
11月にはいる前から、
ことしはブックカヴァーにしよう、とひそかに決めていました。
第一作目のてぬぐいでは、年末の納期でご迷惑をかけたので
ことしはそういうことのないようにと、心していたのです。
ところがモノは決まっていても、テーマが定まりません。
ひとりで作業するアイテムではないですから、
相棒のフィールドとか、やる気、とか、それなりいろいろあるわけです。
ぐずぐずしてるうちに、霜月半ばになり、テキの脳内は年賀状モード。
もはや猶予はなりません。
「土神と狐」は、宮澤賢治原作。
童話のスタイルをした長編詩だと わたしは思っています。
これを、きちんと読んでみたいという野心を持ったのが秋ごろ。
料理をしながら録音を聞いていた夫が反応しました。
きつねはむにゃむにゃだの、樺の木はごにょごにょだののはて
いっきに台本を書いてくれました。
その台本は、いま作曲者のところに行ってますが
もともと先でも思い入れのあった題材でもあり、
いつ陽の目をみるかは神のみぞ知る。

とまれ、かくなる次第で下地ができていたせいか
「描いて」
の打診から6時間おかずしてイラスト、ゲット
。
一目見るなり、発注の可否を問い合わせました。
ここまですべて11月20日の出来事ですが、この日それで終了とはなりませんでした。
遊さまからのご連絡では異常に混んでいる工程があって、連休中つまり3日以内にデザインが必要、と切迫した感じが行間から伝わってきました。
連休初日、相棒はべつのスケッチも描いてくれたのですが、
やはり最初の画のインパクトがつよく、
それを使うことに決めて 作業はバトンタッチ。
樺の葉の位置決めやロゴと地色。
ここでも、メモ用紙がたんとできました。
地色は不思議なくらいすんなり萌葱と鴇色に落ち着きました。
意匠がシンプルなだけに、生かすも殺すも地の色にかかってきますが
夏以来のやりとりで培った貯金のおかげで、こちらはなにも心配していませんでした。
あちらではたいへんだったようです。
発送完了のメールには「胸をなでおろ」されたとのこと
綱渡りのようだったのでしょうか、ことしもきつい思いをおかけしました。
F通運の到着を待ちかねて箱を開封し、あらわれたのは
なんともいえずうつくしい二色の絹でした。
現物がついたところで、おつぎはラッピングです。
プラ系の包装材は避けようと、自家製の包装紙を思い立ちました。
貧弱すぎても厚すぎてもと、発色のいいフルカラーペーパーを発注、
グリーティングカード用に郵便番号枠のないケント紙も購入しました。
欧羅巴のニュースペーパーを気どってテキストをあしらいました。
読んでみたいなぁと思わせるようなセンテンスをチョイス、
わたしこのごろこんなことばかりしてるなぁ。。。
そ・し・て・・・
刷り上った紙をまえに、今回最大の難関、包装!
できる方にはなんでもないんでしょうが、苦手意識が先にたって
クリアできていませんでした。
が、キャラメル包みというわけにもいかないじゃないですか。
いちまい犠牲にしてこねくり回したあげく、計測&数値化しました。
A 下辺20cm、右辺13cmの点を結んで

B 直角三角形の斜辺を折り上げる。

C 斜辺を下にして、右から4cmを直角に折る。

D 同じくたたんだ辺を手前にして、右から5cmを直角に折る。

E ツノがはみだしてしまうので、はみだした先から6cmのところで底辺に並行に折り返す。

F 品物のきわで、てまえをでんぐり返すように折ってはみだした先を辺に並行に折り返す。

G シールをはって出来上がり。
紙がギリギリで、うまく覆えるかどうかはらはらしました。
ちなみに、この展開図はわたし用の備忘録です。
「もいちどたたんで」といわれても、ゼッタイ無理だもん。
30日の夜、ごそごそこれを始めたんですが、途は遠い。
コミケ後のゆるんだ娘を動員し、AとB工程を分割発注しました。
しばし高みの見物をきめこんでいた夫も
「なにか、やろうか?」
と声をかけてくれたので、すかさずセッティングと
Cの第一しるし付けを依頼しました。
「なんだか、年々いそがしくしてるねぇ」
なんていいながら、三人せっせと夜なべです。
人手があればはかがいくもの、その夜のうちにかたづきました。

ご挨拶状は、
クーピーで描いたほうのきつねと樺の木。
いつもながらトツゼン・・・のテーマですが
ふたりでつくり
京都の職人さんが支えてくださった
2009 クラルテ ことしのグッズです。
ことしはブックカヴァーにしよう、とひそかに決めていました。
第一作目のてぬぐいでは、年末の納期でご迷惑をかけたので
ことしはそういうことのないようにと、心していたのです。
ところがモノは決まっていても、テーマが定まりません。
ひとりで作業するアイテムではないですから、
相棒のフィールドとか、やる気、とか、それなりいろいろあるわけです。
ぐずぐずしてるうちに、霜月半ばになり、テキの脳内は年賀状モード。
もはや猶予はなりません。
「土神と狐」は、宮澤賢治原作。
童話のスタイルをした長編詩だと わたしは思っています。
これを、きちんと読んでみたいという野心を持ったのが秋ごろ。
料理をしながら録音を聞いていた夫が反応しました。
きつねはむにゃむにゃだの、樺の木はごにょごにょだののはて
いっきに台本を書いてくれました。
その台本は、いま作曲者のところに行ってますが
もともと先でも思い入れのあった題材でもあり、
いつ陽の目をみるかは神のみぞ知る。

