密議事録などの資料をもとに、GHQ草案に日本側による様々な修正が施されていたことが放送されます。

30日（月）00：05-01：55　NHK総合　証言でつづる現代史スペシャル「こうしてソ連邦は崩壊した」
死去したエリツィン前ロシア大統領の追悼でしょうか、昨年暮れに放送された番組の再放送です。間に10分間のニュースを挟んで、前編は、ゴルバチョフソ連邦書記長の権威失墜とエリツィンの台頭に象徴される「８月クーデター事件の内幕」、後編は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの３共和国首脳がソ連邦の存在の停止を発表した「ベロベジの密約の真相」です。
特に後編は、経済の破綻、核の分散、民族紛争の激化といったソ連邦の解体にともなう“危機”を回避するためのぎりぎりの妥協に至る過程を扱った、迫力がありました。架空の大量破壊兵器の存在を根拠に始まった軍事行動で、イラクに大混乱が起こっている現状を考えると、当時の3首脳は相当な熟慮の上での交渉を重ねたものだと感じました