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岡田ユキオ/Slice Life Collage

漫画家の岡田ユキオのブログです!
日々のアレコレ、頭の中のソレコレを輪切りにして、
切り貼ってみます♪

ERB

2012年05月04日 | 
「バロウズ」と言う名前を聞くと、

たいていの人はビート・ジェネレーションの旗手
「ウィリアム・S・バロウズ」を思い浮かべると思いますが、

僕にとってバロウズと言えば間違いなく
「エドガー・ライス・バロウズ」です。。。トロイ♪
(以下ERBと略す)

ERBの名前を知らない人でも「ターザン」の生みの親と言えば、
お分かりいただけるのではないでしょうか?


で、お恥ずかしい話しなんですが、
そのERB原作の映画「ジョン・カーター」が公開されていたのを、
つい先日知りました(><)


でもね。。。。
このジョン・カーターが活躍する「火星シリーズ」は、
あまり好きじゃないんですよね。。。。


その理由は後で話すとして、



子供の頃、僕を虜にしていたのは
「地底世界ペルシダー」シリーズです♪



さて、今日の本題です!
「地底世界ペルシダー」とは何か?


いえ、文字通り地底世界のお話しなんですがね。。。。


実はこの地球の中は空洞だったのだ!!!

いわゆる「地球空洞説」と呼ばれるものです。


文字だけではイメージしづらいかもしれないので、
ここで特別図解~!!


これが地底世界ペルシダーだ!!






て、いきなしショボい絵でスミマセン(><)
一応、地球の断面図です。。。。

こんな風に地球の中は空洞になっていて、
中心部には太陽の様なものが輝いています。

でもって赤い部分が重力の中心部です。


地底世界には地平線ももありません。
一日中、昼間なので時間の概念すらないのです。
(誕生日も盆も正月もないのはちょっと寂しい)



断面図で見ると分かる通り、
北極と南極には大穴が開いてます。

そこんトコをUPにしてみたのがコレ。





穴の直径があまりに巨大なので地平線の続きと勘違いして、
うっかりペルシダーに迷い込む方もいらっしゃるみたいなので、
北極や南極にお出かけの際にはくれぐれも用心して下さいね!



地底世界は地上の原始時代に近く、
恐竜や巨大昆虫なんかが生息してます。

でもって半裸の美女もいます♪

主人公がこの美女と初めて手が触れた時、電流の様なものが走り、
恋を予感するシーンがあるのですが、

当時、中学2年生だった僕は、すっかりそれを鵜呑みにして、

運動会のフォークダンスの時なんか、
いつビリビリくるかドキドキワクワクしてたのですが、
残念ながら一度も電流が走ることはありませんでした。。。。。

ナム~


とにかくペルシダー・シリーズにハマリまくった僕は、
休日になると地底に通じる穴を探して山やら川やらを探索してましたね。

一度、鉱山跡の穴を発見した時なんて、
ついに地底に通じる穴を見つけた!と鼻血が出る程興奮しました。


それ程入れ込んでたペルシダー・シリーズですが、
いつかは読み終わる時がきます。


最終巻を読み終えた時には、
ホセ・メンドウサと闘った後のジョーみたく
真っ白な灰になってしまいました。。。。。


そこでERBの「火星シリーズ」
に食指を伸ばしたのですが・・・・

初めに書いた通り、火星シリーズは好きになれませんでした。

理由は主人公が火星に行く方法でした。


ナント!
まさかの幽体離脱!!

テレポートと言った方がいいのかな???

とにかく中2の僕はひどくガッカリして、
火星シリーズは読まずに、すみやかに「金星シリーズ」に移行しました。


こっちは金星までの移動手段が、ちゃんとロケットだったので、
ユキオ少年も大満足でした♪



映画『ジョン・カーター』予告編

Roll the Dice

2011年04月05日 | 

最近、寝る前に「チャールズ・ブコウスキー」の詩を、
一篇だけ読むようにしてます。

ホントは続けて読みたいんだけど、もったいないので、
一日一篇って決めてます(笑)

で、その詩についてアレコレ考えながら眠りにつくと言うわけです。

ブコウスキーは、1920年に生まれ1994年に死んだ
アメリカの詩人で小説家です。

下の動画を見たら分かるけど、かなりイカツイです。
そして・・・醜男です。。。
(歳をとってからは、味のある顔になったけどね♪)

のんだくれ、無骨で無頼派の作家だけど、
シャイで繊細な一面も同居してます。

彼の小説が、猥雑な汚いコトバ満載なのにもかかわらず、
時々、悲しいくらいに美しいのと似ているかもしれません。

ブコウスキーの作品は、「バーフライ」「つめたく冷えた月」
「酔いどれ詩人になるまえに」など、何本か映画化されていますが、
なかでも、「ブコウスキー・オールドパンク」は、
彼自身のドキュメンタリー映画で、なかなかに興味深い作品でした。