とまれ、かくなる次第で下地ができていたせいか
「描いて」
の打診から6時間おかずしてイラスト、ゲット

一目見るなり、発注の可否を問い合わせました。
ここまですべて11月20日の出来事ですが、この日それで終了とはなりませんでした。
遊さまからのご連絡では異常に混んでいる工程があって、連休中つまり3日以内にデザインが必要、と切迫した感じが行間から伝わってきました。
連休初日、相棒はべつのスケッチも描いてくれたのですが、
やはり最初の画のインパクトがつよく、
それを使うことに決めて 作業はバトンタッチ。
樺の葉の位置決めやロゴと地色。
ここでも、メモ用紙がたんとできました。
地色は不思議なくらいすんなり萌葱と鴇色に落ち着きました。
意匠がシンプルなだけに、生かすも殺すも地の色にかかってきますが
夏以来のやりとりで培った貯金のおかげで、こちらはなにも心配していませんでした。
あちらではたいへんだったようです。
発送完了のメールには「胸をなでおろ」されたとのこと
綱渡りのようだったのでしょうか、ことしもきつい思いをおかけしました。
F通運の到着を待ちかねて箱を開封し、あらわれたのは
なんともいえずうつくしい二色の絹でした。
現物がついたところで、おつぎはラッピングです。
プラ系の包装材は避けようと、自家製の包装紙を思い立ちました。
貧弱すぎても厚すぎてもと、発色のいいフルカラーペーパーを発注、
グリーティングカード用に郵便番号枠のないケント紙も購入しました。
欧羅巴のニュースペーパーを気どってテキストをあしらいました。
読んでみたいなぁと思わせるようなセンテンスをチョイス、
わたしこのごろこんなことばかりしてるなぁ。。。
そ・し・て・・・
刷り上った紙をまえに、今回最大の難関、包装!
できる方にはなんでもないんでしょうが、苦手意識が先にたって
クリアできていませんでした。
が、キャラメル包みというわけにもいかないじゃないですか。
いちまい犠牲にしてこねくり回したあげく、計測&数値化しました。
A 下辺20cm、右辺13cmの点を結んで

B 直角三角形の斜辺を折り上げる。

C 斜辺を下にして、右から4cmを直角に折る。

D 同じくたたんだ辺を手前にして、右から5cmを直角に折る。

E ツノがはみだしてしまうので、はみだした先から6cmのところで底辺に並行に折り返す。

F 品物のきわで、てまえをでんぐり返すように折ってはみだした先を辺に並行に折り返す。

G シールをはって出来上がり。
紙がギリギリで、うまく覆えるかどうかはらはらしました。
ちなみに、この展開図はわたし用の備忘録です。
「もいちどたたんで」といわれても、ゼッタイ無理だもん。
30日の夜、ごそごそこれを始めたんですが、途は遠い。
コミケ後のゆるんだ娘を動員し、AとB工程を分割発注しました。
しばし高みの見物をきめこんでいた夫も
「なにか、やろうか?」
と声をかけてくれたので、すかさずセッティングと
Cの第一しるし付けを依頼しました。
「なんだか、年々いそがしくしてるねぇ」
なんていいながら、三人せっせと夜なべです。
人手があればはかがいくもの、その夜のうちにかたづきました。

ご挨拶状は、
クーピーで描いたほうのきつねと樺の木。
いつもながらトツゼン・・・のテーマですが
ふたりでつくり
京都の職人さんが支えてくださった
2009 クラルテ ことしのグッズです。
ありがとうございました。
まだもったいなくて使えず飾っています。
絵心の全くダメな私は、どうしてこんなに
素適な絵が描けるんだろうと思います。
お気に入りの一冊が見つかった時には、この
ブックカバーを使わせていただきますね。
家族総出の内職…心のこもったもの、
大切にしています。ありがとうございました。
それにしても…今年の暮れは私のところに
持ってきてください。
一人で100個でもちゃちゃちゃと
包んで差し上げますです。
お気にいられてよかったです。
「本をいっぱい読まなくっちゃ」
といってくださった方もいました。
とてもうれしかったです。
どうぞ、おてもとに。
ありがとうございます。<(_ _)>
暮の手伝いとバーターで娘からポンされてるんですが、そんなのは、ダメ????
祖母がデパートにいたので、包みはおまかせでした。
本も読んだりはしていたのですが、真剣度が違ったんでしょうね。
気分的にずいぶん楽になりました。
でも、手順の説明に数学の授業が役に立つとは思いませんでした。