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モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月29日

2010年09月29日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】

今日は小粒な所を幾つも回った。
こんだけ巡って、1時間半位だ。もっと短いかも。自転車は楽だ!

【紫式部・小野篁墓地】→【今宮神社御旅所】→【若宮八幡宮】
→「茶洛」→【赤穂浪士遺髪塔】→【水火天満宮】→【妙覚寺】


【紫式部・小野篁墓地】
そういやこれ、どこにあるんだったかなと検索をかけてみたら、堀川北大路の交差点からホントにすぐ、ということで、
何だそんな近くなの? てゆうかしょっちゅう通ってるとこじゃん。
堀川通と言えば、私にとっては【晴明神社】なのだ(堀川通沿いにある)
地理的には、晴明さんのところからずんずん北上。
堀川北大路よりほんの少し手前、「島津製作所」の大きなビルの北隣りにある。

↑右ハジが墓地への入り口。奥が「島津製作所」
もう、全然見逃しちゃうよ、これ。

入り口、正面から。「紫式部墓所」とかかれた石碑に、まさしく“紫式部”の花がしだれ掛かって咲いている。

敷地面積はひじょ~~に狭い。
よくぞこんな、建物や民家の合間に建てたな、と言うかこんな墓の周りに建物建てたな、という感じ。
昼でもどことなく暗い。墓地にふさわしい。

そしてね、ちょっとね、怖いのねさすがにお墓だから。
奥(左)が紫式部の、手前(右)が小野篁の墓。

手前に墓石があるのは分かるが、その裏側に古墳のようにこんもりと、土が積もっている。
しかもなんとなく、両者の山が繋がっていて、もしこの下に二人の骨が埋まっているのだとしたら、
骨すら入り混じって判別がつかなくなっちゃってるんじゃ…とか。
まぁ、実際に骨が埋まっていることはないんでしょう、多分。あったら凄い。


入り口から墓地への、細い通路。幅は人ひとり分くらい。

通路の横手に比較的新しいプレハブが建っていて、鍵の掛かっていない扉を開けると、
中には長椅子が設置されていて、横に「紫女ノート」という題の参拝者ノートが置いてあった。
紫女……。なんて読むのだろう? むらさきおんな、だろうか。ちょっと怖い。

「紫式部通り会」さんによって管理されているらしい。へええ、そんなものがあるんだ。
ガラス戸には、京都の紫式部(『源氏物語』の舞台になった所など)にまつわる手書きの地図が貼ってある。
いいねぇ、こういうの。優しいねぇ。


この墓地のすぐ北の、めっちゃ細い道を左に入ってちょこっと進むと、【今宮神社御旅所】がある。
【玄武神社】の隣りだ。
しかし…。

【今宮神社御旅所】

古びた鳥居は良い。うん、良い。趣きある。

でも。
中は完全ガレージ。一時駐車場。向こうのマンションが背景になっちゃって。
手前の屋根の部分が、御旅所なんだが。

周りはぐるりと柵に覆われているので、入っていいもんかも分からない。
凄い……。凄くがっかりした。意味なし!


気を取り直して、その向かいの神社へ。
【若宮神社】
提灯を吊る線でちょうど額が伏せられちゃったりしてて。提灯の鳩が可愛い! 青い。


狭い境内。本殿のお隣に稲荷社。


ほとんど正方形? ぐらいの本殿。


面白いのが稲荷社。
“社”がなく、神鏡も何もない。これは一体……と、後ろへ廻って見ると。

石碑が。これが神様の代わりなのだ。

「権大夫大明神 白菊大明神」と彫ってある。
珍しいよなあ、小さい社殿すらない稲荷神社って。



「茶洛(さらく)」
【建勲神社】のそばにある、和菓子屋さん。
和菓子と言っても、販売しているのは、わらびもちとあんみつとところてんのみ。
そしてこの、わらびもちが大変に有名。
売り切れ次第閉店で、人気があり、時には開店前から並んで買う人もいるとか。
更に賞味期限はその日限り。
土産には適していないため、旅行者にとっては中々手に入れにくい物か。

そのレアなわらびもちとしても有名だが、やはり美味しいからこそ売れるのだろう。
開店が11時。訪れたのは1時頃だ。まだ数個残っていた。
ラッキー!! と思い、10個入を購入。これが最少数の内容で、あとは15個入、20個入。
ひとりで10個は正直キツイかも…。
店の写真は撮れなかった(前で工事してた)食べた感想と写真はスクロール下。


