未だ うちゅうじん

人魚が人間になりたいと思うように、日々人間になるよう鍛錬中

ある縄跳びの物語

2010-09-26 22:24:38 | うちゅうじんの日記

去年のクリスマスに縄跳びを手にしてから今日に至る間、
24人の24通りの縄跳びの物語がある。

「よっしゃ!今日初めてできたぁ!」
1人の男の子が叫んだ。
彼は、回している大縄に入るのが怖くて、入ってもタイミングが違うとあっと思って、
ついつい戻ろうとしてしまう。
しかし、それをすると縄が首に巻きつくから危ないので、つい私も注意してしまう。
わかっちゃいるけど・・・といった感じで、何度練習しても、つい戻っちゃうのである。
運動会の前日も当日の朝も家で練習し、でもなかなか成功せず、表情硬くしたまま登園。
そして、運動会が始まってしまった。
いよいよ大縄。彼の番。
大縄を回す担任の手にも力が入る。
タイミングを合わせて、ぐっと息を飲んで、走りだす。
「もどらないで!がんばれ!」心の中で応援する。
ジャンプ!ジャンプ!
そして、そのまま抜ける!
見事成功!!
その瞬間の彼の一言。
「初めてできた!!!」

これは、24つの物語の中の1つである。