
ことし三月、インドのサールナートに立ち寄りました。
釈迦が、はじめて説法をした場所として知られています。


それを聞いたのは五人の修行僧と、森に棲む鹿たち。
サルナートと云う聖地
さほど遠くないところに、ヒンズドゥー最大の聖地ヴァラナシがあります。


“御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。” (芥川龍之介「蜘蛛の糸」より)
「蜘蛛の糸」の出だしはこんな描写で始まります。
その光景を思い描くとき、ふとサールナートの風と静寂が心に浮かぶのです。
「地球の歩き方」によると、インドでの仏教信徒数は、人口のわずか0.8%だそうです。
ヒンドゥー82%、イスラム教11.6%、スィク教1.8%、キリスト教2.6%で、ジャイナ教0.4%をわずかに上回るだけ。(出典:地球の歩き方インド2012~2013年版p116~117)
人と人の間の壁をとりのぞこうとした釈迦は、まだ待ち続けているのでしょうか。
時がうつり、極楽の朝が昼をすぎて、かれの立つ蓮池はいま午後のどのあたりを指しているのでしょう。
そんなことを思いめぐらしながら、読んでいます。
お時間があれば、どうぞお立ち寄りください。
春にインドへ行かれてるから情景たっぷり
すてきなコンサートコーモドでしょうね。
コンサートもひと月余りになりましたね。
体調に気を付けて頑張って下さいね。
ことしは早々に三月うさぎ氏がかんだたを描いてくれたのですが、まとめるのに手間取っていました。
口の開き方が多いくだりになると、顎がうまく回らないなんてこともありますが、ことしもできるというだけでもありがたいことだと思っております。