で、再び堀川通に出て南下。
そうそう、この道に赤穂浪士のお墓があるんだ。
お墓ではないか。
【赤穂浪士遺髪塔跡】
大きな会社の、敷地的にはほぼ中になる。

よく見て欲しいのだが、と言うのは私はこれを書いている今気付いたのだが、
これは遺髪塔“跡”であって、遺髪塔そのものではないのね。
なんだ。ビックリしたな。遺髪塔は、山科に移転した【瑞光院】にあるそうだ。
そんな“跡地”でさえも、こうして場所を取って整備されて(動いてはいないが獅子脅しがある!)残そうと腐心した理由は、
やはり赤穂浪士のお話が人々の胸を強く打ったからなんだろうなあ…。
まぁ私の胸は打たれていないが。やっぱ計画性ないよねぇあの事件って。ちょっと若者のノリを感じるのだが。



はい赤穂浪士のファンの人を怒らせてもいけないので次~。
↑のほぼ向かいにある、
【水火天満宮】
鳥居手前に「水火天満宮」と書かれた石柱があるのだが、そこの上に四文字「日本最初」と書かれているのが、
なんか間抜けで可愛い。間抜けと言うな。いや、可愛い。可愛くない?
で、天満宮と言えば菅公~菅原道真さ~ん。だから梅の紋のちょうちーん。


入ってすぐの境内写真。この神社もか~なり小さいが、
とにかく気になるのが写真中央やや左の、この白砂の一角。


これ何? こういうの凄く気になる。何かしらの呪術じゃないかと思ってしまう。
京都っていう所は、本当にそういう呪術で作り上げられた都だから、未だに人々に浸透してたりするんだよね。
単に、以前屋根の樋が雨水を流していた場所だったりとかもするんだけど、
鬼門や裏鬼門には植物を植えるだとか、屋根に鍾馗さんを置くだとか、普通の人が普通に陰陽道使っているんだよね。

そして、10/3に神幸祭があるらしく拝殿に神輿が飾ってあった。おお、ラッキー。




右の神輿には、いろんな部分に梅があしらってある。

素敵v 菅公が愛した梅。

ここの絵馬、いい!

頭をナデナデして貰ってるのが、菅公?


小さい神社だが、境内の摂社や、出世石やら金龍水なる湧水やらあって見所がある。
中々よい。
しかし、蚊が凄い。
拝殿で、賽銭を投げたあと頭を下げたら、足にビッシリ蚊がくっついてて物凄く驚いた。
ギャァァ! と足を振る。参拝中なのに。
参拝の際は、是非蚊よけスプレーを。


さてもう帰ろうと、自転車をつらつら走らせていたら、あるお寺を発見。
なんとなく入って見る。
【妙覚寺】

残念ながら奥の御影堂には幕が掛かっていて、工事中。

左のお寺の事務所が良かった。ここも改修した後なのかな? 綺麗だった。

この左がちょっとした庭で、松なんかがかっこよく枝を伸ばしているのだが、
その地面に埋まっている屋根の瓦とかが良い。

古くなったのを埋めたのかな?


帰り道、たまたま通った細~い道の、向こうからトラックがやって来た。
工事のおじさんが「ちょっと待って下さい」と私の自転車を制した。
いつもならちぇっと思うのだが、これはなんか異様な光景で笑ってしまった。
トラックの頭と、道幅がほぼ同じなのである。
一回り大きさの違う、酒を入れる桝を重ねた情景が思い浮かんだね。
こんなのねぇ…見られないよ、普通。

京都って凄い。京都は本当に、狭い道が多い。
主要道路以外はほとんど一車線、つまり一通であることが多い。
しかもそこを、結構な速さで走るのだから怖いし、とても危険。
でも今日の光景は、京都ならではのものだったと思う。
こんな道幅のところを、トラックが通るんだもの。
普通だったら諦めるような道幅よ。ほぼピッタリなんだもん。
なんかニヤニヤしちゃって、トラックがそれをクリアする光景を見ていたら、
工事のおっちゃんが「すみませんねぇ、ギリギリで」なんて言うのね。
人ひとりの余裕もないのよ! バックだって出来ないでしょう。
京都で暮らすのって大変よ~~。


以上、僅かな地域に神社やお寺がギュッと凝縮している今日の京都でした。



はい帰宅しまして、「茶洛」のわらびもち。
包装紙が可愛い。棒の先に何を乗せているのかは不明。大道芸の人?

何も知らずに買ったので、味が二種類あることも開けてから知った。
ニッキと抹茶らしい。
4つほど皿に乗せて、食べる。

ほう、これは…。
私は、味は好きではないが(すみません)食感がすげぇ。
凄く、もんの凄く柔らかい。
フォークではなく、むしろスプーンで食べるものじゃないか?
なんだ、ドロドロとプルプルのあいだ。食べるではなく、飲むに近い。
あれみたい、最近出たドルリッチって言う飲むゼリー。いやもっと柔らかいな。

公式サイトはない。情報は食べログを。

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