「Roll the Dice」は、その映画の最後に流れる詩です。
が出るほど素晴らしい詩です。



Roll the Dice


もし何かにトライするなら徹底的にやれ

でなきゃやるな

恋人や妻を失うかもしれない
親戚や定職や正気すらも

3,4日メシにありつけないこともある
公園のベンチで凍え
留置場にブチ込まれることも

また冷笑され徒労や孤独も味わうだろう
だが孤独は贈り物だ
ほかは忍耐力のテストだ
いかに本気か試される

それらを超え孤独や確率の低さをものともせず
やりとげた時の素晴らしさは格別だ

もしも何かにトライするなら徹底的にやれ

最高の気分に浸れる
世界は自分と神々だけになり
夜は火と燃える

最後に笑うために障害を突き破れ
それだけが価値ある戦いだ

 
                チャールズ・ブコウスキー



Charles Bukowski - Music by Johnny Cash (Mercy Seat)

山男たちの死に方

2011年02月02日 | 
最近、どうも夕日が気になります。

夕日って、なぜか写真に撮って見た方が美しい気がします。

不思議だ。。。。



さて、今日は音楽はお休み。。。

1月に読んだ(見た)について。


ありきたりの狂気の物語  C・ブコウスキー

みんな山が大好きだった  山際淳司

夏の流れ~丸山健二初期作品集~  丸山健二

壜の中の手記  ジェラルド・カーシュ

ヘルマフロディトゥスの肋骨  山本タカト(画集)

Weirdo Noir ~Gothic and Dark Lowbrow Art(画集)


で、「みんな山が大好きだった」です。。。。

これは文庫化された時に改題されたもので、
元の題は「山男たちの死に方 ~雪煙の彼方に何があるか」

クライマー達のについて書かれたノン・フィクションです。

ー50度のジェット・ストリームの吹き荒れる世界。

普段は、火星程も離れていると思っていた死が、
気づけばすぐ隣りに座っている世界。


作者は「幸福な死と不幸な死があるとすれば、
山における死は前者ではないか?」と問いかける。。。。。


本に登場する世界的なアルピニストも、
「山における死は、ひとつの特権だ」と言う。

「全力で闘ってる最中に命を失うのは、
死に甲斐のあることだ」と言う。

矢吹ジョーが、ガスタンクが見える川沿いの道で、
林屋ののりちゃんにポツリと言った、あの台詞を思い出します。

「真っ白なになるまで燃え尽きたい・・・・」

と同時に、病に倒れた正岡子規が、
血へどを吐きながら、
尻や背中に開いたから、
膿を垂れ流しながら放った言葉が頭をよぎります。

「平気で生きろ!」


一見すると相反するようでいて、
二人の言葉は、実はとても近しい意味に思えます。



この本を読んで驚いたのですが、
なんと8000メートル級のヒマラヤの上を、が飛ぶそうです。

それも一羽や二羽じゃなくて、数千羽の鶴が、
ヒマラヤの上を飛んで行くんだそうです。。。。。


やっぱ普通じゃないっす!
ヒマラヤってところは・・・・

ある種の人間が、自分の命を転がしながら、
持てる技術と知力と体力の全てをかけて遊ぶにふさわしい、
まさしく特別な場所なんでしょうね。

そこで命を失ったとしても、幸福とまでは言わないけれど、
決して不幸な死ではない気がします。



最後に・・・・

先日、富士山で消息不明になった高校2年の少年。。。。。
ネットでは、あれやこれや批判されてますが、
僕は、彼なりに準備し、戦略を練って、勝算があると踏んで、
冬の富士山に臨んだのだと思います。


しかし17歳は、死ぬには早過ぎます!
どう考えても早過ぎます!!


奇跡を祈ります。





>こまさん
ゴメンナサイ!コメント見落としてました(><)
大阪は友達もいなくて淋しいので、最近はブログをガシガシ書いてウサ晴らしをしてます。
ところで、やまあらしのブラシ・・・・やまあらしって結構でかくないですか?
狸くらいありますよね。ハリネズミのブラシなら分かるけど・・・・
ボクの頭の中では、狸くらいあるブラシを抱えて靴を磨く、こまさんの姿がグルグルしてます(><)

>タクヤさん
バンド、他のメンバーの方々は上達しましたか?
懐かしいですよね、アレルギー。ラスト・ウィークのポルノ・ショップの名前に拝借しました。
バウワウワウ、いいですよね~♪ マルコムのせいで色物扱いされて可愛そうなバンドでした。
ジ~早くやりたいです。。。。トロイ♪





少年が無事帰還しますように!!