未だ うちゅうじん

人魚が人間になりたいと思うように、日々人間になるよう鍛錬中

尊敬する人

2010-05-23 00:08:01 | うちゅうじんの日記

彼は、少し身体にハンディキャップがある。
でも彼にはハンディキャップを感じさせないものがある。

ひたむき 前向き 一生懸命 貪欲 

彼のもつ意欲の強さは、人一倍。

そんな彼と山くだり。

登りよりも下りの方が、足に負担がかかる。
勝手なこちらの予測では、ほとんど自分では降りられないだろうと考えていた。
足の負担と危険を考えたら、下りは無理だろうと。

ところが

差し出す手を振り払うように自分でくだりはじめる。
一歩一歩しっかりとした足取りで。

「無理だ」と決めつけていたことが恥ずかしくなった。
そして、自分の足で山を降りた喜びを共感したいと思った。
だから、彼の足で降りれる道を先導することに徹した。

彼のすごいところは、がんばるけれど無茶はしないこと。
自分のハンディを理解し、できる限界までがんばる。
これ以上は無茶と思うと、しっかり判断して助けを求める。
そして、再び自分の力でできる見通しが持てたとき、再び歩き始める。

山のふもとが見えてきたとき、
「がんばれ!」と先を行く仲間から応援が聞こえた。
仲間の応援の中、ついにふもとに到着!

目頭が熱くなった。

先を考えず突進しがちで、壁にぶちあたるとガクンと凹んでしまう私にとって
人として尊敬してしまうのである。
それが5歳の男の子であっても。

残り10ヵ月。
彼の成長が楽しみ。